2022年「理学療法士国家試験」合格発表と合格率(57回)
公開日:2022.03.23 更新日:2023.02.21
令和4年3月23日(水)午後2時、厚生労働省のホームページにて「第57回理学療法士国家試験(2022年)」の合格発表がおこなわれました。合格されたみなさん本当におめでとうございます!
さっそく今年の国試の合格者数や合格率を確認していきましょう。
目次
2022年「第57回理学療法士国家試験」の合格者数・合格率
出願者数 | 13,377人 |
---|---|
受験者数 | 12,685人 |
合格者数 | 10,096人 |
合格率 | 79.6% |
今年の理学療法士の国家試験は、受験者数12,685人、合格者は10,096人、そして合格率は79.6%となりました。
なお、合格基準は次のとおりです。
一般問題を1問1点(158点満点)、実地問題を1問3点(114点満点)とし、次の全てを満たした者を合格とする。
・総得点 164点以上 / 272点
・実地問題 40点以上 / 114点
また、不適切問題数は12問となりました。
(理学療法士)
午前 [9]
午後 [4] [10] [15] [16] [31]
(共通)
午前 [51] [71] [85] [100]
午後 [68] [99]
第57回理学療法士国家試験の問題の傾向は?
第57回理学療法士国家試験の問題の傾向を、「学校法人日本教育財団 名古屋医専(理学療法学科)」内田雅之先生に伺いました。
第57回理学療法士国家試験の難易度は、第56回と同程度かやや易化しました。新項目は少なかったものの、近年の新型コロナウィルス感染拡大や超高齢化社会の流れを受け、呼吸器をはじめとする内科疾患や、がん関連の問題が多く出題されました。
近年は理学療法分野の知識のみならず、医学的治療や検査、医療安全等といった医療関連職種全体に必要な内容も問われることが増え、試験で網羅すべき内容の幅は拡大しています。さらに形式上も、画像や検査結果、問題文等から状況を解釈して解答する形式の問題が増加傾向にあるため、「単純な記憶の想起」から「解釈、問題解決」へ対応できる力が必要となります。
理学療法士の需給バランスを考慮すると、今後の国家試験の難易度が大きく易化することは考えにくく、より一層解釈型や問題解決型へシフトしていくと予想されます。したがって今後の受験生は、イラストや図表などでイメージを養ったり、保持している知識を用いて問題を解釈したりする学習が必要となるでしょう。
加えて、今後の急激な社会構造の変化を見据え、医療・介護分野の社会的課題に対する理解も要求されていくと予想されます。試験学習においても科目や単一の疾患で区切るのではなく、多領域の知識を重層的に学習していくとよいでしょう。
※2022年3月14日取材時点の内容です。

内田 雅之先生
学校法人日本教育財団 名古屋医専 理学療法学科
・主な職歴
医療法人社団主体会主体会病院総合リハビリテーションセンター
・保有資格
脳卒中認定理学療法士/第一種衛生管理者/作業管理士/健康経営アドバイザー
学校法人日本教育財団 名古屋医専
専門学校 名古屋医専(愛知県)は、名古屋駅前、徒歩3分。(地下歩道経由)の救急・看護・歯科・リハビリ・スポーツ・東洋医療・福祉分野まで学べる専門学校。
多彩な学科がある環境で、チーム医療に対応するエキスパートを育成します。
(公式サイト)
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合格後には免許申請の手続きが必要!前もって準備をしておこう
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参考
文:セラピストプラス編集部
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