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【識者の眼】「地域における医師とリハビリテーション関係職種との連携・協働と提供の場」石橋幸滋2020.10.05

セラピストプラス編集部からのコメント

日本医事新報の【識者の眼】で、リハビリ関連職種と一般開業医の接点の現状と、今後のあるべき姿について、石橋クリニック(東京都東久留米市)の石橋幸滋院長が寄稿しています。訪問診療中に「リハの重要性」を痛感した石橋院長は、急性期から回復期までは病院のリハで改善した脳血管障害患者の身体機能が、自宅に帰った途端、元に戻ってしまう現象を取り上げ、「通所リハや訪問リハを活用して、本人のやる気を高めることさえできれば、ADLが改善する例は少なくない」(石橋院長)と意見を述べています。これからのリハは本人を取り巻く環境も含めた、様々な取組が重要であり、このような取組を実践するためにも、リハ専門職を含む医療チームの協働が必要と説いています。

一般開業医が患者のリハビリテーション(以下、リハ)まで対応することはほとんどないかもしれないが、実際にリハを受けている患者はたくさんいる。医療保険のリハ料の適応疾患をに挙げたが、それを提供する専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)やサポートする職種(柔道整復師、視能訓練士、義肢装具士など)、提供施設(急性期、回復期、通所、訪問など)は様々である。
リハビリテーションの種類と対象疾患等
<リハビリテーションの種類と対象疾患等>
リハ関連職種と一般開業医の接点は、訪問リハの意見書やマッサージなどの療養費同意書を書くぐらいかもしれないが、訪問診療を行っているとリハの重要性を痛感する。脳血管障害患者では、急性期から回復期までは病院のリハで改善した身体機能が、自宅に帰ると元に戻ってしまうとよく言われる。しかし、通所リハや訪問リハを活用して、本人のやる気を高めることさえできれば、ADLが改善する例は少なくない。

また、これまでのリハは、身体機能の改善を目的とした機能回復訓練に偏りがちであり、活動的な状態をバランス良く維持するための活動や社会参加を促す取組が必ずしも十分ではなかった。これからのリハは、生活環境の調整や要介護状態になっても生きがい・役割を持って生活できる地域づくりなど、本人を取り巻く環境も含めた、様々な取組が重要となる。このような取組を実践するためには、リハ専門職を含む医療チームが協働する必要がある。

加えて、介護予防の分野でもリハ専門職が活躍する時代になってきており、開業医は地域でリハ専門職が何をしているかよく知る必要がある。

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出典:Web医事新報

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