医療介護・リハビリ・療法士のお役立ち情報

セラピストプラス

マイナビコメディカル
マイナビコメディカル

医療介護・リハビリ・療法士のお役立ち情報

セラピストプラス

理学療法士におすすめ副業8選!副業をする際の注意点や働き方を紹介

公開日:2019.09.09 更新日:2024.08.21

理学療法士におすすめの副業8選!収入とやりがいがアップする働き方とは?

文:伊東浩樹/理学療法士
NPO法人 地域医療連繋団体.Needs 代表理事

2019年4月から本格的な施行となった「働き方改革」。副業解禁に向けた取り組みも徐々に広がり、今後ますます副業を始めたいという方も増えることでしょう。

理学療法士として専門的なスキルを発揮しながら、同時に副業をしたいと考える時、「どのような働き方があるのか」「どんなことに注意すべきなのか」を考えてみましょう。

>>理学療法士の給料は安い?PTが低年収の理由と給与を上げる方法

そもそも理学療法士の副業はOK?

理学療法士の副業は職場の就業規定次第で可能です。

理学療法士は、法律的に副業が禁止されている職業ではないため、就業規則で問題が無ければ副業をしても大丈夫でしょう。

一方で就業規則で副業が禁止と示している職場もあります、その場合、就業規則に違反をしてしまうと減給処分や降格などのペナルティを課される可能性も考えられます。

まずは、職場の就業規則を確認し、副業OKか確認してみることをおすすめします。

理学療法士におすすめの副業8選

”理学療法士におすすめの副業8選“/

理学療法士におすすめの副業として、以下の8つが挙げられます。

1.個人契約のスポーツトレーナー
2.ライター、記事監修、翻訳家など
3.柔道整復師や、鍼灸師などの資格取得後、休日開業
4.セミナー講師
5.他の施設での非常勤勤務
6.ジムやスポーツセンターでのアルバイト勤務
7.運送会社やコンビニなどの短時間アルバイト
8.趣味をいかした副業の立ち上げ

さっそくそれぞれの業種の特徴や本業に活かせるスキルを解説していきましょう。

1.個人契約のスポーツトレーナー

理学療法士ならではの副業として挙げられるのがスポーツトレーナーです。すでに持っている知識をいかして、個人契約のフリートレーナーとして活動する道を探ってみましょう。

クライアント探しに悩んだら、まずは身近なスポーツ選手や地元のスポーツチームへの声かけから始めてみては。

具体的な実践経験がなく、フリーとしての活動に不安がある場合には、資格取得を目指すのも一案です。スポーツトレーナーとしての専門知識を得られる資格として、「日本体育協会公認アスレティックトレーナー(AT)」があります。

■関連記事
スポーツトレーナーとは?仕事内容や向いている人の特徴を解説

2.ライター、記事監修、翻訳家など

理学療法士としての知識をもとに、専門性の高いライターとして活動するのも一つの方法です。基本的に、パソコンとインターネット接続環境があれば、すぐに始められるのも大きな魅力。

内容によっては在宅で作業できるため、休みの日だけでなく、帰宅後のスキマ時間を有効に活用できる副業といえます。

未経験からでもスタートしやすく、健康や医療に関する専門家であることは、ライターデビュー時の大きな強みになるでしょう。

そのほか、専門家の視点で記事をチェックする監修者として活動することも可能です。外国語に堪能な方であれば、翻訳家としての道も開けるでしょう。

3.柔道整復師や、鍼灸師などの資格取得後、休日開業

理学療法士としての知識に加え、開業可能な柔道整復師や鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師などの資格を取得することで、新たな活動の場を設ける方法もあります。

フリーの施術家として休みの日や週末だけ活動し、自宅内の一部をサロン化すれば初期費用をおさえて開業できるでしょう。また、時間借りができるレンタルサロンを利用するのもおすすめです。

副業として活動する場合でも、施術に必要なマッサージベッドやスツール、タオル類、その他の備品を用意する必要がありますが、一般的なレンタルサロンには大型備品がそろっているため、より少ない初期投資で副業スタートできるというメリットがあります。

4.セミナー講師

専門家ならではの副業には、セミナー講師もあります。臨床経験を活かした同業種向けのセミナーや、一般向けの健康講座など、活動の場が広がります。

一般的には「保健所や自治体施設が主催する健康講座」を担当したり、「介護予防教室」を実施したりするケースが多いようです。収入以上にやりがいを感じられる働き方といえます。

同業種向けのセミナーには、リハビリの内容に特化したものだけでなく、「診療報酬、介護報酬」「医療部門のスタッフマネジメント」といった、職場で役立つ情報を提供するものもあります。一部の専門領域に特化した知識や、他とは異なる臨床経験があると、セミナー講師としてのニーズが高まります。

