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月額平均給与、最も低い通所で26.3万円 18年度介護職員処遇状況等調査分析、 通所・訪問編2019.05.08

セラピストプラス編集部からのコメント

従来低いといわれてきた介護職の給与が上昇中です。厚生労働省が実施した1529の事業所への調査で、最も低い通所施設でも平均が約26万3000円の月給とわかりました。最も高い平均月収は特別養護老人ホームで約33万2000円でした。

厚生労働省が4月上旬に公表した2018年度の介護従事者処遇状況等調査結果。調査対象のサービス提供事業者別に見ると、介護職員の平均給与額(月給制・常勤)が最も低かったのは通所介護事業所(デイサービス)で、26万2900円だった。訪問介護事業所は29万1930円。介護職員処遇改善加算のいずれかを取得している事業所が対象で、夜間対応が必須である施設系サービスと比べて給与額が低いほか、平均勤続年数が短い傾向にあった。【吉木ちひろ】

同調査は18年10月に実施。デイサービス(地域密着型を含む)については、全国の4万3354事業所中、2185事業所を抽出し、有効回答数は1529事業所(71.5%)だった。訪問介護事業所は全国の3万3389事業所中、1819事業所を抽出し、有効回答数は1313事業所(74.6%)だった(共に抽出率は20分の1)。

18年度時点のデイサービスの介護職員の平均給与額(月給制)は常勤の職員(1476人)で、17年度から9910円増えて26万2900円(介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護療養型医療施設、訪問介護事業所、デイサービス、認知症対応型共同生活介護事業所を含む全施設の介護職員平均は30万970円)だった。平均年齢は43.1歳(全施設平均は43.2歳)で、平均勤続年数は6.1年(全施設平均は7.6年)。非常勤の職員(53人)の平均給与額(月給制)は20万1870円(全施設平均は20万9470円)。訪問介護では介護職員の平均給与額(月給制)は常勤の職員(2458人)で、17年度から1万1090円増えて29万1930円だった。平均年齢は48.3歳(常勤職員では調査対象のサービスの中で最高)で、平均勤続年数は7.3年。非常勤の職員(118人)の平均給与額(月給制)は20万8210円。

介護職員処遇改善加算のうち、最も取得要件が厳しい(I)を届け出ている施設の割合はデイサービスが66.2%、訪問介護が63.7%(全施設平均は69.3%)で、介護老人福祉施設や介護老人保健施設(それぞれ84.7%、75.2%)と比べて低かった。(II)を届け出ている事業所を対象に、(I)を届け出ていない理由を聞いたところ(複数回答)、デイサービスでは「介護職員の昇給の仕組みを設けることにより、職種間・事業所間の賃金のバランスがとれなくなることが懸念されるため」が48.1%で最も多かった(全施設平均44.4%)。訪問介護では、「昇給の仕組みを設けるための事務作業が煩雑であるため」が全調査対象のサービスの中で唯一、46.1%で最も多かった。

17年度時点と比較して、職員の給与等を「引き上げた」と回答した施設(デイサービス70.2%、訪問介護63.7%)の引き上げの方法については、「定期昇給を実施(予定)」が最も高く、デイサービスで67.8%、訪問介護で57.7%だった。これに「各種手当ての引き上げまたは新設(予定)」(デイサービス34.0%、訪問介護38.5%)、「給与表を改定して賃金水準を引き上げた(予定)」(デイサービス24.8%、訪問介護23.9%)などと続いている。

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出典:医療介護CBニュース

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