【臨床検査技師の転職】面接を通過するための志望動機とは?

更新日 2022年12月16日 公開日 2021年11月01日

#書類準備 #応募 #面接・選考

臨床検査技師として転職活動をする上で、面接は大きな難関です。特に、志望動機をどう伝えるかは、採用につながるかどうかのポイントとなります。
どのような職種でも面接の際は志望動機を聞かれますが、臨床検査技師が特に気を付けたいこと、アピールすべきことはあるのでしょうか。

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【臨床検査技師の転職】面接を通過するための志望動機とは?

1. 臨床検査技師の仕事とは?

医師が診察や診断、治療を行う際に必要な各種検査を「臨床検査」といいます。患者様の病気やケガの状態を客観的に診るために不可欠な検査で、問診とともに的確な診断をするのに重要な役割を果たします。

臨床検査はおもに、「検体検査」と「生理学的検査」の2種類に分けられます。
検体検査では、患者様の体から採取した血液や尿、喀痰、生検材料といった検体を調べます。検体中の物質濃度や働きを調べたり、組織の細胞を染色して細胞の状態を検査したりして、身体の特定の部位に異常がないか、異常があるとしたらどの程度の状態であるのかといったデータを出します。

生理検査は、患者様の体に接して調べる検査です。患者様の体に直接プローブや電極をつけて行い、内臓や血管の働き・状態などを画像で確認します。

人間の体内は個人によって、内臓の大きさや位置に微妙な違いがありますので、必要な映像やデータを得るためには、技師の手技が必要となってきます。いずれの検査の結果も、医師の診断のための重要な情報となり、病気の早期発見、早期治療につながる重要なものです。

臨床検査技師は、的確な検査データを集めることが必須であるのはもちろん、患者様の病気の兆候や体の異変にいち早く気付く役割も担っているといえるでしょう。また、その検査結果を医師に正しく伝え、診断や治療をサポートするのも臨床検査技師の重要な役割です。

そのため、臨床検査技師には、確かな技術力や粘り強く作業に取り組む姿勢、医師や患者様とのコミュニケーション能力などが求められます。

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2. 臨床検査技師の面接で志望動機を聞かれる理由と伝えるべき内容

臨床検査技師には、技術力はもちろんのこと、コミュニケーション能力も求められます。採用担当者は面接で語られる志望動機から、それらの能力を見極めようとします。臨床検査技師の志望動機では、そういった能力を有していることをアピールしなければなりません。
また、働く職場ごとに臨床検査技師として求められる役割が多少異なるため、志望動機で伝えるべきことも違ってきます。具体的に、病院と検査センターを例にご紹介しましょう。

病院を志望する場合はコミュニケーション力をアピール

病院では患者様に接する機会が多いため、コミュニケーション能力が重視されるでしょう。
患者様の体に直接ふれることも多いですし、患者様に不安を与えないよう気配りすることも、臨床検査技師の大切な仕事になります。

そして、現在の病院の体制は「チーム医療」の傾向が強くなっています。医師や看護師、医療事務など、他の医療スタッフと連携し、チーム医療の一員として治療に携わることが多いでしょう。医療スタッフと、密に連携をとることが必要となります。

転職先として病院を志望する場合は、技術や実績とともに、コミュニケーション能力の高さをアピールするのが効果的です。対人関係に不安がある方の場合、自分なりに円滑なコミュニケーションを図る努力をしていることを伝えると良いでしょう。

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検査センターを志望する場合は正確性をアピール

臨床検査センターでは、日々決められた工程を繰り返し、正確な結果を出すことが求められます。
地味な同じ作業の繰り返しが続くため、地道にコツコツと分析に取り組める人に適性があるといえるでしょう。
病院に比べると検体検査の数が多く、高い精度が求められますので、迅速かつ正確にデータを読む高い技量を身に付けていることをアピールすると良いでしょう。

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3. 臨床検査技師の志望動機を考えるためのポイント

臨床検査技師が面接で不採用になってしまう理由として、志望動機が曖昧であることがよく挙げられるようです。では、曖昧でない志望動機はどのようにしたらまとめられるのでしょう。臨床検査技師として、採用担当者に響く志望動機を考える上で必要なポイントをご紹介します。

求められている経験やスキルを把握する

まずは、求人票の内容をしっかりと読み、応募先が臨床検査技師としてどのような経験や技量を持つ人物を求めているのかを把握します。一口に臨床検査技師といっても、担当する検査の種類は多岐にわたります。志望する病院やクリニックが、超音波検査の経験者を求めているのに対し、採血経験者であることをアピールしても採用にはつながりません。
反対に、求められている経験がない場合は、その分野に興味があって勉強していることや、経験を積んでいきたいという熱意をアピールしましょう。

