山口県は、本州の西端にある風光明媚な観光地です。温暖で過ごしやすい気候で、住みやすい県としても知られています。しかし、近年では高齢化が進んでおり、医療機関や介護施設など、栄養士が活躍できる職場も豊富です。
当記事では、山口県で働く管理栄養士・栄養士の勤務事情と、平均給与を解説します。また、山口県で栄養士求人を探す際のお役立ちサイトも紹介するため、山口県で管理栄養士・栄養士として活躍したい人や求人を探している人は、ぜひ参考にしてください。
1.山口県の特徴
山口県は、本州の西端に位置する県です。温暖な気候と風光明媚な自然に囲まれた住みやすい環境が人気で、秋吉台国定公園や西中国山地国定公園など、観光スポットも多数あります。
また、山口県では、穏やかな瀬戸内海と荒々しい日本海の、両方の景色を堪能することが可能です。豊かな自然と多様な環境が存在していることから、絶滅の恐れがある希少生物も数多く生息していることでも知られています。
山口県の特徴のひとつが、高齢者が年々増加しているという点です。山口県が発表した県内100歳以上の高齢者の状況によると、令和2年度に県内で新たに満100歳をむかえる高齢者の数は680人でした。これは過去最高の人数で、今後も山口県内の高齢化は進んでいく見込みです。
(出典:山口県「令和2年度 県内百歳以上高齢者の状況について(速報)」/https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/press/202009/046969.html)
山口県で管理栄養士や栄養士が活躍できる施設は、病院などの医療機関だけではなく、学校や有料老人施設などもあります。県内に高齢者が多く存在する分、介護施設などでも調理業務や栄養指導の需要が見込めるでしょう。山口県は全国的に見ても高齢化率が高いため、今後も管理栄養士・栄養士が活躍しやすい環境が続くことが予想されます。
2.山口県における管理栄養士・栄養士事情
ここでは、山口県における管理栄養士や栄養士の職業事情を解説します。
平均年齢・勤続年数・平均勤務時間など、山口県で栄養士として働くうえで知っておきたい項目をまとめました。これから山口県で管理栄養士や栄養士を目指す人は、ぜひ参考にしてください。
2-1.平均年齢/勤続年数
下記は、山口県と全国における管理栄養士・栄養士の平均年齢と勤続年数を比較した表です。
厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、山口県の管理栄養士・栄養士の平均年齢は36.7歳と、全国平均とほぼ同じです。また、平均勤続年数は9年と、全国平均を7ヶ月ほど上回っていますが、こちらもほぼ平均的な数値となっています。
山口県は高齢化率が高いため、特別養護老人ホームなどの安定した職場環境で働くことができる点が魅力です。下関市や岩国市など、県内でも人口が多い都市は求人数も多いため、栄養士の資格を十分に業務に活かすことができます。
2-2.平均勤務時間
下記は、山口県と全国における管理栄養士・栄養士の平均勤務時間を比較した表です。
厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、山口県における管理栄養士・栄養士の平均勤務時間は167時間です。全国平均と比べて勤務時間が少なく、山口県は管理栄養士・栄養士として働きやすい環境といえるでしょう。
時間外労働もわずか3時間と少なく、常勤の社員でも定時で帰宅できる日が多いことがわかります。勤務時間の短さや時間外労働の少なさは、ワークライフバランスに直結します。山口県の管理栄養士・栄養士は、仕事とプライベートを両立させやすい環境です。
勤務時間が規則正しい職場は福利厚生も充実していることが多いため、年間休日の多さや各種手当も期待できます。管理栄養士・栄養士として長く安定した職場で働きたい人にとっては、山口県はおすすめの地域です。
ただし、勤務時間が短い分、月給に業務手当や残業手当が反映される額が少なくなる可能性があります。勤務先を選ぶときは、労働条件に加えて手当の有無もしっかり確認しましょう。
3.山口県における管理栄養士・栄養士の平均給与
ここでは、厚生労働省による「令和2年賃金構造基本統計調査」に基づき、山口県における管理栄養士・栄養士の平均給与を解説します。
厚生労働省の統計によると、山口県の管理栄養士・栄養士の平均給与は約337万円です。全国平均と比較すると、約36万円少ない結果となりました。一見すると、勤務時間の少なさが、給与額にも反映された形です。
しかし、全国平均には東京や大阪などの大都市で、物価が高い地域も含まれています。山口県の物価や家賃相場を考慮すると、平均給与が約337万円でも十分に生活することができるでしょう。
また、厚生労働省による統計には管理栄養士と栄養士の両方が含まれているため、個人のスキルや役職、経験などで全国平均を上回る可能性は大いにあります。特に、管理栄養士は患者さんやアスリートの栄養管理や調理指導を行うなど、幅広い活躍の場がある点が特徴です。
山口県内で管理栄養士・栄養士として収入を伸ばすためには、まずは管理栄養士を目指し、栄養士として経験を積むことをおすすめします。栄養士の資格は正社員だけではなく、契約社員やパートなど、さまざまな雇用形態があります。派遣社員からステップアップするなど、経験を積み重ねて着実に給与をアップさせましょう。
栄養士でも働き方や職場次第では高給を得られるため、転職の際は職場選びが重要です。月々の給料だけではなく、資格手当や通勤手当、賞与などの金額もしっかり確認しましょう。
まとめ
山口県は、管理栄養士・栄養士にとって働きやすい地域です。全国平均より勤続年数が長く、勤務時間も短いため、仕事とプライベートを両立させたい人にぴったりといえます。また、平均給与は全国平均より若干低いものの、大都市との物価の違いを考慮すれば、満足できる水準です。
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※当記事は2021年4月現在の情報を基に作成しています