東京都が滝山病院を指導、5件の不適切支援事例も~虐待防止委員会の継続的な設置など求める2023.11.14
東京都は、医療法人社団孝山会滝山病院(八王子市)に対し、行政指導を実施したと発表した。不適切な支援が疑われる事例の報告が5件あったが、「これまで虐待とされたものはない」との見解を示している。【新井哉】
都は4月、入院患者への虐待行為に関して、医療法と精神保健福祉法に基づく改善命令を出していた。その後、立入検査などを通じて、同病院の改善計画の取り組みの状況について、確認を続けてきたという。
都は、これらの取り組みを確認した上で、同病院が実効性の高い取り組みを進めていくよう、行政指導を行った。具体的には、外部の第三者を委員に入れた虐待防止委員会を継続的に設置し、病院として自律的に虐待防止に向けた取り組みを進めていったり、虐待防止委員会での検討内容を広く職員に周知したりすることを求めている。
また、虐待防止・対応マニュアルについては、虐待と疑われる事例が発生した際、職員が職層に応じてどう行動すべきか理解できるようにするなど「実践的な内容」にしていく必要性を挙げている。
出典:医療介護CBニュース
セラピストプラス編集部からのコメント
東京都は医療法人社団孝山会滝山病院に、行政指導を実施したことを発表しました。不適切な支援が疑われる事例の報告が5件あったものの、「これまで虐待とされたものはない」との見解を示しています。都は、虐待と疑われる事例が発生した際、職員が職層に応じてどう行動すべきか理解できるようにするなど「実践的な内容」にしていく必要性を挙げています。