PT、OT、STチームの生活期リハ
高齢者施設ではどういったリハビリを提供しているの?医療機関とは何が違うのか、多職種連携に取り組む老人保健施設のリハビリテーション科で1日の仕事に密着しました。
密着したチームのみなさん
榎木亮さん(32)リハビリテーション科リーダー
老人保健施設で5年間勤務した後、現法人へ入職。回復期リハビリテーションから老健開業時に移動して現職。お年寄りと話すことが好きで、高齢者施設に就職した。
竹内真知子さん(41)
総合病院の精神科病棟に10年間勤務。その後、生活の視点からさらに介入できる老健を希望し、老健で3年間勤める。現職は開業時から。
岡野智子さん(34)
リハビリテーション病院、医療療養病床などに勤務後、結婚のため退職。その後、現法人に入職。コミュニケーション支援、食べることへの支援をしたくて現職を希望した。
AM 8:30
出勤(リハ科リーダー)
職員シフト、全体の予定を確認
出勤してすぐにケアマネジャーの介護支援経過記録をチェック。昨日は利用者Aさんの家族から特別養護老人ホームへの入所準備について相談があったことを確認しました。
朝の申し送り
夜勤職員からの引き継ぎ担当する利用者様の様子を確認
一般病棟のステーションにケアワーカーのほか看護師やソーシャルワーカー、事務職員が集まり夜間帯のことについて報告があります。セラピストは担当している利用者に気になる変化がなかったかを確認。利用者Bさんに37.4℃の熱発があり、看護師に今日の訓練ができるか相談しました。多職種で利用者様の情報を共有する老健はチームプレイです。
AM 8:50
リハビリテーション科 朝礼
今日の入退所者について確認
「退所時サマリーは準備できていますか?」
AM 9:00
朝のラウンド
食事の様子を観察 新しい食形態に移行中は要確認
朝礼後は食堂に行って利用者様が食事で困っていないかを確かめます。ケアワーカーから気になる利用者様について相談を受けたり、個別機能訓練がある利用者Cさんに「14時からしましょうね」と声がけしたり。ケアワーカーによるリハ的な介助の支援も行います。
個別機能訓練Case1
平行棒で在宅に向けて訓練 認知症のことも配慮
在宅独居の利用者DさんはADLの低下があるため、短期集中のリハをするために入所中。平行棒による歩行訓練や、コンビニまで出かけて買い物の訓練などを行います。機能訓練のためPTの榎さんが担当。OTの竹内さんにサポートしてもらいながら介入しています。
AM 9:30
入所判定会議
リハ科リーダーが出席
リハ科リーダーの榎さんが出席。入所希望の方が訓練できる心身の状態にあるか、麻痺などの障害がどのような原因によるものか、専門家としてコメントします。
個別機能訓練Case2
脳梗塞で片麻痺の後遺症がある利用者様に寝返り、起き上がりの訓練を実施
入所から2週間が経過した利用者Eさん。セラピストの評価も終えて、片麻痺のある身体を使って起き上がる練習を始めました。自立を目指した生活動作の訓練が必要なので、竹内さんがリハビリを担当。身体機能の評価ではPTがサポートします。
AM 10:00
介護士に相談
他職種スタッフとは必要に応じて打ち合わせ
各利用者様の微細な変化を把握している介護スタッフ。夜間の様子や排泄、入浴時の介助量を確認し、状態の把握に努めます。
AM 11:30
午前の訓練記録を記入
昼休み前に記録帳を整理
午前中は7件の訓練がありました。記録は午前と午後に分け、まとめて記入します。合間の時間にケアワーカーからの相談を受けたり、自主トレ中の利用者様に声をかけたりも。
PM 0:00
食事訓練
ケアワーカーと一緒に介助をしながら食形態を確認
食事の介助はケアワーカーが担当していますが、この日は食形態を刻み食に変更したFさんの食介助を岡野さんが行いながら様子を確認。飲み込みに問題がないか、食事中の姿勢はどうかなど、ケアワーカーにアドバイスします。
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