この記事では、鳥取県における診療放射線技師の求人情報を解説します。医療従事者が不足している状態の鳥取県は、診療放射線技師の需要が高い地域です。活躍できるエリアも紹介するため、鳥取県で診療放射線技師を目指す人は参考にしてください。
鳥取県の医療圏は、大きく西部・中部・東部の3つに区分されます。国立大学医学部を擁する西部には豊富な医療資源がある一方、中部と東部では医療従事者が不足している状況です。
この状況を改善するために、行政は中長期的な計画を策定し、医療従事者の確保と技術向上に取り組んでいます。医師や看護師だけでなく、診療放射線技師も取り組みの対象です。
今回の記事では、鳥取県における診療放射線技師の求人情報を解説します。求人の特徴や平均給与、求人が多いエリアも解説するため、鳥取県で診療放射線技師を目指す人は参考にしてください。
1. 鳥取県における診療放射線技師求人の特徴
鳥取県における病院と一般診療所の数は、それぞれ以下のとおりです。
医療機関の種類 |
施設数 |
病院 |
43 |
一般診療所 |
489 |
(出典:厚生労働省「医療施設動態調査(令和2年4月末概数)」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/m20/dl/is2004_01.pdf)
鳥取県は、病院数・一般診療所ともに全国で最も少ない地域ですが、極端に医療機関が不足している訳ではありません。診療放射線技師の需要も多いため、十分に活躍できるチャンスが存在します。
鳥取県の診療放射線技師求人には、それぞれで異なった特徴があります。求人のなかでも、特に多く見られる特徴は以下のとおりです。
- ●賞与・手当が充実している求人が多い
- 多くの求人では、賞与実績を掲載しています。なかには年3回、計4~6ヶ月分の賞与が見込める職場もあり、月給と合わせて十分な収入を得られます。通勤手当や住宅手当、扶養手当が用意されている求人もあるため、該当する場合は積極的に問い合わせてみましょう。
- ●車通勤可能な求人が多い
- 鳥取県では東西に電車が通っていますが、駅から離れた場所にある医療施設も少なくありません。アクセスが難しい勤務地の場合は、基本的に車通勤が可能です。あわせて交通費支給の有無や上限も確認しましょう。
- ●実務未経験の場合でも応募できる求人が多い
- 医療従事者の確保に取り組んでいる鳥取県では、経験者歓迎の求人とあわせて、経験不問の求人も多く見受けられます。なかには、新卒採用やインターンシップを行っている一般病院もあるため、学生の人も応募できるチャンスがあります。
2. 【鳥取県】診療放射線技師の平均給与
ここでは、鳥取県における診療放射線技師の平均給与を解説します。全国の平均給与と、鳥取県の平均給与を以下にまとめました。
鳥取県における診療放射線技師の平均年収は、全国の平均年収と比較して低い水準となっています。
ただし、手当や賞与の額は、就業先によってさまざまです。就業先によっては、手当や賞与が充実していることもあるため、全国の平均年収に近い平均年収になる場合もあるでしょう。
次に、パート勤務の平均時給を解説します。鳥取県の最低賃金と、パートの平均時給は以下のとおりです。
国家資格を要する診療放射線技師は、非常勤であっても十分な収入が得られます。空いた時間をプライベートに充てることで、自由な生活を送ることが可能です。
パート・アルバイトの募集は、正社員の募集よりも数が限られているため、こまめに求人サイトをチェックしてください。雇用形態によって仕事内容が異なる場合もあるため、応募の際は事前の確認が必要です。
なお、上記の平均年収・平均時給は、求人サイトの検索結果に基づいた推定値であるため、実際の給与とは異なる可能性があります。
3. 【鳥取県】診療放射線技師の求人が多いエリア
ここでは、鳥取県で特に診療放射線技師の求人数が多いエリアを紹介します。
以下の3市は、それぞれ東部・中部・西部医療圏の中心地です。各医療圏の拠点病院が集まっている市であり、条件に合った求人を見つけやすい特徴があります。
|
求人情報の特徴 |
鳥取市 |
・巡回検診があり、自動車免許が必要な求人が多い ・ケアミックス病院など、介護・福祉と連携した職場が多い ・学会や勉強会への参加を推奨する病院が多い |
倉吉市 |
・残業が少なく、休日数も多く確保されている職場がある ・シフト制で当直や日直業務を含む職場がある ・一般撮影のほか、CTやマンモグラフィー検査を行う職場がある |
米子市 |
・大学医学部付属病院の求人が見受けられる ・業務内容に院内・巡回検診の両方が含まれている ・諸手当や賞与の充実している医療法人が多く存在する |
すべてのエリアに共通する傾向として、残業時間の管理や年間休日数の確保など、ワークライフバランスに力を入れている職場が多く見受けられます。鳥取県としても、医療従事者の確保に取り組んでいることから、働きやすい環境が整備されている状態です。
実際に求人を選ぶ際は、働きやすさに加えて、自分が成長できる環境か検討することが重要です。特に近年では、ただ医療機器を扱うだけでなく、患者の精神的なサポートも重要視されています。地域社会に貢献することで、仕事に対するやりがいも感じられるでしょう。
まとめ
ここまで、鳥取県における診療放射線技師の求人情報に関して、求人の特徴や平均給与、求人が多いエリアなどを解説しました。
鳥取県は、病院や一般診療所の数が少ない県です。しかし、診療放射線技師は常に求められている状態であり、求人数も多くなっています。特に、地域に密着した病院で働きたいと思う人には、鳥取県が最適な環境といえるでしょう。
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※当記事は2020年7月現在の情報を基に作成しています