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2021年理学療法士・作業療法士国家試験(56回)解説|合格率の推移ほか

公開日:2021.04.06 更新日:2021.04.07

2021年理学療法士・作業療法士国家試験(56回)解説|合格率の推移ほか

文:田口 昇平
(作業療法士、福祉住環境コーディネーター2級)

2021年3月23日(火)午後2時より、厚生労働省のホームページにて「第56回理学療法士国家試験」「第56回作業療法士国家試験」の結果が発表されました。

本記事では、2021年実施のPT・OTの国試の特徴や振り返りをはじめ、免許申請の手続き方法や就職の進め方についてお伝えします。

2021年「第56回理学療法士国家試験」の合格者数・合格率

2021年 出願者数 受験者数 合格者数 合格率
理学療法士 12,503人 11,946人 9,434人 79.0%
∟うち新卒者 11,005人 10,522人 9,093人 86.4%

今年の理学療法士の国家試験は、受験者数11,946人中、合格者数は9,434人。合格率は過去5年のなかで1番低い79.0%となりました。 合格された皆さま、本当におめでとうございます。

理学療法士国家試験 過去5年間の合格率の推移

2021年「第56回理学療法士国家試験」の合格者数・合格率

理学療法士国家試験<過去5年間の一般問題(総得点)の合格基準点と得点率の推移>

実施年 得点(満点) 得点率 合格率
2017年 168点(280点)※1・2 60.0% 90.3%
2018年 165点(274点)※1 60.2% 81.4%
2019年 164点(272点)※1 60.3% 85.8%
2020年 167点(277点)※1 60.3% 86.4%
2021年 165点(275点)※1 60.0% 79.0%

※1:満点は不適切問題をのぞいた総点数

※2:[2017年 重度視力障害者]
重度視力障害者については、一般問題を1問1点(160点満点)、口述試験及び実技試験を120点満点とし、次の全てを満たした者を合格とする。
・総得点 168点/280点
・口述試験及び実技試験 43点以上/120点

理学療法士国家試験<過去5年の不適切問題数と合格率の推移>

2021年は5つの不適切問題数がありました。

不適切問題数5(内訳:専門1/共通4)
∟専門 午前[4]
∟共通 午前[53][70]午後[59][67]

理学療法士国家試験<過去5年の不適切問題数と合格率の推移>

実施年 不適切問題数 合格率
2017年 2 90.3%
2018年 5 81.4%
2019年 9 85.8%
2020年 6 86.4%
2021年 5 79.0%

 

2021年「第56回作業療法士国家試験」の合格者数・合格率

2021年 出願者数 受験者数 合格者数 合格率
作業療法士 5,747人 5,549人 4,510人 81.3%
∟うち新卒者 5,051人 4,895人 4,345人 88.8%

今年の作業療法士の国家試験は、受験者数5,549人中、合格者数は4,510人。合格率は過去5年のなかで3番目に高い81.3%となりました。 合格された皆さま、本当におめでとうございます。

作業療法士国家試験 過去5年間の合格率の推移

2021年「第56回作業療法士国家試験」の合格者数・合格率

作業療法士国家試験<過去5年間の一般問題(総得点)の合格基準点と得点率の推移>

 実施年 得点(満点) 得点率 合格率
2017年 167点(277点)※ 60.3% 83.7%
2018年 167点(277点)※ 60.3% 76.2%
2019年 165点(275点)※ 60.0% 71.3%
2020年 167点(277点)※ 60.3% 87.3%
2021年 165点(275点)※ 60.0% 81.3%

※満点:不適切問題をのぞいた総点数

[2017年 重度視力障害者]
重度視力障害者については、一般問題を1問1点(160点満点)、口述試験及び実技試験を120点満点とし、次の全てを満たした者を合格とする。
・総得点 168点/280点
・口述試験及び実技試験 43点以上/120点

作業療法士国家試験<過去5年の不適切問題数と合格率の推移>

今年は5つの不適切問題数がありました。

不適切問題数5(内訳:専門1/共通4)
∟専門 午前[8]
∟共通 午前[53][70]午後[59][67]

作業療法士国家試験<過去5年の不適切問題数と合格率の推移>

実施年 不適切問題数 合格率
2017年 3 83.7%
2018年 3 76.2%
2019年 7 71.3%
2020年 5 87.3%
2021年 5 81.3%

 

国家試験合格後におこなうべき手続き

国家試験合格後には、免許登録の申請手続きが必要です。

免許登録をおこなうことで、はじめて理学療法士や作業療法士として働くことができます。内定が決まっている場合は、特に早めの申請手続きをおこないましょう。

理学療法士・作業療法士の免許登録

提出先 住所地の保健所
手数料 登録免許税9,000円(収入印紙)

必要なもの

①免許申請書
免許申請書は、各養成校に配布(例年12~1月頃)しているもの、保健所に備えてあるもの、「理学療法士免許、作業療法士免許の申請手続」ホームページに掲載されている免許申請書のPDFデータを印刷したもののいずれかを利用する
②住民票の写し(本籍が記載されかつ、個人番号が記載されていないもの)または戸籍抄(謄)本
6カ月以内に取得したもの
③健康診断書
1ヵ月以内に医師が発行したもの
④登録済証明書用はがき
厚生労働省から送付されたはがき
⑤印鑑(シャチハタ不可)

転職・就職を考えている方は今からが狙い目

病院や介護施設のなかには、残念ながら内定者が国家試験に合格できず、予定した入職枠に欠員が出てしまう事業所もあります。

入職枠に欠員が出れば、病院や介護施設は人材の補填を目的に求人を募集するため、合格者にとっては就職先の候補が増えることになるでしょう。時には、思わぬ好条件の求人を見つけられることがあるかもしれません。

ただし、就職に焦りは禁物です。年度末は就職先を見つけやすい時期とは言え、下調べをせずに就職先を決めてしまうと職場の方針や労働環境が合わず、早期離職につながってしまうとも限りません。

専門職としてのキャリアを積み、理学療法士・作業療法士として、患者さんや利用者さんに適切なリハビリをおこなうには、新人のうちに基本的なスキルを身につけることが大切です。

キャリアを積むために、自分にはどのような職場が向いているのか。自分が求める働き方を慎重に考えながら、就職活動を進めていきましょう。

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<参考>

国家試験合格発表|厚生労働省

田口 昇平(作業療法士、福祉住環境コーディネーター2級)
2008年に作業療法士免許取得後、東京都内のリハビリ専門病院や特別養護老人ホームなどの施設で医療や介護業務に従事。2018年より、フリーライターに転身。医療介護職の働き方や働きやすい労働環境づくりなど、幅広いテーマで執筆。心理学・脳科学分野の書籍を愛読し、学んだ内容をブログやSNSで情報発信している。

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