2023年「理学療法士国家試験」合格発表と合格率(58回)
公開日:2022.10.07 更新日:2024.03.18
令和5年3月23日(木)午後2時、厚生労働省のホームページにて「第58回理学療法士国家試験(2023年)」の合格発表がおこなわれました。合格されたみなさん本当におめでとうございます!
さっそく今年の国試の合格者数や合格率を確認していきましょう。
速報!2023年(第58回)理学療法士国家試験、難しかった? SNSの反応は?
目次
2023年「第58回理学療法士国家試験」の合格者数・合格率
出願者数 | 13,648人 |
---|---|
受験者数 | 12,948人 |
合格者数 | 11,312人 |
合格率 | 87.4% |
今年の理学療法士の国家試験は、受験者数12,948人、合格者は11,312人、そして合格率は87.4%となりました。
なお、合格基準は次のとおりです。
一般問題を1問1点(158点満点)、実地問題を1問3点(120点満点)とし、次の全てを満たした者を合格とする。
・総得点 167点以上 / 278点
・実地問題 43点以上 / 120点
また、不適切問題数は5問となりました。
(理学療法士)
午前
午後 [43]
(共通)
午前 [55] [63] [86] [96]
午後
第58回理学療法士国家試験の問題の傾向は?
第58回理学療法士国家試験の問題の傾向を、「学校法人日本教育財団 名古屋医専(理学療法学科)」内田雅之先生に伺いました。
第58回理学療法士国家試験は、第57回に比べ易化傾向にありました。
新項目は少なかったものの、地域共生社会等の社会的な流れを受け、介護保険制度の詳細や予防医学、地域リハビリテーション(CBR)等の問題が出題されました。一方で、疾患を主体とした問題が減少し、基本動作や基本技術等に関する問題が増加しており、理学療法の基盤となる理念や知識技術が問われる傾向にあります。
加えて、次年度は出題基準の改定により、理学療法管理学や栄養学、薬理学の新設、がん関連障害や地域理学療法の拡充など、出題範囲は拡大していきます。さらに形式上も、単純な記憶の想起だけでなく、図表や問題文等から状況を解釈して解答する問題が増加傾向にあります。理学療法士の需給バランスを考慮すると、今後の国家試験の難易度が大きく易化することは考えにくく、より一層解釈型や問題解決型へシフトしていくと予想されます。
したがって今後の受験生は、イラストや図表などでイメージを養ったり、保持している知識を用いて問題を解釈したりする学習が必要となるでしょう。また、今後の急激な社会構造の変化を見据え、医療・介護分野の社会的課題に対する理解も要求されていくと予想されるため、試験学習においても科目や単一の疾患で区切るのではなく、多領域の知識を重層的に学習していくとよいでしょう。
内田 雅之先生
学校法人日本教育財団 名古屋医専
理学療法学科
・主な職歴
医療法人 社団主体会 主体会病院 総合リハビリテーションセンター
・保有資格
脳卒中認定理学療法士、第一種衛生管理者、作業管理士、健康経営アドバイザー
学校法人日本教育財団 名古屋医専
専門学校 名古屋医専(愛知県)は、名古屋駅前、徒歩3分。(地下歩道経由)の救急・看護・歯科・リハビリ・スポーツ・東洋医療・福祉分野まで学べる専門学校。
多彩な学科がある環境で、チーム医療に対応するエキスパートを育成します。
(公式サイト)
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好条件の求人募集が再度でたり、採用が決まりやすかったりすることも。これから専門職として勤務する最初の職場だからこそ、悔いのない選択をしてくださいね。
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合格後には免許申請の手続きが必要!前もって準備をしておこう
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文:セラピストプラス編集部
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