第14回医療法人社団永生会(その2)
公開日:2018.08.27 更新日:2018.12.14

- Profile
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(左から順に)三宅さん、山本さん、福井さん
三宅英司さん所有資格:理学療法士/博士(保健学)/(財)日本体育協会公認アスレティックトレーナー
2003年に、新卒で入職。「永生クリニック」「スマイル永生」でのリハビリを担当するほか、係長としてスタッフ育成にもあたっている。週末は、地元のバレーボール強豪校の専属トレーナーとして活動。
山本徹さん所有資格:言語聴覚士/精神保健福祉士/社会福祉士
障害者施設の職員から転職し、2004年に入職。リハビリ統括管理部の副主任として、訪問リハビリや地域活動に携わる。FC東京のサポーターで、オフの日はサッカー観戦へ。
福井正樹さん所有資格:作業療法士/介護支援専門員(ケアマネジャー)
2002年に、新卒で入職。クリニックでの経験を経て、2年目からは訪問リハビリを担当し、現在は訪問リハビリ統括係長として活躍。趣味はライブ鑑賞。
「永生会」でのリハビリワークとは?
【三宅】理学療法士(PT)の私は、「永生クリニック」の外来リハビリと、クリニックに併設されている「スマイル永生」での通所リハビリを担当。一人ひとりの身体機能や日常生活に合わせて、作業療法士(OT)や言語聴覚士(ST)と連携しながら、日々臨床業務にあたっています。係長を任されている今は、現場のマネジメントも重要な仕事のひとつ。スタッフの育成や目標管理、診療報酬・介護報酬改定にともなう対応なども担っています。

【福井】「永生会」には、作業療法士(OT)としての活躍の場が多彩。なかでも私は、訪問リハビリ部門の統括係長として働いています。機能の回復や維持を目的としたリハビリだけでなく、活動・参加に焦点をあてたリハビリや、安らかに最期のときを迎えられるお手伝いをする終末期のリハビリも実施。現在、27名ほどのメンバーを束ねながら実務にあたっています。
【山本】私は言語聴覚士(ST)として、主に訪問リハビリを担当。失語症や構音障害の方、食べる、飲み込むといった摂食・嚥下が困難な方のお宅を訪問して、リハビリを行っています。また、八王子市との連携で、介護予防教室なども開催。リハビリ統括管理部の副主任を任されている今は、訪問リハビリ担当の言語聴覚士(ST)9名の育成や指導にも携わっています。
「永生会」だからこその仕事の魅力は?
【三宅】入院から外来・通所・訪問まで、さまざまな状況でのリハビリ経験を積めることです。また、セラピストとしてのキャリアアップを全面的に支援してくれること。ちなみに私は、入職後にアスレティックトレーナーと博士(保健学)の資格を取得。現在は、法人としてスポーツ分野に力を入れ、八王子市バドミントン連盟や地元のバレーボール強豪校と提携し、私たちセラピストが練習から試合まで帯同しています。さらに、毎年学会発表や論文投稿も行っています。

【福井】私が入職した頃、訪問リハビリに携わるメンバーは3名ほどしかいませんでした。けれども、現在は27名にまで拡大。訪問リハビリ部門の一員として、組織と一緒にやりたかったことを少しずつ具現化できていることが、大きなやりがいにつながっています。また入院中の患者さんに面会し退院後の不安を軽減することから、終末期の看取りまで、利用者さん一人ひとりに寄り添えるのも、当法人だからこその魅力ではないでしょうか。
【山本】私にとってのやりがいは、訪問リハビリや介護予防教室などを通して、地域の資源になれていると実感できること。近年八王子市では、言語聴覚士(ST)の認知度やニーズが着実に高まってきているのですが、それは当法人の存在があったからこそと言っても過言ではないでしょう。また、「永生会」には非常に多くのセラピストが在籍しています。言語聴覚士(ST)だけでも45名在籍しており、お互い刺激し合いながら成長できるのも大きな魅力です。(本文内敬称略)
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タイムテーブル
福井さんの1日
- 8:40
- 病院到着
- 8:55
- 朝礼
- 9:05
- 業務開始
- 10:00
- リハ専門医往診同行または管理業務
- 12:30
- 昼休み
- 13:30
- リハ専門医往診同行または管理業務
- 15:00
- 訪問リハビリ
- 16:00
- デスクワーク・会議等
- 17:00
- 業務終了
- 18:00
- 帰宅
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訪問リハビリの相談・依頼窓口も行っており、カンファレンス、サービス担当者会議への参加など、外回りの業務が中心となっています。