臨床検査技師における自己PRの例文|書くときの注意点も紹介

更新日 2022年12月16日 公開日 2021年11月01日

#書類準備 #応募 #面接・選考

臨床検査技師として転職・就職するとき、履歴書や職務経歴書の自己PRに何を記入すれば良いのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。自己PRは応募先に自分のアピールポイントを伝える必要があり、志望動機と並んで書類選考の通過に大きく影響する項目です。

自分のアピールポイントを採用担当者へ正しく伝えるためには、自己PRの書き方に注意しなければなりません。大切な自己PRを失敗しないために、書くときのポイント・注意点や例文を紹介します。

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臨床検査技師における自己PRの例文|書くときの注意点も紹介

臨床検査技師が自己PRを書くときに押さえるべきポイント

臨床検査技師が自己PRで押さえるべきポイントは以下の4つです。

文字数
文字数は500字~1,000字程度が適切です。
アピールの仕方
自分が担当した業務や学んだことをアピールします。アピールポイントは応募先の仕事内容・職場環境となるべく合ったものを選択してください。
文章のまとめ方
最初に業務で活かせるアピールポイントを書き、次にエピソードを交えてアピールポイントを理由付けします。最後に、新しい職場におけるアピールポイントの活かし方を書きましょう。
自分の性格や勉強に対する姿勢
業務で活かせるアピールポイントがない場合は、自分の性格や勉強に対する姿勢などを書きます。

【アピールポイント編】臨床検査技師における自己PRの例文

臨床検査技師の代表的なアピールポイントについて、以下に例文を紹介します。

業務効率をアピールしたい場合
私の強みは検査業務を効率的に進められることです。
勤めている病院の検査業務において、今よりも先を見越して検査説明や機器操作を行うことで、上司から検査の順番待ちが少なくなったと評価されました。
新しい職場においても透析業務を効率的に進められるよう、常に先のことを考えて働きたいと思っています。

業務効率をアピールする場合は、何の業務内容が効率良く行えるかを明確にしましょう。
業務効率のために行っている心がけや活動を示し、新しい職場でも活かせることを示します。

コミュニケーション能力をアピールしたい場合
私はコミュニケーション能力に自信があります。現在の職場では検査説明時に日常会話も行い、患者様の体調や気分を知ることで検査業務に活かすことができました。
貴院に入職後もコミュニケーション能力を発揮して、患者様のわずかな変化にも気付けるスタッフとして業務に取り組みます。

臨床検査技師のコミュニケーション能力は、業務に絡めた内容でアピールしてください。
患者・スタッフなど具体的な対象を出して、コミュニケーション能力の高さで得られた成果を説明しましょう。

学習意欲などの好奇心をアピールしたい場合
私の長所は好奇心が強いことです。現在勤めている健診センターでは検体検査を担当しており、業務で気になったことや知らなかったことは必ず調べる習慣をつけています。
細胞の検査についてもっとスキルアップしたいと考え、細胞検査士試験の勉強も始めました。
貴院に入職した後も学習する姿勢を忘れず、自分にできる業務を広げたいと考えています。

知的好奇心は臨床検査技師に求められる資質です。
学習意欲や努力家であることも示したい場合は、取得予定でも良いため、医療系資格取得に対する勉強などの努力をアピールしましょう。

協調性をアピールしたい場合
私は協調性を発揮して働くことが好きです。現職ではチーム医療の一員として生体検査を行っていて、他医療スタッフと連携して患者様の治療に取り組んでいます。
検査や治療の方向性が話題になったときは、率先して意見を出すようにしていました。貴院に採用された後も、協調性を大切にして勤めていきます。

協調性の自己PRは、他者に付和雷同しているだけの人物とならないように注意してください。協調性を持ちつつ、自分の考えで動けることもアピールしましょう。

素直さをアピールしたい場合
私の強みは素直さがあることです。現職では先輩に血液検査の方法を指導してもらい、自分のやり方に固執するべきではないと気付かされました。
経験ある方の意見を素直に聞いて改めることは、患者様のためにもなると考えています。貴院に入職後も、自分の改めるべき点は素直に受け入れて勤務していきたいです。

