CAに聞いた!作業療法士(OT)の面接について

更新日 2024年02月26日 公開日 2021年11月01日

#書類準備 #応募 #面接・選考

転職活動において、面接は避けることのできない関門の一つ。人と関わる職業ということもあり、対人スキルなどもさりげなく見られることが多いようです。ここでは、そうした面接対策のポイントを、マイナビコメディカルのキャリアアドバイザーが、具体例を挙げながら解説していきます。面接の特徴やポイント、よく聞かれる質問への回答例などをチェックして、面接対策を一歩前進させましょう!

キャリアアドバイザーに聞いた!

作業療法士(OT)の面接について

1. 面接に臨むにあたっての事前準備は必須!

事前準備なしで面接に臨むことは絶対にNGです。「自分のことはよく分かっている」と思っていても、緊張を強いられる場でスムーズに話せる自信があるでしょうか。あらかじめ志望先の情報を収集し、自身のキャリアを整理したうえで、志望動機をまとめておきましょう。また、スムーズに口頭で説明できるよう、声に出して練習しておくと安心です。

2. 作業療法士(OT)の面接の特徴をつかんでおこう

多くの人が面接に不慣れであり、不安を感じるのは無理もないことです。まずは、面接の特徴や注意点を確認しておきましょう。

どのような面接スタイルが多い?

作業療法士(OT)の転職の場合、施設長や事務長、現場の責任者などと1対1で面接を行うケースが多いようです。必ずしもリハビリテーションの専門家が面接の相手になるとは限りませんから、相手の知識に応じて専門用語なしでも自分の強みや仕事について話せるようにしましょう。また、会議室などではなく、ロビーや待合室、診察室といった意外な場所で面接が行われることもあります。会議室を想定したマナーに縛られすぎず、柔軟に対応できるよう心構えをしておきましょう。面接時間はおおむね1時間(短くて30分、長くても1時間30分程度)となります。

話し方で注意するポイントは?

社会人として求められる最低限の敬語はスムーズに使えるようにしておくべきです。特に、日常会話では用いない「貴社」「貴院」「貴施設」といった表現は、意識的に練習しておくとよいでしょう。また、一人称を多用する面接という場において、「あたし」「俺」「僕」といったインフォーマルな表現は、悪い意味で印象に残ってしまいます。正しくは「私(わたし・わたくし)」であることを忘れないようにしましょう。

身だしなみの基準は?

どのような施設であっても、面接にはスーツ着用で臨むのが基本です。学生時代の卒業式で着たスーツを取り出す方もいるかもしれませんが、サイズ感が合っていなかったり、生地が劣化していたりすることもあるため、第三者の目でチェックしてもらいましょう。清潔感が重視される職場ですから、派手な髪の毛やネイルはご法度です。女性については、メイクが過剰にならないように気をつけます。カラーコンタクトやつけまつげは、面接において好印象を与えるものではありません。逆に、完全にすっぴんの状態も社会人の身だしなみとしては好ましくありません。健康的に見える薄化粧を心がけましょう。

3. 面接の担当者はここを見ている

面接の担当者がチェックする点は施設などによっても異なりますが、ほとんどすべてのケースに共通する部分があります。次の3つのポイントを押さえて面接対策に役立てましょう。

POINT1:「一緒に働きたい」と思える人か

面接の担当者は、就職後にあなたの配属を決定したり、一緒に現場に立ったりする人でもありますから、「この人と一緒に働きたい!」と感じてもらうことが重要です。元気なあいさつや笑顔、そして相手の話を積極的に傾聴する態度で、面接の場を盛り上げることを意識してみましょう。笑顔を作ることで自分自身も緊張が解け、楽しい気分で話すことができるはずです。また、コミュニケーション能力の高さは、対象者に対してよりよいケアを提供することにも結び付きますから、作業療法士(OT)としての能力をアピールすることにもなるのです。

