理学療法士(PT)の転職を成功させるコツとは?

更新日 2023年02月14日 公開日 2021年11月01日

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医療・福祉業界で、資格取得者が増えている理学療法士。多種多様なスキルを持つ人達が資格保持者となり、資格が誕生した初期と比べ、理学療法士の活躍の場が広がっています。同時に、職場の種類も増えていることから、より良い勤務条件を求めて転職を考えることもあるでしょう。転職を希望する理学療法士に向けて、希望の転職先に採用されるためのコツをお伝えします。

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理学療法士(PT)の転職を成功させるコツとは?

1. 理学療法士の将来性

日本に初めて理学療法士が誕生したのが1966年。50年以上が経った現在、医療現場だけでなく、さまざまな分野で理学療法士の活躍が求められるようになりました。理学療法士協会に所属している会員の勤務先分布一覧によると、過去には病院を勤務地とする会員が多かったものの、現在では高齢化の影響もあり老人福祉施設に在籍する人数が増えています。さらに注目されるのが、医療施設以外の分野です。近年、訪問看護ステーションやデイサービスからの需要も増え、在宅介護をサポートする業務でのニーズが広がっています。そのほか、教育分野や介護予防における業務など、身体機能の維持や向上を目的とする理学療法士の需要はますます広がります。

理学療法士が転職をするタイミング

いざ転職するときに、しっかり見極めたいのがそのタイミングです。転職を考えるタイミングには大きく分けて2つあります。年齢的なタイミングと、転職に適した時期的なタイミングです

ライフステージによって変わる年齢的な転職のタイミング

まず、年齢的なタイミングを考えてみましょう。現在、理学療法士の有資格者が一番多いのが、26から30歳。続いて31から35歳、その次は21から25歳となっています。若い年齢層に集中している一方で、十分なキャリアを持つベテランも多く活躍しています。
それぞれの年齢層によって、転職のタイミングとなるのは、ライフステージに変化が起きたとき。例えば、結婚や妊娠出産などで、環境が変わる場合には、転職のタイミングとなります。

ただし、収入アップやキャリアアップを目指す転職であれば、年齢にこだわる必要はありません。希望する転職先が指定する年齢制限によって、転職のタイミングが異なるものの、年齢だけで判断されることはあまりなく、大抵の場合、勤務実績や勤務年数が評価される傾向にあります。資格取得後すぐの転職は経験の不十分さもあり、中途採用で求められる即戦力の実力が認められず、採用の可能性が下がるかもしれません。

年度替わりやボーナス支給月で考える転職のタイミング

新卒だけでなく、中途採用の求人数が増えてくるのが12月頃。新年度となる4月のために募集が始まります。転職を決断するタイミングによっては、求人数が少なく、求める勤務条件での採用が難しい場合もあるでしょう。
すでに希望する勤務先が決定している場合には、求人が出たタイミングで、転職活動を始めることになりますが、多くの求人から選びたいと思うのであれば、転職を行うのに最適な月を選ばなければいけません。
また、経験を考慮したとしても、新規採用では一時的に給与が下がってしまう可能性があります。例えば、6月、12月のボーナスを受け取ってから、転職を決めるといった収入面でのタイミングも見極めてみましょう。

退職を伝えるタイミングはいつ?

転職のタイミングと同時に、現職へ退職希望を伝えるタイミングも大切です。勤務先によっては、服務規定によって退職までの期間が決まっているところがあります。一般的には、1~2カ月程度前に退職を伝える場合がほとんどですが、引き継ぎ等を考えると、できるだけ早めに希望を伝える方がよいでしょう。ただし、退職届を早く出し過ぎると、途中で転職へのモチベーションが下がってしまったり、職場からの引き留めがあったりして、転職が実現できないケースも考えられます。転職活動の期間をしっかりと考えたうえで、適切なタイミングで退職届を出しましょう。

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2. 理学療法士転職のコツ1:転職する目的を明確にする

転職を考える理由は人それぞれですが、新たな勤務地を探すためには、転職によって得たい目的を明確にしておく必要があります。

収入増を目的とする転職の場合

転職を考える理由の1つとして、よく挙げられるのが、収入面の問題です。
給与アップを求めた転職の場合、基本給がより高い設定となる職場を探すのはもちろんのこと、今後の昇給率についてもチェックしておく必要があります。基本給が高くても、昇給がなければ、生涯年収に大きな差がないかもしれません。また、役職によっても基本給が異なりますが、この場合も、管理職手当がつくのかどうかなど、事前に調べておくとよいでしょう。そのほか、求人票には賞与の有無が記載されていないケースもあるため、どの程度の収入増が見込めるのかをしっかり吟味したうえで選択する必要があるでしょう。
自分で聞きにくいことが多かったり、交渉を代行して欲しい場合は転職紹介サービスを利用するのが便利です。