素直さをただアピールするだけでは、自己PRになりません。自分に素直さがあって良かったこと、業務に活かせたことを必ず書きましょう。

【転職編】臨床検査技師における自己PRの例文

臨床検査技師が他企業に転職する場合の例文を2つ紹介します。

医療機器メーカーに転職する場合
私は業務に対する好奇心を大切にしています。
職場で新しい検査機器が導入されたときは「機器がどのように動作しているのか」が気になり、説明書を細部まで読み込んでから使用していました。
貴社に入社後は、医療機器について医療現場で疑問に感じやすい点を把握し、答えを伝えられるよう働きたいと思います。

自分が医療機器に関心を寄せていることや、医療機器業界の働き方を理解していることを文章に含めましょう。
医療機器メーカーの場合は、「貴社」「入社」と表現を変えてください。

SMO(治験施設支援機関)に転職する場合
私は人と会話することが好きです。現職のクリニックで担当している生体検査では検査前に患者様と会話を行い、信頼関係を構築できるように心がけてきました。
CRCの仕事においても、治験の被験者様と適切にコミュニケーションを取り、新薬に対する不安を解消できるよう勤務していきます。

SMO(治験施設支援機関)の臨床検査技師は、CRC(治験コーディネーター)として勤務します。そのため、自己PRもCRCの仕事内容を念頭に置いて作成しましょう。

臨床検査技師が自己PRを書くときの注意点

臨床検査技師が自己PRを書くときは、文字数やアピールの仕方以外にも注意点があります。
自分の読んだ限りでは十分な自己PRでも、採用担当者が読むとマイナスの印象を受ける可能性もあるため注意してください。

ここからは、臨床検査技師の自己PRにおける注意点を3つ紹介します。

裏付けのないことは書かない

自分を魅力的に見せようとして、実際には備わっていないアピールポイントを書く方もいます。
しかし、アピールポイントには根拠が必須であるため、裏付ける証拠のない情報は書かないようにしましょう。

たとえば短期間に転職を繰り返した職歴の応募者が「私の強みは我慢強さがあることです」と自己PRに書いても、採用担当者は信じてくれません。
自己PRでは等身大の自分を伝えるように心がけ、アピールポイントは必ず根拠となる文章も添えてください。

抽象的・受動的・悲観的な表現は使用しない

抽象的・受動的・悲観的な表現は、自己PRで使うべきではありません。
各表現における「使用をおすすめしない理由」を、以下に説明します。

抽象的な表現の例
私は人と会話することが好きで、現職でも色々な人とさまざまな会話しました。

「色々な」や「さまざまな」は内容を抽象的にぼかしている表現です。
「患者・スタッフ」や「検査業務」のように、具体的な内容を提示しましょう。

受動的な表現の例
業務は上司の指示に従い、問題が発生したときは周囲の意見を聞いて解決しました。

自己PRで上司や同僚との関係性を説明するとき、自分が受動的な人間と見えてしまわないように注意してください。

悲観的な表現の例
貴院の業務は私にできるだろうかと不安もありますが、最後まで責任を持ってやり遂げます。

悲観的な表現を含む自己PRは、採用担当者に「この人を採用して大丈夫だろうか」と不安を与えてしまいます。自分の魅力に自信を持って、堂々と書きましょう。

応募先の状況に合った自己PRを書く

自己PRに書く内容は、応募先の求人状況に必ず合わせましょう。
応募先の状況に合っていない自己PRは、マイナス評価を生み出すだけです。

たとえば、健診センターに転職する自己PRで「入院患者の検査に自信がある」と伝えても、採用担当者は「うちの業務を理解できていない」と判断してしまいます。

応募先の状況に合った自己PRを書くためには、応募先の情報をきちんと理解しておく必要があります。
求人情報だけでなく、実際に応募先のWebサイトを見るなど、さまざまな観点から調査をしましょう。

【関連リンク】臨床検査技師が職務経歴書を書くときの書き方|伝わる3つのポイント

まとめ

臨床検査技師の応募書類における自己PRは、自分の経験や性質をアピールポイントとして伝える項目です。
アピールポイントは根拠となるエピソードも書き、応募先で活かせることも示してください。適切な文字数は500~1,000字程度です。

自己PRは、応募先の求人情報をよく調べてから書きましょう。
裏付けのない話や抽象的・受動的・悲観的な表現は書かないといった点も注意してください。

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