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能登半島地震で医療、福祉の多様な支援続く2024.01.23

セラピストプラス編集部からのコメント

能登半島地震で依然として大きな被害が残る中、医療や福祉分野での多様な支援活動が続いています。厚生労働省によると、石川県内の8市町で約5万190戸が断水し、10の医療機関でも水や医療ガスが使用できない状況が続いています。医療支援活動として、DMATなど複数のチームが活動中で、関連団体による救援活動も行われています。また、厚生労働省は全国からの介護職員などの派遣を要請し、約1800人が登録。被災地の社会福祉施設や避難所への派遣が進んでいます。日本医師会の細川常任理事は、災害の亜急性期に移行しており、今後JMATの必要性はさらに高まるとの見通しを示しました。

能登半島地震は被害の爪痕が依然として大きく残る一方、被災地に対して医療、福祉などの分野で多様な支援が続いている。

厚生労働省が1月19日8時40分現在でまとめたところによると(第42報)、断水している戸数は石川県内の8市町で約5万190戸に上っている。医療機関においても、石川県内の10医療機関で水・医療ガス使用不可の状態が続いている。

医療支援活動の状況をみると、DMATが166隊、DPAT(災害派遣精神医療チーム)が34隊、DHEAT(災害時健康危機管理支援チーム)が9チーム活動中。このほかJMAT(日本医師会災害医療チーム)の34隊をはじめ、日本看護協会、国立病院機構、日赤救護班、JRAT(日本災害リハビリテーション支援協会)、DWAT(災害福祉支援チーム)など関係団体による救援活動が続いている。

厚労省はまた社会福祉施設に対する介護職員、生活支援員などの派遣も全国に要請し、約1800人が登録。これまでに被災地の社会福祉施設に11人、1.5次避難所へ89人を派遣し、今後50~60人を派遣予定としている。

■日本医師会の細川常任理事、「亜急性期に移行しつつある」

日本医師会の細川秀一常任理事は1月17日の会見で、穴水町、志賀町を中心にJMATを派遣していることを紹介した上で、「これらの地域では災害急性期から亜急性期に移行しつつあり、今後JMATの必要性はさらに高まってくる」との見通しを示した。

さらに今回の医療支援の特徴として、DMAT隊員がJMATとして活動する例が多いことを挙げ、今後はこれらのチームを「重装JMAT」として位置づけ、能登町、輪島市、珠洲市に出動してもらい、本格的なJMAT活動の足がかりにしてもらう考えを示した。

また、能登北部の被災者が石川県南部の1.5次避難所、2次避難所に避難し始めていることから、1月15日以降、これらの避難所でもJMAT活動を始めたことを報告した。

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出典:Web医事新報

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