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言語聴覚士も登場する医療ドラマ 山崎育三郎主演『リエゾン―こどものこころ診療所―』

公開日:2023.01.17 更新日:2023.01.19

文:朝倉奈津子・中澤仁美(ナレッジリング)

1月20日(金)、児童精神科のクリニックを舞台とした医療ドラマ『リエゾン―こどものこころ診療所―』がスタートします。

さまざまな「生きづらさ」を抱える子どもやその家族と真っすぐに向き合い、寄り添っていくヒューマンドラマは、医療従事者のみなさんにこそおすすめ!本記事では、作品の見どころやキャストの声をたっぷりとお届けします。

『リエゾン―こどものこころ診療所―』<1月20日(金)スタート>

全国テレビ朝日系 毎週金曜 よる11:15~0:15放送 ※一部地域で放送時間が異なります

<主演の山崎育三郎(写真中央)、ヒロインの松本穂香(左)に加え、臨床心理士役の栗山千明(右)など豪華キャストも見どころの一つ>

『リエゾン―こどものこころ診療所―』の原作は、累計120万部を突破し、「週刊モーニング」(講談社)で現在も連載中の同名漫画(原作・漫画:ヨンチャン、原作:竹村優作)です。

脚本を手がけるのは、映画『Dr.コトー診療所』をはじめ、映画『涙そうそう』(2006年)、映画『ハナミズキ』(2010年)などの感動作を世に放ってきた脚本家・吉田紀子。ヒューマンドラマの名手が、児童精神科の現場を繊細かつリアルに描き出します。

主演を務めるのは、持ち前の美声とスマートな佇まいで、ミュージカル界のプリンスと呼ばれる山崎育三郎。ドラマ『昭和元禄落語心中』で天才落語家役(2018年・NHK)を演じたほか、連続テレビ小説『エール』(2020年・NHK)でも“プリンス”こと佐藤久志役を熱演するなど、ミュージカルの枠を超えて抜群の存在感を放っている実力派です。みなさんのなかにも、『エール』で見せた甲子園での見事な独唱シーンを記覚えている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

その山崎とコンビを組むのは、映画『君が世界のはじまり』や映画『みをつくし料理帖』(いずれも2020年)など数々の作品で主演を務め、唯一無二の空気感をまとう女優の松本穂香です。過去にも共演歴のある2人が、今作ではどんなキャラクターを生み出し、どんなコンビネーションを見せてくれるのか、期待が高まります!

ASDを抱える医師、ADHDを抱える研修医の奮闘に注目!

本作で山崎が演じる佐山卓は、郊外にある児童精神科クリニックの院長。実家が総合病院でありながら、叔母が営んでいた小さなクリニックを引き継いだため、一族からは「変わり者」のレッテルを貼られています。

しかし、彼のそうした生き方には、ある理由がありました。自身も発達障害(ASD:自閉スペクトラム症)を抱え、誰よりもその苦悩を理解していることから、生きづらさを抱える子どもたちやその家族とじっくり向き合える道を選んだのです。

一方の松本が演じる遠野志保は、寝坊や遅刻、忘れ物が日常茶飯事で、業務中もミスを連発してしまう小児科の研修医。研修中に重大な失敗を犯してしまったことで、自身が発達障害(ADHD:注意欠如・多動症)だと知り、医師になる夢をあきらめかけますが……。佐山との出会いによって、児童精神科の道で子どもたちに寄り添うことを決意します。

子どもたち一人ひとりが抱える苦悩や家族の心情、そこに真っ向から向き合う医師たちの姿——。さまざまな思いを乗せた心温まる物語は、感動や涙を誘うだけでなく、発達障害などを抱えた子どもたちを取り巻く、“社会的な課題”を見つめ直すきっかけにもなりそうです。

公私のギャップが魅力的な言語聴覚士を志田未来が熱演!

