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自己分析により各自がやりたいことを明確化- 学生団体Mi2016.11.30

セラピストプラス編集部からのコメント

大学間の垣根を外しつつ、学生生活と医療のダブル改革を行おうと、昨年4月に発進した学生団体Mi(ミー=メディカル・イノベーション)が積極的な活動を続けています。Miにはヘルスケアに興味を抱く学生が集まり、学校から解放された、サードプレイス(第三の場所)としての存在価値を高めています。現在、Miには医学部、薬学部、臨床検査学部などの医療系学部や学科だけでなく、経済学部や経営学部といった非医療系学生も所属し、会員数は70人あまり。勉強会・セミナー、イベントなどを企画・開催し、それぞれの学び場を超えたグローバルな活動を展開中です。11月に新代表になった江藤遥輝さん(杏林大学保健学部理学療法学科3年)は、Miの活動で得たものを存分に活かしつつ理学療法士を目指しています。

学生生活の改革を医療の改革につなげようと、昨年4月に始動した学生団体Mi(ミー)が、積極的な活動を続けている。Miとは、メディカルイノベーション(Medical Innovation)の略で、「改革」や「刷新」にこだわっている。ヘルスケアに興味のある学生が集まり、学校という場所などから開放された、サードプレイス(第三の場所)としての存在価値を高めようとしている。【君塚靖】

城西国際大看護学部(千葉県東金市)4年生の大谷匠さん(22)はMiを立ち上げ、約1年半、代表を務めた。11月に新代表に就任した江藤遥輝さん(21)は、杏林大(東京都三鷹市)保健学部理学療法学科3年生だ。Miには、医学部、薬学部、臨床検査学部などの医療系学部や学科だけでなく、経済学部や経営学部といった非医療系学生も所属し、現在の会員数は70人余りだ。

■Miの売りは、自己分析ワークシート

Miも、一般的な学生団体と同じように、勉強会・セミナー、イベントなどを企画・開催しているが、ほかの団体と違った側面を持っている。

所属する会員は、活動をするに当たり、ワークシートによる自己分析を通じて、客観的に自身を見詰め直し、本当に何をやりたいのかをしっかり把握してから行動に移すというプロセスを踏むことを原則としている。自己分析する際には、同団体の先輩などが、新規会員の「担任」になってサポートしている。

前代表の大谷さんは、「学生一人ひとりのやりたいことを実現するのがMiです。普通の学生団体は、一つの目標に向かって、個が引っ張られていくのですが、Miはどちらかというと団体が個に引っ張られていく感じです。自己分析をすることで、自分の目標の軸をどこに持って行くのかが明確になり、それ以降の活動がしやすくなると思うのです」と強調する。

Miはまた、学生のサードプレイスとしての役割を強く意識している。これについて、大谷さんは、「医療系の学生は、勉強をしながらつぶれてしまったり、臨床実習の途中などで将来をあきらめてしまったりする人が少なくありません。Miには、それらの人たちの発展や改革などに必要な力を付ける、つまりエンパワーメントするサードプレイスとしての役割があるのだと考えています」と説明する。

会員それぞれの自己分析を経て、具体化した主な活動としては、ある看護学部の学生が「自分のキャリアに不安があり、同じ思いを持っている人で集まりたい」というきっかけでサークルをつくったり、ある作業療法学科の学生が「医療と介護、福祉をごちゃまぜにしたい」といって集まったりもしている。自己分析で、同じような方向を見いだせた複数人、例えば、看護学部の学生と栄養学部の学生が、健康に関する料理イベントを一緒に企画し、開催するケースも出てきている。

■「相手に幸せ配り、自分が幸せもらう」を実現へ
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新代表の江藤さんは、7月にMiの会員になった。それまでは、ほかの団体で活動していたが、地域医療や経営などに興味を持っているところにMiの存在を知り、その理念に共感して加入した。

江藤さんは10月に、「ヘルスケア・ハロウィーンパーティー」を開催した。医療というと堅いイメージなので、ハードルを低くして楽しもうよというのが趣旨だった。Miのイベントなどのテーマには、あまり堅苦しさはない。底流には、皆で楽しもうというエンターテインメント性がある。

江藤さんも自己分析を通じて、本当にやりたいことを見いだしつつある。江藤さんは「まだ、自己分析の途中なのですが、私のやりたいことは、自分から相手に、幸せを配ることによって、相手から幸せをもらうことのようです」と話す。まだ、はっきりしていないとはいえ、少しずつ方向性が見えてきているようだ。これからの学生生活やMiの活動などにより、自身が目指す理学療法士として将来、これをどのように実現するかに思いをはせることになりそうだ。

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出典:医療介護CBニュース

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