POINT2:話している内容に大きな矛盾がないか

話す内容に嘘が含まれていたり矛盾点があったりすると、担当者は違和感を覚えます。決して長くない面接時間内でそれをリカバリーするのは難しく、嘘が露呈すれば強いマイナスの印象を与えてしまいます。また、仮に面接をクリアできたとしても、働き始めてからのギャップが大きくなりすぎて苦しい思いをする可能性も。自分を取り繕いすぎず素直な気持ちを伝えることを意識しましょう。

POINT3:大きなマイナスポイントがないか

志望先が自分に対して抱くであろう懸念に対して、回答を用意しておくことも重要です。例えば、志望者の年齢が高い場合で考えると、「多くのリハをこなす体力があるか?」「年下のスタッフとも仲良くやっていけるか?」といった懸念を持たれるおそれがあります。そこで、面接の際に「毎週末はジムでトレーニングに励んでいます」「前の職場では若いスタッフとバーベキュー大会を企画して親睦を深めていました」といった内容を盛り込む工夫が必要です。マイナスにとられかねない部分をカバーすることで、採用される可能性が大きく上昇するはずです。

4. 面接でよく聞かれる質問にはどう答える?

よく聞かれる質問に対してはある程度の事前準備も可能ですから、しっかりと準備しておきたいものです。ここでは、「なぜ、当施設を志望されたのですか?」「転職を考えた理由を教えてください」という定番の質問に対する回答例を紹介します。

よく聞かれる質問1:「なぜ、当施設を志望されたのですか?」

(回答例)「これまで私は、急性期病院で主にオペ後の患者さんのリハビリテーションを担当してきました。徐々に回復していく患者さんの様子を目にすること、そして無事に自宅へ戻っていかれるときの笑顔が私の何よりの喜びでした。しかし、退院したはずの患者さんがまた外来に戻ってくることがあると気づき、患者さんが自宅でどのように生活し、リハビリを継続しているのかという点に興味を持つようになりました。貴施設では、特に障害を抱える方々が自宅で暮らし続けることのサポートに力を入れていらっしゃると伺いました。私も対象者一人ひとりの状況を踏まえて訪問リハビリを提供し、できるだけその人らしい暮らしができるように支援したいと思ったのが、貴施設で皆さんと一緒に働きたいと考えた理由です。」

⇒これまでの経験を踏まえて、次のステップへ進みたいと考えた理由をきちんと述べています。また、志望先の特徴を踏まえたうえで、自分がどのように活躍したいか説明できた点も好印象です。

よく聞かれる質問2:「転職を考えた理由を教えてください」

(回答例)「もともと自営業で両親が忙しく働く家庭に生まれたため、家族でゆっくり食卓を囲む機会が少なかったのですが、ようやく落ち着いてきたと思った矢先、父が癌で亡くなりました。家族で過ごす時間が十分に持てなかったことを心残りに思う中、私も結婚して家庭を持つことになりました。これまで働いていた病院では、帰宅が深夜になってしまうことが多い状態だったのですが、これを機に基本的には定時で上れる環境で働こうと決意しました。ワークライフバランスを重視しての転職ということになりますが、勤務中は業務に最大限集中し、最高のケアを患者さんに提供できる作業療法士でありたいと思っています。」

⇒自身の体験を素直に伝えることで、ワークライフバランスを重視したい理由が説得力を伴って相手に伝わっています。志望先の考え方にもよりますが、転職の理由は必ずしも業務内容に結び付ける必要はありません。もちろん、自身のやる気やスキルをアピールすることは大切です。

4. まとめ

しっかりと事前準備を行ったうえで、面接本番では自分らしく素直に質問に答えるのが基本です。しかし、ほとんどの人には、マイナスととらえられかねない部分があるもの。そうした部分を探してフォローするためには、面接対策のプロでもあるマイナビのキャリアアドバイザーの力を借りることをお勧めします。「面接の担当者はどんな人?」といったインターネットでは入手が難しい情報を生かしながら、あなたの面接を全力でサポートしてくれます。

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