さて、セラピストのみなさんであれば、タイトルに使われている「リエゾン」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんね。「リエゾン」はフランス語で、「連携」「橋渡し」「つなぐ」を意味する言葉。

本作では、佐山らがリエゾン精神医療に取り組む姿が描かれていますが、この活動は文字通り「医師や看護師、臨床心理士をはじめとする精神医療の専門家が他の診療科などと連携しながら、一つのチームとして総合的な医療サービスを行うこと」を指します。

たとえば、ドラマの主要キャラクターである、元小学校教諭の言語聴覚士・堀凛(志田未来)も、リエゾンチームを支える一人。佐山たちと連携しながら、クリニックや小学校の支援学級などさまざまな現場で活躍し、誰よりも熱い志でやさしく真っすぐに子どもたちと向き合っていきます。

ちなみに、私服はかわいらしいロリータファッションなのに、実は強気な姉御肌というのが堀の持ち味。そのギャップにも注目ですよ!

主人公の紹介とキャストのコメント(抜粋)

<自身も発達障害を抱える児童精神科クリニック院長・佐山を演じる山崎育三郎(写真右)と、自身の発達障害を知って医師の道をあきらめかける研修医・遠野を演じる松本穂香(左)>

佐山卓(さやま・たく):山崎育三郎

郊外にある児童精神科「さやま・こどもクリニック」の院長。自身も発達障害(ASD)を抱えており、発達障害を凸凹と呼んでいる。大病院「さやま記念総合病院」の御曹司でありながら、小さなクリニックで院長を務める道を選んだため、一族の間では変わり者の扱いを受けている。だが、その裏には、佐山の「患者やその家族と触れ合う時間を大切にしたい」という佐山なりの信念があった。「さやま体操」と呼ばれる風変わりな体操をはじめ、毎朝決まったルーティーンをこなす。チェロが趣味。

「初めて原作を読ませていただいた時、今、自分自身が子育てで感じている想いと重なる部分が多く涙があふれました。佐山が子どもと向き合う姿を見ていると、人に寄り添うことやただ話を聞いてあげること、何も言わず抱きしめてあげることの大切さがわかります。そして、そうした姿には、人生を豊かにするヒントが隠されている気がしています。大切な人に会いたくなるような、そんな心温まる作品をお届けしたいと思っています」(山崎育三郎)

遠野志保(とおの・しほ):松本穂香

寝坊、遅刻、忘れ物が日常茶飯事のドジな研修医。子どもが大好きで、子どもたちからも慕われているのだが……。大学病院で小児科の研修を受けていた際、ミスを連発の上に、重大な事故につながりかねない失敗をしてしまい、教授から「医者になることはあきらめろ」と言われてしまう。そんな中、自身が発達障害(ADHD)であることを知り、医者になることをあきらめようとするが、佐山との出会いが背中を押すことに。

「私たちのまわりには、原作で描かれているように、発達障害で悩んでいる親御さんやご家族もたくさんいらっしゃると思います。ですから、初めてお話を聞いた時は、生半可な気持ちでは向き合えない作品だなと感じました。見終わった後に温かい気持ちになるような、また『1人ひとりが違っていいんだな』ということをみんなが認めて前に進んでいけるような、そういう強さのある作品になればいいなと思います」(松本穂香)

堀凛(ほり・りん):志田未来

「さやま・こどもクリニック」や小学校の支援学級など、さまざまな現場に出向いて働く、元小学校教諭の言語聴覚士。普段はロリータファッションに身を包むが、その見た目とはかけ離れた強気な性格で姉御肌。実は人一倍熱い志を持っている。妹分として志保を可愛がっている。

「原作を拝見して、すべてを肯定してくれる温かくてやさしい作品だと感じました。また、台本も原作を読んだ時に感じた『人の温かさ』をしっかりと感じることができ、出演させていただけることを嬉しく思いました。私が演じる堀凛は、少し口が悪いところもありますが、言語聴覚士としてはとても優秀です。小学校の先生から言語聴覚士に転身し、自分自身としっかり向き合って生きてきた女性なので、志保さんにとって頼れる先輩に見えるように演じていきたいと思っています」(志田未来)

これまで医療ドラマの多くは、「メスを握るスーパードクター」に焦点があたりがちでした。しかし、本作はメスを持たない医師が主人公である点や、子どもの「心」や「発達」に目を向けた点に特徴があります。また、児童精神科ならではの症例や、患者である子どもたちやその家族の背景にまで思いを巡らせる佐山や志帆たちの姿など、作品中にはセラピストとして刺激を受ける要素がたっぷり!
『リエゾン―こどものこころ診療所―』で描かれる温かなストーリーの数々を、みなさんの新たな年のエネルギーにしてみてはいかがでしょうか。
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