1. 埼玉県における管理栄養士求人の特徴

埼玉県には管理栄養士が活躍できる場所が数多くありますが、特に活躍の場が多い勤務先が医療機関（病院・クリニック）です。ここでは、医療機関における管理栄養士のおもな業務内容について解説します。

• ・給食部門
  給食部門では、「入院患者用給食の献立作成」「食材の発注と管理」「給食委託業者とのやりとり」「調理師と協力しながらの調理業務」などが中心です。給食委員会を開いて患者や看護師から意見を集め、献立の改善に役立てていくことも重要な業務となります。
• ・臨床部門
  臨床部門では、「患者の栄養状態の検査」「患者への栄養管理指導」「栄養管理計画書の作成」などがメインとなります。患者や医療従事者と接する機会が多く、ある程度のコミュニケーションスキルが必要です。
• ・NST（栄養サポートチーム）
  NSTは、患者一人ひとりの健康状態に合わせて栄養支援を行うチームであり、日本の医療機関でも徐々に普及しています。そして、管理栄養士はNSTに欠かせない存在のひとつです。

次に、埼玉県における管理栄養士求人のおもな特徴について解説します。

●未経験からでも働ける求人が多い

実務経験がない（少ない）人も、経験不問・未経験OKの求人であれば、安心して応募できます。最初から正社員を目指す自信がない場合は、短時間勤務OKのパート・アルバイトからはじめる方法もあります。

●ブランクOKと提示している求人がある

管理栄養士は国家資格であり、ブランクがあっても再就職しやすい仕事です。管理栄養士のニーズが高い埼玉県では、ブランクのある人を積極的に採用する求人が数多くあります。

●単身用住宅を用意している施設からの求人もある

社員寮や社宅に入居できる求人では、新生活と新しい仕事を同時にスタートできます。通勤しやすく便利な場所に住めることが、社員寮あり求人の大きなメリットです。

2.【埼玉県】管理栄養士の平均給与

全国および埼玉県における管理栄養士の平均年収（いずれも求人サイトによる推定値）は、以下の通りです。

全国平均と比べて、埼玉県内の平均年収は若干低めとなっています。しかし、就業先の施設形態や勤続年数によって、賞与・各種手当の金額が大きく異なる点が埼玉県の管理栄養士求人の特徴です。そのため、埼玉県内で全国平均以上の年収を得ることも不可能ではありません。

管理栄養士の勤務状況については、社会福祉施設や入院施設がある病院、土日祝日も診療を行うクリニックなどでは、シフト勤務や休日出勤を求められることがあります。ただし、管理栄養士が夜勤を行うことは、ほとんどありません。

3.【埼玉県】管理栄養士の求人が多いエリア

埼玉県における管理栄養士の求人は、以下のエリアから特に多く出ています。
これらの地域のおもな特徴は、以下の通りです。

県庁所在地のさいたま市では、子育て中の管理栄養士に優しい求人が多い傾向です。24時間利用できる託児所を併設している求人が、さいたま市では見られます。
さらに、さいたま市は募集している施設のバリエーションが豊富です。治験支援を行うCRC（治験コーディネーター）の仕事や、保育園での給食管理を行う仕事が、さいたま市にはあります。病院以外の働き方を考えている人には、さいたま市はおすすめのエリアです。

埼玉県東部の春日部市では、在宅勤務が可能な管理栄養士の求人が見られます。自宅から電話・インターネットなどを用いて、栄養指導などの業務を行う求人です。一方で、調理業務が中心の求人もあるため、自分のキャリアプランや希望をもとに求人を選びましょう。

埼玉県第二の都市である川口市も、管理栄養士の求人が多いエリアです。そのため、自宅から通いやすい場所に求人を見つけられます。

サイトで公開中の求人を探しても自分に合う求人が見つからない場合は、サイトに登録して非公開の求人を探してみましょう。人気の求人はすぐに募集枠が埋まってしまうため、新着求人をこまめに確認することが重要です。

まとめ

埼玉県内で活躍する管理栄養士の平均年収は約320万～448万円ですが、勤務先や働き方によっては、それ以上の年収を得ることも可能です。栄養指導から調理までさまざまな業務を選べることや、一部の例外を除いて夜勤がほとんどないことが、管理栄養士のメリットと言えます。

埼玉県内で募集されている管理栄養士の求人は、さいたま市などの県内東部から多く出ており、なかには在宅勤務が可能な求人もあります。今後のキャリアプランやライフスタイルに合わせて、理想の働き方を選びましょう。

※当記事は2020年8月現在の情報を基に作成しています