応募先の理念や経営方針を調べる

応募先の理念や経営方針、代表者の考え方なども、できるだけ調べておきましょう。例えば、新しい技術を身に付けたいことを志望動機とすると、「その技術が身に付けられればどこでも良いと思っているのではないか?」「うちでなくても良いのでは?」と思われかねません。
なぜ、その職場でなければならないかという理由を明確にするためにも、情報の収集は必須です。

自己分析を徹底する

面接で自身の実績・技術を適切に伝えるためには、自己分析が欠かせません。積み重ねてきたキャリアや経験が、応募先の求めるものと合致しているかどうかを見極め、アピールすべきポイントを考えましょう。
自分が医療職を目指したきっかけ、取得している資格、これまで経験してきた業務、検査をする上で気を付けてきたこと、患者様や医師をはじめとする医療スタッフとの関わり方などを具体的に書き出してみるのも良いでしょう。
それまで自分では重視していなかったことと、応募先の求める人物像が、重なる部分が見えてくるかもしれません。

4. 臨床検査技師の面接における志望動機の例

では、臨床検査技師が面接の際に伝える、志望動機の具体例をご紹介します。

<志望動機の例1>
私はこれまで多くの腹部エコーを担当してきました。毎日、多くの患者様と接しておりますので、患者様を気遣うことには自信があります。その経験を活かして働きたいと考え、志望いたしました。
御院では患者様とのコミュニケーションを大切にし、インフォームドコンセントを重視するという理念を掲げてらっしゃると伺っています。私のこれまでの経験を活かし、患者様の立場に立った医療の実践に取り組んでいきたいと考えています。

<志望動機の例2>
私はこれまで臨床検査技師として◯年間勤務し、血液検査から生化学検査まで幅広く経験しています。迅速、確実に検査データ分析し、読み取る能力を身に付け、医師や他の医療スタッフと、常に細かく連携して業務にあたってきました。
御院では、がん治療に力を入れてらっしゃるとのことで、私のこれまでの知識と経験を活かし、その一助になれればと思っています。現在、細胞検査士の資格取得を目指して勉強しておりますので、早期に取得して、さらに業務に邁進していきたいと考えています。

<志望動機の例3>
病理組織検査と細胞診検査に携わっています。これまで、1日◯件の標本を読み、正確・迅速に、丁寧に作業することを心掛け、ミスなく仕事をしてきました。その経験が活かせると考え、応募いたしました。
細かい作業が得意で、コツコツと努力することが好きな性格です。これまでの検査データを分析し、正確に読み取ってきた経験を活かして、多くの検査業務を担う御社で、能力を発揮していきたいと思っております。

5. 臨床検査技師の面接におけるNGな話題

面接は一度きりのチャンスです。緊張するのは当然のことですが、自信と余裕を持てるよう、それまでに十分準備をしておきましょう。その職場でぜひ仕事をしたいという熱意や意欲を伝える場であることを、忘れずに臨んでください。
熱意や意欲を伝えるためには、下記のような面接の場では避けておきたいNGな話題を、認識しておくことも重要です。

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給与や待遇面について

働く上で、給与や待遇は大切なことですから、面接ではしっかり確認しておきたいと思うかもしれません。ただし、面接の際に、給料や待遇について細かく聞くと、「お金のことしか考えていないのでは?」「あまり働きたくない人なのかも」といった印象を持たれてしまうかもしれません。
給与や待遇について聞きたいことがあるときは、「不慣れなうちは残業してカバーすることもあるかと思いますが、皆様の平均的な残業時間はどのくらいですか?」など、聞きたい理由を含めて伝え、業務への熱意がないととらえられないようにするのがポイントです。

前職の人間関係について

面接の際に、前職を辞める理由を聞かれることがありますが、上司や同僚との人間関係を転職の理由とするのはNGです。特に病院では、チーム医療を行っているところも多く、職員のコミュニケーションを重視します。実際は周囲に問題があったとしても、「人間関係が理由で辞めた」となると、コミュニケーション能力を疑われてしまうかもしれません。
実際の退職理由は、「個人で仕事を進める環境だったので、もっと周囲の方と連携しながら働きたいと考えて転職を考えました」というように、ポジティブな理由に変換して伝えましょう。
採用担当者は長く働いてくれる人を採用したいと考えていますので、前向きな姿勢をアピールすることが大切です。

6. 臨床検査技師の志望動機対策は転職エージェントのアドバイスを参考にしよう

臨床検査技師の業務は細分化されていて、転職にあたってスキルや経験を整理するのが難しいかもしれません。また、スキルや経験をどのように志望動機に落とし込んだら良いのかわからないという方も少なくないでしょう。
マイナビコメディカルでは、臨床検査技師の転職ついて、キャリアアドバイザーが豊富な経験を基にアドバイスいたします。ご自身の経験やスキルから強みを見つけ、最適な転職先を見つけるサポートをいたしますので、お気軽にご相談ください。

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監修者プロフィール

マイナビコメディカル編集部

 

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