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大動脈解離の治療法 荻野均東京医科大学心臓血管外科主任教授解説2019.12.27

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セラピストプラス編集部からのコメント

その多くが突然の胸背部痛で突然発症する致死的な疾患である大動脈解離(AD)の治療法について東京医科大学心臓血管外科主任教授の荻野均先生に教えていただきます。急性ADと慢性ADによる治療法の違いが、分かりやすく記されています。急性ADと大動脈瘤破裂は「(広義の)acute aortic syndrome」と称され、重篤な急性疾患群として注目されているようです。

▶大動脈乖離とは

大動脈解離(aortic dissection:AD)は突然に発症する致死的な疾患であり,大動脈壁が中膜レベルで長軸方向に裂け,真腔と偽腔の二腔が発生し,破裂と虚血による様々な続発症を呈する。急性ADと大動脈瘤破裂を「(広義の)acute aortic syndrome」と称し,重篤な急性疾患群として注目されている。解剖学的に,上行大動脈に解離があるスタンフォードA型と,解離のないB型があり,偽腔の状態により偽腔開存型,UPL型,偽腔閉塞型にわけられる。また,時期的に急性(~2週),亜急性(2週~3カ月),慢性(3カ月~)に分類される。

▶診断のポイント

【症状】

多くが突然の胸背部痛で発症する。心タンポナーデや破裂によりショックに陥ることが多い。分枝灌流障害(malperfusion)を伴えば,心停止(冠動脈),意識障害(脳血管),腹痛(腹部分枝),下肢虚血(下肢動脈)などをみる。

【検査】

①超音波検査:疑診の段階で,心エコーで大動脈内フラップ,心囊液貯留・心タンポナーデ,大動脈弁閉鎖不全,冠動脈malperfusionを評価する。血管エコーで頸動脈,腹部分枝,下肢動脈の灌流状態も評価する。

②CT検査:単純CTでも診断可能であるが,造影CT検査によりADの局在・範囲,偽腔開存の有無,内膜裂孔の部位,分枝の開存状況,破裂(血腫)の有無を評価する。

▶治療の実際

【内科的治療】

一手目 :メインテート®5mg錠(ビソプロロール)1回1錠1日1回(朝食後),レザルタス®配合錠LD(オルメサルタン10 mg/アゼルニジピン8mg)1回1錠1日1回(朝食後),カルデナリン®2mg錠(ドキサゾシン)1回1錠1日2回(朝・夕食後),フルイトラン®2mg錠(トリクロルメチアジド)1回1錠1日1回(朝食後)併用

【参考資料】

▶ 日本循環器学会, 他:大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン(2011年改訂版). 2011.
[http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2011_takamoto_h.pdf]

荻野 均(東京医科大学心臓血管外科主任教授)

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出典:Web医事新報

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