佐賀県は、比較的温暖な気候が魅力の九州地方北部に位置する県です。県内には、大規模な病院や介護施設が多く、給食事業を提供する施設も数多く見られます。そのため、管理栄養士・栄養士が勤務できる職場が多くあります。
当記事では、管理栄養士・栄養士として佐賀県で働きたい人に向けて、佐賀県の勤務事情について解説します。さらに、勤務時間や勤続年数だけではなく、平均給与についても紹介するため、ぜひ参考にしてください。
1.佐賀県の特徴
佐賀県は、約80万人の人口を有する九州地方北部の県です(令和3年2月時点)。
(出典:佐賀県「推計人口/令和2年度(2020年度)」/https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00374169/index.html)
佐賀県は、九州地方の中で最も人口が少なく、面積も狭い、コンパクトな県となっています。経済規模も、九州7県の中で最も小さい県です。しかし、人口密度は九州地方の中では高く、九州最大の都市である福岡県と隣接していることもあり、市街地は活気に満ちています。
自然が豊かな佐賀県は、玄界灘と有明海という2つの海に面し、水産業が発展しています。有明海は、贈答用で使用される高級海苔の産地として有名です。また、水産業だけではなく農業も活発で、「佐賀牛」や「さがほのか(いちご)」は全国的な知名度を誇っています。
高齢化が進んでいる佐賀県では、病院や介護施設などの施設が多く、給食事業に高いニーズがあります。そのため、給食事業に関わる管理栄養士・栄養士が、数多く活躍しています。学校や病院、介護施設などで、食と健康の専門家として活躍したい人には、佐賀県はふさわしい地域です。
2.佐賀県における管理栄養士・栄養士事情
佐賀県で管理栄養士・栄養士として就職・転職を希望する場合は、平均年齢や勤続年数、勤務時間について、把握しておきましょう。これらの勤務事情について把握することで、自分が理想とする職場を数多くの求人情報の中から探す際に、役立ちます。
ここでは、管理栄養士・栄養士の勤務事情について、佐賀県と全国平均のデータを紹介するため、参考にしてください。
2-1.平均年齢/勤続年数
佐賀県と全国の管理栄養士・栄養士の平均年齢と勤続年数は、下記の通りです。
佐賀県は、全国平均よりも若い管理栄養士・栄養士が多く、平均年齢は34.4歳となっています。また、平均勤続年数も全国平均より短い7年です。
若手のスタッフが多い佐賀県では、管理栄養士・栄養士の人材育成に力を入れている施設が多くあります。学校を卒業してから間もない人や、ブランクのある人を積極的に採用する施設も少なくありません。そのため、新卒や実務経験の少ない人でも、安心して働けます。実務経験の少なさで、就職・転職に不安を感じている人も、ぜひチャレンジしてみましょう。
2-2.平均勤務時間
佐賀県と全国の管理栄養士・栄養士の平均勤務時間は、下記の通りです。
佐賀県で働く管理栄養士・栄養士の平均勤務時間は、全国平均より11時間短い160時間です。他の都道府県よりも勤務時間の短い佐賀県では、家事や育児、趣味などプライベートを優先した働き方を選択できます。正社員として施設で働きながらも、時短勤務やシフト勤務で、自分の時間を大切にしながら働けます。
ただし、佐賀県では勤務する施設によって、勤務事情が大きく異なる場合があります。そのため、自分が理想とする働き方を実現するためには、施設が出す求人情報の内容を十分に精査しましょう。
3.佐賀県における管理栄養士・栄養士の平均給与
ここでは、佐賀県における管理栄養士・栄養士の平均給与について解説します。全国と佐賀県の平均給与(年収)は、下記の通りです。
佐賀県で管理栄養士・栄養士として勤務している人が受け取る平均給与は、全国平均より42万円少ない約331万円です。なお、上記のデータには、管理栄養士・栄養士の給与額がいずれも含まれています。
全国平均と比べると、佐賀県での給与水準は低いように感じられるかもしれません。しかし、佐賀県は都市部に比べて物価水準が低いため、上記のような給与水準でも生活水準が低くなることはないでしょう。むしろ、食費や家賃などの生活費を節約できるため、都市部よりも経済的に充実した生活を送れる可能性が高い傾向です。
佐賀県で、管理栄養士・栄養士として給与を上げるためには、業務に対する積極性をアピールすることをおすすめします。具体的には、仕事や学校で学んだ事柄を活用して、レポートや論文をまとめることで、勤務する施設から評価されることがあります。自分の業務に対する積極性をアピールして、勤務先からの評価に繋げましょう。
施設によっては、待遇面で経験者優遇の求人募集が存在します。献立作成の他にも、調理業務も行える管理栄養士・栄養士を求めている医療施設や老人ホームもあります。福祉関係の法人や医療法人だけではなく、株式会社や学校法人からの募集もあるため、幅広い選択肢から自分に合った勤務条件の職場を選びましょう。
まとめ
佐賀県は、比較的若い管理栄養士・栄養士が中心の施設が多い傾向にあります。そのため、若手スタッフを育成するために、研修制度に力を入れる施設が少なくありません。
勤務時間について注目すると、全国平均より大幅に短いため、プライベートを優先して働ける環境があるといえるでしょう。ただし、施設によっては勤務事情が異なるため、佐賀県で管理栄養士・栄養士として働く場合は、求人情報を十分に確認してください。
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※当記事は2021年4月現在の情報を基に作成しています