2007年2月
和歌⼭県紀の川市古和⽥240
2024年4月入職。社会福祉法人ながらベンチャー企業のようなスピード感で社会課題の解決にまっしぐらに取り組む姿勢に大きな魅力を感じている。リフレッシュは3歳の子どもと遊ぶことと料理をすること。
営業の仕事をしていたときに、障害のある方の仕事が少なく、就労継続支援B型では一生懸命働いても時給170円しか得られないと知り、「不思議な世界だ」と感じ、障害福祉に興味を持ちました。「障がいがあるから」という理由でこの低賃金で良いのだろうか?と色々調べていく中で、縁があり前職となる障害福祉の仕事に転職しました。そこで障がいのある人の仕事を作り、時給を引き上げる取り組みを行いました。しかし、職業選択の自由や時給など、まだ足りない部分が多いと感じました。また、障がいのある方が学びながら自己形成できる大学や、何に向いているかに気づける体験の場を増やしたいと考えました。そんなときに目にしたのが、私が考えていたことに本気で取り組もうとしている当法人の求人で、2年程ずっと気になっていました。その後、衝動が抑えられなくなり見学に来て、その日のうちにここで働くと決めました。
就労継続支援A型、就労移行支援、自立訓練を組み合わせた多機能型事業を行っています。今後就労継続支援B型も立ち上げます。現在はこの大学跡地を所有する三郷町を含む管理組合から委託を受け、清掃や草刈りなど維持管理の仕事を障がいのある方にお願いし、最低賃金をお給料として補償しています。私自身は障がいのある方の働き方や必要な配慮を考えるために面談をして計画を立て、職員へのアドバイスをメインに行っています。
ビジョンである「カラフルな〇△□(こせい)が、凹凸(ひずみ)ある世界で躍動する、ソーシャルインクルージョンの実現」に非常に共感し、その実現に向かって突き進むことがベースにあります。障がいのある方の人生が幸せになるように願う支援者自身が不幸せではその願いを実現することはできません。幸せな気持ちを持ちながら働ける職場を作り、「この管理者ならプラスの感情も負の感情も受け入れてくれる」と感じてもらえる人になりたいと思います。障がいのある方のこれからの人生をイメージして支援できる職員と、ただ業務をこなす職員とでは結果が変わってきます。障がいのある方の人生を見つめ、考えられる職員を育成できる環境を作っていきます。
日本の障害福祉において、これほど大規模かつ本格的に障がい者の「働く」「学ぶ」ことに取り組む事業は他にないと思います。来年オープンする「奈良おもちゃ美術館」では、障がいのある方に接客の仕事をしていただく予定です。来館者の接客とレストランの接客では職域が全く異なり、障がい特性や個人の希望に合わせて仕事を提供できるため、職業選択の幅が広がると思います。こうした取り組みが成功してモデルケースとなれば、日本の障害福祉に多少なりともインパクトを与え、障がいのある方が活躍する場が増えていくと期待しています。
2007年2月
和歌⼭県紀の川市古和⽥240
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