訪問リハビリまるわかりガイド

地域包括フェアで今注目を浴びる、訪問リハビリ。転職先として検討する方も多いのではないでしょうか?訪問リハビリで働く魅力や、やりがいについて、ご紹介します。

こんな方にオススメ!

  • 病院から自宅へと戻った患者さんの「その後のリハビリ」を見届けたい方
  • ある程度、病院勤務を経験して、さらに収入アップを目指したい方
  • 将来的に起業や管理職を目指している方

訪問リハビリとは

在宅での治療や看護が医療の基本となることが予測される今後、注目の業態です。
病院のようにリハビリ専用の器具や設備が揃っていない、ごく普通の家庭で患者さんのリハビリを行うための手腕が問われます。一人で患者さんのお宅を訪問することに不安を感じる人もいるようですが、多くの訪問看護ステーションでは慣れるまで先輩セラピストや看護師が同行する体制を取っています。
また、訪問の予定が事前にわかっているため休暇などの予定が立てやすくなるというメリットもあります。

訪問リハビリの市場動向

医療施設、介護サービス施設、事業者に従事するセラピスト
(理学療法士・作業療法士)の推移

訪問看護ステーション(単位:人数)
備考:常勤換算従事者 出典:医療施設調査・病院報告

  • 理学療法士
  • 作業療法士

現在、非常に上向きの市場です。
2018年に予定される診療報酬と介護報酬の改定により、先行きが読めない部分もありますが、団塊世代が後期高齢者(75歳以上)となり少子高齢化はさらに加速。
市場の労働力バランスが崩れる「2025年問題」も踏まえ、国と医療業界全体が今以上に「在宅」の重要性を説くことになるでしょう。
現状、人手不足が問題視される一方で、今後は大企業が訪問リハビリ分野に進出することも予測されています。マーケットの需要に対し、人が足りていないという現状のタイミングこそ、訪問リハビリへ挑戦するチャンスです。

訪問リハビリのお給料事情訪問リハビリのお給料事情

年収相場は400~600万円

各事業所や経験年数にもよりますが、相場の年収は400万円~600万円。
セラピスト全体の年収からみると高額といえるでしょう。
1日の訪問は4~5件(1件につき約1時間)が平均ですが、インセンティブ制を導入している事業所も増加しており、訪問件数を増やすことにより、1件につき数千円程度上乗せされるなどで収入アップが可能となります。

年収アップの秘訣は「インセンティブ制」年収アップの秘訣は「インセンティブ制」

事業所の母体が大きな会社であればあるほどインセンティブ制を導入している傾向にあります。下限では月給30万円×12ヶ月という計算で年収360万円でスタート。
訪問件数が多ければ、キャリア1年目から年収が500万~600万円になるというケースも珍しくありません。
一方でインセンティブ制を導入せず、年収420~430万円からキャリアをスタートさせる会社もあります。ノルマもない代わりに、年に1回の昇給のタイミングでは「どれだけ管理職から評価されているか?」が大切な要素となるでしょう。

訪問リハビリの働き方

訪問リハビリの働き方

訪問リハビリの魅力とは訪問リハビリの魅力とは

訪問リハビリのやりがい

セラピストを目指す人たちは、もともと「人の身体を治したい」という志望動機があったのではないでしょうか。
ところが病院勤務のセラピストは患者さんが退院してしまうと、患者さんの「その後のリハビリ状況」を見ることはできません。
その点、訪問リハビリは「患者さんが生活する中で、どのようにリハビリをしていくのか?」を見届け、長いスパンで患者さんに関わり続けることが可能です。
また将来の起業や管理職となることを目標として、訪問リハビリ分野に転職される方も多いです。

訪問リハビリの大変なところ

外回り中心の仕事なので、病院などと比較すれば体力面での負担はあるでしょう。例えば東京23区内の訪問看護ステーションであれば、自転車での訪問が基本。悪天候のなかであっても自転車で患者さんのもとに駆けつけることになります。また東京23区以外の地域では、自動車の運転技術が必須。ペーパードライバーの方は運転の練習が必要になるでしょう。
リハビリは設備の整った病院とは異なり、医療機器やリハビリ設備がないなかで行い、患者さんやそのご家族の方とのコミュニケーションが重視される職場環境でもあります。