5.他の施設での非常勤勤務

理学療法士の副業として、定番ともいえるのが非常勤アルバイトです。

現在働いている職場とは別の施設で、短時間勤務する非常勤勤務。多くの理学療法士がこうした働き方を選択しています。

職場によっては週に1回だけ、週末だけといった働き方が可能で、本業とは異なる専科に行けば、スキルアップにもつながります。

6.ジムやスポーツセンターでのアルバイト勤務

ジムやスポーツセンターでのトレーナー業務なら理学療法士のスキルを活かせるでしょう。就業後の夜間を利用してアルバイトをしたり、スポーツセンターでの講座講師として単発の仕事を得たりすることができます。

専門家としてのスキルをいかせるだけでなく、パラレルキャリアを築けるチャンスでもあります。

7.運送会社やコンビニなどの短時間アルバイト

収入アップだけに注目するのであれば、現在の資格をいかすのではなく、自宅から近い場所で時給の高いアルバイト先を探すのもよいでしょう。

コンビニ店員や運送会社での仕分け作業など夜間の勤務が可能な職場がおすすめです。本業と異なる時間帯で働けるため、気分転換にもなるでしょう。

ただし、体力勝負ともいえるので、本業に影響しない程度の働き方を考える必要があります。
フリーランスでの活動は、自由な反面、自己管理が欠かせません。決められた短時間の間にスキルアップをしながら収入アップを目指したい場合には、アルバイトから始めるのもよいでしょう。

8.趣味をいかした副業の立ち上げ

全く異なる分野で活動をしてみたいなら、趣味をいかしたフリーランサーを目指してみましょう。

たとえば、ITサービスやWEBデザイン、アプリの制作など、得意な分野から週末起業を始めるという方法です。編み物や手芸が得意なら、地域で開催されるマルシェやインターネット上などでハンドメイド雑貨を販売するのもよいでしょう。

理学療法士が副業をする際の注意点

”

理学療法士は副業可能ですが、注意しなければならない点がいくつかあります。

副業を始める前に必ず注意点を理解しておきましょう。

確定申告をする必要がある

副業を始めたら、必ずおこないたいのが確定申告です。

本業での年末調整だけで申告を終わらせてしまうと、将来的な税的トラブルに発展する可能性もあります。フリーランス、アルバイトを問わず、副業をしている場合には確定申告が必要になることを覚えておきましょう。

ただし、確定申告が必要になるのは、副業で年間20万円以上の収入がある場合です。この場合の収入とは「所得」を意味するため「利益 − 経費 = 所得」と計算します。所得の年額を計算して20万円以上になれば、必ず確定申告を行いましょう。

払いすぎた所得税があれば、還付を受けられる可能性もあります。しかし、本業の方で年末調整をしてしまうと、確定申告がややこしくなります。年末調整前に申告が必要かどうかを確認し、必要な場合には前もって本業の方の職場に伝えておきましょう。

本業に支障をきたす可能性がある

無理をして副業をすることで体力的にきつくなることも考えられます。その結果、本業に支障をきたす可能性があるということを忘れてはなりません。

無理をせず自分の体力に問題ない範囲で副業をするようにしてくださいね。

理学療法士として副業する際は自分に合ったものを選ぼう

理学療法士は副業が可能です。その中でもおすすめの副業として、以下の8つを今回ご紹介しました。

1.個人契約のスポーツトレーナー
2.ライター、記事監修、翻訳家など
3.柔道整復師や、鍼灸師などの資格取得後、休日開業
4.セミナー講師
5.他の施設での非常勤勤務
6.ジムやスポーツセンターでのアルバイト勤務
7.運送会社やコンビニなどの短時間アルバイト
8.趣味をいかした副業の立ち上げ

副業をすることで収入を増やすだけではなく、スキルアップやキャリアの選択肢を広げることができるでしょう。

副業をする際は、本業に支障が出ないよう自分の働き方に合ったものを選ぶようにしてくださいね。

【関連記事】

理学療法士は年収1000万円を目指せるのか?収入アップのためにできることについて
「理学療法士をやめてよかった」と思う理由とは?やめる前にやっておきたいこと

【参考URL】

副業・兼業|厚生労働省
職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額|e-Stat

伊東 浩樹(理学療法士)

伊東 浩樹(理学療法士)

理学療法士として総合病院で経験を積んだ後、予防医療の知識等を広めていくためにNPO法人を設立。その後、社会福祉法人にて障がい部門の責任者や特別養護ホームの施設長として勤務。医療機関の設立や行政から依頼を受けての講演、大学、専門学校等での講師なども勤める。

今よりさらに良い環境で働けるよう
キャリアドバイザーが全力でサポートします
\今すぐ1分で完了/

    <PR>マイナビコメディカル

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  •  LINEで送る

他の記事も読む

おすすめ

TOPへ