管理栄養士の転職で失敗しないための対策|成功例・ポイントも解説
栄養士・管理栄養士は、人々の健康維持に欠かせない「食」や「栄養」に深く関わる、非常にやりがいのある仕事です。しかし、待遇や働きやすさは職場によって異なるため、栄養士や管理栄養士の方のなかには、より希望に合った職場への転職を検討している方もいらっしゃるでしょう。
栄養士・管理栄養士として転職を成功させるためには、失敗例・成功例をもとに原因や対策を分析し、成功につながるポイントを把握することが重要です。さまざまな転職事例から自分に合ったやり方を見つけることで、転職活動を有利に進められるでしょう。
そこで今回は、栄養士・管理栄養士の転職で失敗しないための対策について解説します。あわせて、転職を成功させるためのポイントも紹介するので、転職を検討している栄養士・管理栄養士の方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
栄養士・管理栄養士の転職成功例と失敗例
自分が「転職するイメージ」を具体化するために、まずは栄養士・管理栄養士の転職事例を紹介しましょう。栄養士・管理栄養士の転職における失敗例と成功例の2パターンについて、解説を交えて紹介するので、両者の違いに注目しながら読み進めてください。
まずは、転職における失敗例から紹介します。
【失敗例】目的を持たないで行った転職活動
転職に失敗するケースで多く見られるのが、目的を持たないで転職活動を行うパターンです。職場を離れたいと思っている背景には、「待遇を変えたい」「人間関係を改善したい」など、現状に対する満たされない気持ちがあります。しかし、目的を持たないまま転職活動を行うと、職場を変えても気持ちが満たされないままだったり、別の問題が発生したりする可能性もあります。
例えば、新卒から5年間老人ホームで勤務していたとしましょう。職場の人間関係は良好で、特に仕事へのストレスは抱えていません。しかし、変化のない業務に退屈さを感じるようになったために転職を決意。勢いのまま病院に転職することに。しかし、その職場は希望通りに休みが取れないほど忙しく、職場の雰囲気も良くありませんでした。
この事例でポイントとなるのは、「なぜ前の職場に不満を持ったのか(なぜ退屈に感じたのか)」や「その問題を解決するために何が必要だったのか」を把握しないまま転職してしまった点です。目的を明確にし、転職先選びの軸を決めることで転職の失敗を防ぎましょう。
【成功例】明確な目的のもとで始めた転職活動
転職に成功する栄養士・管理栄養士の方は、「転職によって実現させたいこと」を明確にしている傾向があります。
例えば、学校給食に関係する仕事をしている方が、「もっと1人ひとりの健康と密接に関わる仕事がしたい」と考えていたとしましょう。その場合、実現したい目的が明確なため、転職先をクリニックや介護施設などに絞り込むことができます。そして、それらに該当する求人を入念に探すことで、自分に合った職場が見つかる可能性も高まるでしょう。
このように目的を明確にし、軸を持って転職活動を進めることが、理想をかなえる近道だということをぜひ覚えておいてください。
栄養士・管理栄養士が転職で失敗する2つの原因と対策方法
転職活動がうまくいかない栄養士・管理栄養士には一定の傾向や共通点があります。そうした特徴をあらかじめ押さえておけば、失敗しないための対策が立てられるでしょう。
ここでは、転職失敗の原因になりやすい2つのポイントと、その対策について詳しく解説します。
短期間で転職を繰り返している
短期間のうちに何度も転職を繰り返している方は、転職活動で苦労する傾向にあります。採用担当者から「飽きっぽいのではないか」「採用しても、またすぐに辞めてしまうのではないか」と思われてしまうためです。場合によっては、履歴書や職務経歴書など、書類審査の段階で落とされてしまうこともあり得ます。
短期間で転職を繰り返している人が転職活動を進める際は、「転職における前向きな理由」と「応募先でのキャリアビジョン」を具体的に伝えることが大事です。「○○の経験を積みたかった」「○○のスキルを磨きたかった」など、向上心からの転職だったことを伝えつつ、キャリアビジョン(応募先で実現したいこと)を明確に示せば、「うちでは長く活躍してくれるかもしれない」と期待してもらえる可能性が高まるでしょう。
働きたい職場を限定せず転職活動を行っている
