2022年「作業療法士国家試験」合格発表と合格率(57回)
公開日:2022.03.23 更新日:2023.02.21
令和4年3月23日(水)午後2時、厚生労働省のホームページにて「第57回作業療法士国家試験(2022年)」の合格発表がおこなわれました。合格されたみなさん本当におめでとうございます!
さっそく今年の国試の合格者数や合格率を確認していきましょう。
目次
2022年「第57回作業療法士国家試験」の合格者数・合格率
出願者数 | 5,920人 |
---|---|
受験者数 | 5,723人 |
合格者数 | 4,608人 |
合格率 | 80.5% |
今年の作業療法士の国家試験は、受験者数5,723人、4,608人、そして合格率は80.5%となりました。
なお、合格基準は次のとおりです。
一般問題を1問1点(158点満点)、実地問題を1問3点(117点満点)とし、次の全てを満たした者を合格とする。
・総得点 165点以上/275点
・実地問題 41点以上/117点
また、不適切問題数は9問となりました。
(作業療法士)
午前 [28]
午後 [2][25]
(共通)
午前 [51][71][85][100]
午後 [68][99]
第57回作業療法士国家試験の問題の傾向は?
第57回作業療法士国家試験の問題の傾向を、「学校法人日本教育財団 大阪医専(高度作業療法学科)」阿波賀隆先生に伺いました。
第57回作業療法士国家試験における専門問題に関しては、直接解答につながる問題が多かったと感じました。具体的には、文章問題の読み取りが苦手な学生でも解きやすい問題が多かった印象です。また、内科系の問題がやや多い傾向にあり、小児の範囲が狭くなっている(正常発達問題減少)という特徴も見られました。
精神系事例問題では、第56回は問題文中に疾患名の記載がなく疾患名及び症状を問う問題が多く出題されましたが、第57回は疾患名が記載され適切な対応を問う問題が多く見られました。共通・専門基礎問題に関しては、昨年度と大きく変化することはありませんでした。難易度は、例年通りといえるでしょう。
第58回の試験対策としては、共通・専門基礎問題に関しては簡単な問題での取りこぼしがないように繰り返し学習し、口頭試問やリハドリルを使って確認する機会を多く持つことが大切です。専門問題に関しては、変わらず幅広い疾患知識、評価内容と疾患を結びつけた理解が必要でしょう。実際の評価尺度を使ってみたり、実技なども取り入れたりする対策を行う必要性を感じます。
※2022年3月14日取材時点の内容です。

阿波賀 隆先生
学校法人日本教育財団 大阪医専 高度作業療法学科
・主な職歴
福井総合病院/西宮総合福祉センター/仁科整形外科(作業療法士)
・保有資格
作業療法士/修士(医療科学)
学校法人日本教育財団 大阪医専
専門学校 大阪医専(大阪府)は、大阪(梅田)駅徒歩9分(地下歩道経由)の救急・看護・歯科・リハビリ・スポーツ・東洋医療・福祉分野まで学べる専門学校。多彩な学科がある環境で、チーム医療に対応するエキスパートを育成します。資格取得・就職においては、学校独自の保証制度『国家資格 合格保証制度(※1)』『完全就職保証制度(※2)』のもと、ひとり1人に合わせ、徹底してバックアップします。
※1 厚生労働省が指定する本学の学科において卒業認定を受けた人で、国家試験に万一合格できなかった場合、卒業後、資格取得に向けた勉学を継続するために必要な学費は2年間本学が負担します。
※2 本学の卒業生は即戦力として、毎年、各業界から高い評価を得ています。その
自信を証明する制度です。卒業時に万一就職できない場合、卒業後、就職が決
定するまでの必要な学費は2年間本学が負担します。(卒業時40歳未満対象)
(公式サイト)
就職で悩んでいるならいまからでも相談を
病院や介護施設のなかには、国家試験の合格発表が終了してから求人募集をする職場もあります。毎年3月は、職場側も次年度に向けた人員の最終調整を行う時期。
好条件の求人募集が再度でたり、採用が決まりやすかったりすることも。これから専門職として勤務する最初の職場だからこそ、悔いのない選択をしてくださいね。
合格後には免許申請の手続きが必要!前もって準備をしておこう
「合格後に必要な免許登録の申請手続き」についてはこちらのページにて詳しく掲載しています。
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参考
文:セラピストプラス編集部
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