キャリアアドバイザーが語る訪問リハビリの魅力

キャリアアドバイザー:松永 咲

松永 咲

セラピストは全体に向上心が高く、お仕事へも真摯に向き合う方が多いです。そのため、転職先の候補として訪問リハビリを勧めても「私なんて、とても無理です」「私にはまだ早い」などのお話をいただくことも。10年近いキャリアを持つセラピストさんでもそんな感じです。
訪問リハビリの分野は目下、常に人材を求めており、今後に向けて上向きの市場が予想され、伸びしろのある業態です。「いずれは訪問」ではなく、若い今だからこそ将来有望な業態に先鞭をつけるメリットも大きいはずです。また、その価値がある働き方だと私たちも信じています。
また病院が365日リハビリを進める現状でも、土日や休日に休みが取れ、予定を立てやすい点も魅力といえるでしょう。家庭とお仕事との両立を考える方はもちろん、勉強熱心な方はご自身でスケジュールを組み「今週は名古屋、来週は大阪の大学で勉強会です」のように、さまざまな勉強会へ積極的に出席されていますね。
さらに、病院やクリニックでの勤務と比べて年収が高いことから、収入を増やしたい方にもおすすめの働き方です。

そもそもどんな人が求められているの?そもそもどんな人が求められているの?

01人の身体を治したい、元気にしてあげたい、よくしてあげたいという気持ちが強い方

もともと、そうした気持ちで資格を取られているだけに、その後「よりよい技術を身につけたい」と思うのは当然のこと。さらにその行き着く先が最終的に患者さんと「1対1」となる訪問リハビリになるのは自然な流れです。

025年後に訪問リハビリに挑戦しようと考えている人

セラピストの皆さんは謙虚な方が多いので、「今は修業して、いずれは在宅分野へ」と考えがちです。ですが、思い立ったら吉日。「5年後ではなく、今でしょ!」と、あなたの訪問リハビリへの挑戦を待ち受ける会社は多いのです。体力のある若いうちにこそ、転職して訪問リハビリ分野の経験を積み、訪問リハビリのスペシャリストを目指しましょう。

03管理職や収入アップを目指している人

訪問リハビリは現在、慢性的な人材不足。訪問分野へ新たに参入する企業も増加傾向にあるため、病院でのリハビリ室長など管理職経験がある方は需要が高いです。ステーション長や、複数の訪問ステーションを統括するブロック長などのキャリアパスが描きやすい点も魅力でしょう。

04患者さんやご家族と上手にコミュニケーションが
取れる人

医療従事者に囲まれて働く病院やクリニックでの勤務とは異なり、訪問リハビリはセラピストが患者さんの生活の場へ入っていく立場。病院なら「常識」であっても、患者さんのルールに合わせて変更が必要になることも。患者さんやそのご家族がどのように生活していきたいのかなど、しっかりとしたコミュニケーションが取れる人が求められています。

訪問リハビリおすすめ求人訪問リハビリおすすめ求人

さらに求人を見る

興味がある、まずは話だけ聞いてみたいという方向けに訪問リハビリ 個別説明会も開催中!

忙しい方・遠方の方向けに、お電話での面談も実施しています

訪問リハビリセラピストについてのご説明
「ドクターがいないと不安…」「他職種との連携は?」などの疑問に、施設に精通したキャリアアドバイザーがお答えします。
悩み・希望条件のヒアリング
「今後のキャリアプランに悩んでいる」「訪問リハビリに興味があるけど、自分に合った求人が分からない」など、転職にまつわる悩み、ご希望をしっかりお伺いします。
今働ける訪問リハビリ求人のご紹介
「教育制度は?」「キャリアパスが実している企業は?」など、求人紹介のご希望があれば、希望にあった求人について丁寧にご説明します。
お気軽にご相談ください!転職相談のお申し込みはこちら