働きたい職場を限定せずに転職活動を行っている方も、転職に失敗しやすい傾向にあります。栄養士・管理栄養士が働ける職場は、医療施設、介護福祉施設、学校、保育園、給食センターなど多岐にわたっており、それぞれに役割や仕事内容が異なります。そのため、「どの職場でどのような働き方をしたいか」をはっきりさせておかないと、就職後に理想と現実の間にギャップが生まれやすくなるのです。
転職活動に臨む際は、必ず自身のキャリアビジョンとそれを実現するための職場を明確にしておきましょう。そうすることで転職活動の軸が定まり、転職後のミスマッチに悩まされることもなくなります。
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栄養士・管理栄養士が転職を成功させるための3つのポイント
栄養士・管理栄養士が転職を成功させるためには、いくつかのポイントがあります。特に押さえておくべきポイントは下記の3つです。
・万全の面接対策を行う
・自分のスキル・能力を積極的にアピールする
ここからは、各ポイントについて詳細を解説します。転職活動を有利に進めるためにも、ぜひ最後までお読みください。
栄養士の場合は管理栄養士を目指す
栄養士としての実務経験がある方は、管理栄養士の資格を取得してから転職活動を行うのがおすすめです。
栄養士と管理栄養士はどちらも食と栄養のスペシャリストですが、管理栄養士のほうが業務範囲は広く、より高度な知識・技術を求められます。そのため管理栄養士は栄養士よりも待遇面で優遇される傾向にあり、管理栄養士に限定した求人も多く見られます。
つまり、管理栄養士の資格を取得することで、業務やキャリアビジョンの幅が広がり、転職が成功する可能性も高まるわけです。
万全の面接対策を行う
転職活動における「最大の壁」と言えるのが面接です。面接は合否を判断するための大事な要素となるため、転職活動を成功させる上で面接対策は欠かせません。
面接では、入社意欲やスキル、キャリア、自分を採用することのメリットをアピールし、応募先にとって魅力的な人材だと思ってもらう必要があります。自己分析や企業・施設研究をきちんと行い、自分の強みを洗い出しながら、スムーズな受け答えができるように準備しましょう。
なお、1人での面接対策が不安な場合は、転職エージェントを利用するのも1つの方法です。転職エージェントを利用すれば、豊富な経験と知見をもったキャリアアドバイザーが、書類作成から面接対策までをしっかりサポートしてくれます。そのため、1人で対策するよりも、自信を持って面接に臨めるでしょう。
自分のスキル・能力を積極的にアピールする
面接では応募者のスキルが募集要件に一致しているかを判断するために、採用担当者がスキルや能力について質問するケースが多く見られます。過去の実体験やエピソードを織り交ぜながら、「自身がどういったスキル・能力を持っていて、それを応募先でどう生かしたいか」について積極的にアピールしましょう。
スキル・能力のアピール例は以下の通りです。
【スキル・能力のアピール例1】
【スキル・能力のアピール例2】
単純に自分のスキル・能力を並べるのではなく、「どのように生かせるか」「どのように貢献できるか」までアピールすると、採用担当者は入社後に活躍する姿をイメージしやすくなります。求人情報をもとに企業あるいは施設側が求める条件を整理し、自分のスキル・能力を存分にアピールしてください。
採用に有利になるアピールポイント
まとめ
栄養士・管理栄養士が転職活動を行う場合、まず「転職によって実現したい目的」を明確にした上で、仕事内容やキャリアビジョンを整理していくことが大事です。目的を持たないで転職活動を行ったり、働きたい職場を限定せずに転職活動を行ったりすると、失敗につながりやすいので注意しましょう。
栄養士・管理栄養士が転職活動を成功させるためのポイントとして、「栄養士の場合は管理栄養士を目指す」「万全の面接対策を行う」「自分のスキル・能力を積極的にアピールする」の3つが挙げられます。それぞれのポイントを踏まえながら、理想の職場への転職を成功させてください。
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監修者プロフィール

マイナビコメディカル編集部
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