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岐阜県は日本のほぼ中央に位置し、標高が高い山々や豊富な水量の木曾三川を抱える自然豊かな県です。岐阜県は県の南北で気候や風土が大きく異なります。北部の飛騨地方は飛騨山脈を始めとする山岳地帯で雪が多く、南部の美濃地方は平野部と山間部に分かれ、飛騨地方よりも温暖です。
また、岐阜県は多様な地域性によって生まれた特産品が多く、県では郷土料理も含めた食育への取り組みを積極的に行っています。
今回は岐阜県の特徴や、岐阜県における管理栄養士の勤務事情と平均給与を紹介します。
岐阜県の人口は、令和2年9月時点で1,975,397人です。市町村別で人口が最も多い市は県庁所在地の岐阜市であり、以降は大垣市・各務原市と続きます。いずれも美濃地方の平野部に位置していて、地理的にも隣接関係にある市です。
（出典：岐阜県公式ホームページ「岐阜県の人口・世帯数月報202102」/https://www.pref.gifu.lg.jp/page/134688.html）
人口が多いエリアには、学校・給食施設・介護施設・医療福祉施設などが集中しやすい傾向があります。岐阜県において管理栄養士・栄養士が多くの施設候補から職場を選ぶためには、上記3市を中心に求人探しを進めることがおすすめです。
また、岐阜県は広い県土と南北で異なる気候により農業が盛んであり、農産物生産量は国内有数の県となっています。『「清流の国ぎふ」野菜ファーストプロジェクト』として野菜を食べる取り組みも実施するなど、食育にも農産物の豊かさを活かしていることが特徴です。食育に関するイベントも実施されていて、管理栄養士・栄養士として働く際にレシピや栄養管理の参考とすることができます。
他にも「ぎふ食と健康応援店」や「岐阜県食育応援企業」といった取り組みにより、飲食店・企業による食育も行われています。岐阜県で働く管理栄養士・栄養士は食育への協力を求められる可能性もあるため、心に留めておきましょう。
県ごとに風土や特徴が異なるように、管理栄養士・栄養士としての働き方も県によって違いがあります。無理のない職場環境で働くためには、岐阜県における勤務事情を把握しておくことが大切です。
以下では、岐阜県における管理栄養士・栄養士の平均年齢／勤続年数と、平均勤務時間について解説します。
岐阜県における管理栄養士・栄養士の平均年齢・平均勤務時間は、下記表の通りです。
| 平均年齢 | 平均勤続年数 | |
|---|---|---|
| 岐阜県 | 35.9歳 | 6.9年 |
| 全国 | 36.9歳 | 8.3年 |
（出典：厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html）
岐阜県で働く管理栄養士・栄養士の平均年齢は35.9歳で、全国平均よりも1歳低い状況です。平均年齢の低さは、職場に若手が比較的多く就業していて、職員の世代交代がスムーズに行われていることを示しています。
ただし、岐阜県では管理栄養士・栄養士の平均勤続年数が、全国と比べて少ない点に注意してください。良好な職場環境であれば職員の勤続年数は伸びる傾向にあるため、岐阜県で管理栄養士・栄養士の求人募集を探す際は、職場環境や施設職員の勤続年数を調べることが大切です。
次に、岐阜県における管理栄養士・栄養士の平均勤務時間を紹介します。下記は、管理栄養士・栄養士の1か月における平均勤務時間を、岐阜県・全国で比較した表です。
| 平均勤務時間 | |
|---|---|
| 岐阜県 | 167時間 （うち5時間が時間外労働） |
| 全国 | 171時間 （うち5時間が時間外労働） |
（出典：厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html）
岐阜県の平均勤務時間は167時間であり、全国よりも4時間少ない結果となっていました。時間外労働を除くと162時間となり、1日8時間勤務を想定した場合は20日と2時間、つまり週2日程度の休みを取りつつ働けくことが可能です。
また、岐阜県には休日をしっかり設定している、残業が少なめの求人が多いため、仕事とプライベートのバランスを保ちながら働くことができます。
最後に、岐阜県における管理栄養士・栄養士の平均給与を年収で紹介します。なお、下記の平均給与（年収）は、管理栄養士・栄養士の双方を含んだデータです。
| 平均給与（年収） | |
|---|---|
| 岐阜県 | 約370万円 |
| 全国 | 約373万円 |
（出典：厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html）
岐阜県の平均給与は370万円であり、全国の平均給与と比較するとわずかに低いものの、ほぼ同水準と言えます。給与額は施設種別や施設利用者数、仕事内容による差が大きいため、高収入で働きたい場合は、求人情報の月給・賞与・諸手当を精査して応募先を決めましょう。
また、管理栄養士は厨房で調理業務全般を行う調理員としてだけではなく、病気を患う人に対する食事指導・栄養指導ができるため、栄養士よりも給与が高い傾向にあります。管理栄養士は国家資格であり、病院・介護施設・食品メーカー・研究機関などの幅広い場所で活躍できる職業です。
栄養士として働いていて給与額に不満がある場合は、管理栄養士の資格取得を目指すことがおすすめです。栄養士の業務内容に役立ち、資格手当の対象となり得る資格免許としては、栄養教諭・調理師・食品保健指導士・フードスペシャリストも挙げられます。
岐阜県は食育への取り組みを実施しており、管理栄養士・栄養士が活躍できる施設の求人情報も多く存在します。岐阜県の管理栄養士・栄養士は比較的若手が多く、休みをしっかり取れる勤務時間で働けることが特徴です。平均給与は全国とほぼ同水準であり、勤務施設や働き方によっては高収入も期待できます。
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※当記事は2021年4月現在の情報を基に作成しています