人間関係や勤務体系といった環境面での変化を求める転職

やりがいを持って働き続けるためにも、職場環境を見直したいと考えることもあるでしょう。人間関係や勤務体系といった環境面での変化を求めるのであれば、何を優先して転職先の条件を絞るのか、事前に検討しておかなければいけません。
例えば、残業のない職場を選んだつもりでも、就業後の勉強会が多く開催されていれば、結局、帰宅時間は変わらないという結果になるかもしれません。一方で、スキルアップを求める人にとっては、こうした職場は理想的といえるでしょう。
また、人間関係のわずらわしさを解消したいと考えて、同業者の少ない現場を選んだつもりでも、他業種との関わりが増える場合もあり、かえって負担がかかるかもしれません。優先すべき条件をきちんと決め、情報収集をしましょう。

キャリアアップを求めての転職

キャリアアップのために、転職を考える人も多いもの。理学療法士としてのキャリアを高めたいと思うのであれば、まずは、自分自身のキャリアプランをしっかり練っておく必要があるでしょう。管理職を目指すのか、異なる分野で専門知識をいかしたいのかによっても、転職先の選択肢は大きく異なります。また、将来的に独立や開業を考えているのであれば、開業が可能な資格を取得したり、開業する分野を考えたりしておかなければいけません。どんな方向に進みたいのか、長期的な視点を持ってキャリアプランを考え、そのうえで、ステップアップとなる転職先を選ぶようにしましょう。

どんな目的であっても、その内容が明確であればあるほど、候補となる就職先の絞り込みができるようになります。より希望に近い転職先を探すためにも、優先すべき条件をまとめておくことが大切です。

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3. 理学療法士転職のコツ2:辞めたい理由を明確にする

転職の目的と同時に、なぜ今の職場を退職する必要があるのか、やめたい理由も明確にしておきましょう。あいまいな理由で転職しても、結果的に次の職場でも同じような悩みを抱えるかもしれません。

給与や待遇、休日に不満がある

就職時には、気にならなかった問題でも、勤務年数を重ねるうちに、昇給がなかったり、昇給率が低かったりして、給与面に不満を感じる場合があります。また、シフト制が長く続けば、肉体的、精神的な負担が大きくなることもあるでしょう。待遇面のどのポイントを問題視するかによって、転職先に求める条件が異なるはずです。休日を増やしたいのであれば、パートやアルバイトでの勤務を選ぶのも一つの手。より良い条件を考えてみましょう。

やりがいがない、やりたい仕事内容とは異なる

現在の職場で、やりがいを感じられず転職を検討する人もいるでしょう。急性期の病院勤務で、スキルを試せると考えていたのに、実際は担当制であったり、勤務年数によって年功序列ができていたりして、なかなか担当できないというケースもあります。そんなとき、新たなやりがいを求めて転職を考えるかもしれません。
自分がやる気を持って取り組める仕事を探す場合には、自分自身がどんな働き方にやりがいを感じるのか、どんな現場だったらモチベーションを維持できるのかを考えたうえで、転職先を選ぶ必要があります。同時に、転職先の勤務内容についても、事前にしっかりと調査しておきましょう。

家庭環境による転職

現職への不満はないものの、配偶者の転勤などによって転職を余儀なくされることもあるでしょう。現在の勤務地から遠くなってしまえば、通勤も難しく、転職を考えるのも当然です。ただし、転勤などのタイミングに合わせた転職活動が必要であり、転勤先の地域でどのような職場があるのかを早めに確認しなければいけません。滞在期間が短い場合には、パートやアルバイト、派遣などの選択肢を含め、働きやすい環境を選んでみましょう。

4. 理学療法士転職のコツ3:自分のキャリアを整理する

自分自身のキャリアを整理することも、転職先を考えるうえで大切なポイントです。
どんなに理想に近い転職先が見つかったとしても、求人先が求めるレベルの技術が身についていなかったり、経験が不足していたりすれば、採用の可能性は低くなります。

高い理想だけを掲げるのではなく、まずはこれまでの経歴や取得した資格をまとめながら、現時点で何ができるのかを考えてみましょう。例えば、理学療法士として電子カルテも紙カルテも使用してきた、主任として1つの班をまとめていたなど今までやってきた業務をまとめたり、理学療法士の中でも疾患別に分かれている心臓、呼吸などの専門分野の資格を取得したことや、在宅診療に際して福祉住環境系の資格を取得しているといった資格を並べたりして、これまでのキャリアを振り返ること。そのうえで、これから描いていくキャリアプランに合った転職先を探してみましょう。
大切なのは、そのキャリアや働き方で「転職希望先にどう役に立てるか」「自分を採用すると、どのような良いことがあるか、納得してもらえるよう説明できるか」です。

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5. マイナビコメディカルで理想の転職先を探してみよう

幅広いニーズのある理学療法士だからこそ、自分に合った最適な職場を探すのは難しいもの。職場の環境や昇給率といった内部情報については、個人でリサーチするにも限度があります。だからこそ、活用したいのが専門職を扱う転職エージェントです。マイナビコメディカルでは、幅広い年代に向けた転職先を紹介しており、医療機関だけでなく、さまざまな分野での求人情報が集まっています。適性に合った転職先を探すためにも、マイナビコメディカルを利用してみませんか?

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