【実例あり】理学療法士を辞めたい・つらい理由と解決策

最終更新日:2022年7月22日
 公開日:2022年7月22日

身体機能回復のプロフェッショナルとして、数多くの患者さまの役に立てる理学療法士は、大きな魅力とやりがいがある職業です。しかし、どんな職業においても、理想と現実はなかなか一致しないもの。そのギャップから、「仕事がつらい」「理学療法士を辞めたい」「他の仕事に転職したい」と感じてしまう方もいるでしょう。

ただし、「理学療法士を辞めて、他の仕事に就くしかない」と思っていたとしても、実は職場を変えるだけで問題が解決するケースがたくさんあります。ここでは、理学療法士の仕事を辞めたくなる理由と、「辞めたい」「つらい」と思った時にどうすればいいのかについて紹介します。

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理学療法士が「辞めたい」「つらい」と思う理由

「仕事を辞めたい」「仕事がつらい」と思うのは、理学療法士に限った話ではありません。しかし、「誰かの役に立ちたいから」と医療の道を選び、数年間養成校に通って国家資格を取得した理学療法士が、「辞めたい」と思うようになる背景には、それだけ大きな事情があります。

理学療法士が辞めたいと思う理由として、主に次のようなものが挙げられます。

思い描く医療ができない

「実際の仕事内容はほぼ介護で、リハビリに携わらせてもらえない」「もう少しやればこの患者さまは回復すると分かっているのに、病院の制度上、十分なリハビリをしてあげられない」「大学病院に就職したが、三次救急がメインで長期的なリハビリができない」などのように、自分が思い描く医療ができない場合です。

ノルマに追われてばかり

社会人経験を経て理学療法士になった方が、理学療法士を辞めたいと思う理由として多いのが「ノルマ」です。こうしたケースにおいては、「売上を気にせず、人の役に立つことだけを考えられると思って理学療法士になったのに、結局、『単位』というノルマに追われている」「これでは、一般職として働いていたころと変わらない」などの声が聞かれます。

理学療法士としてやっていく自信がなくなった

理学療法士は、常に最先端の医療知識や技術を学ぶことを求められる職業です。しかし、職場によっては、指導者がいなかったり、勉強の機会をあまりもらえなかったりすることもあります。そのため、養成校時代の同期と自分を比較して「みんなはここまで進んでいるのに、自分は全然勉強できていない」と感じ、理学療法士としてやっていく自信を失ってしまうケースも見られます。

給与や待遇が不十分

厚生労働省「令和3年度賃金構造基本統計調査」によると、理学療法士(および作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士)の平均年収は約427万円です。

(出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/index.html

これは、医療業界にあって高いほうとはいえず、場合によっては夜勤をこなす介護福祉士などのほうが、月収が高くなることもあります。そのため、「一般企業で働いたほうが多くの収入が得られるのでは?」と考えて、転職を選ぶ方もいます。

以上が、理学療法士を辞めたいと思う時の主な理由です。しかし、これらの問題に直面した際は、「本当に理学療法士を辞めるほどのことだろうか」「他に方法はないだろうか」と冷静に考えてみることも必要でしょう。なぜなら、働いている職場や働き方を見直すことで、問題が解決できるケースもたくさんあるからです。

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辞めたらどうする?理学療法士の働く場所と特徴

理学療法士を辞めたいと思った時に、職場や働き方を見直すには、さまざまな職場について詳しく知っておくことが大事です。以下では、理学療法士の職場となる主な施設と、その特徴について紹介します。

総合病院

多くの理学療法士が最初の職場として選ぶのが総合病院です。「治療」に特化した機関であり、リハビリ計画や医師の指示もあるので、何をすべきかがはっきりしています。病院で働きながら基本の技術を習得。さまざまな患者さまに関わりながら、興味のある分野ややりたいことを見つけ、将来の方向性を定めて特別養護老人ホームや介護老人保健施設などに転職するのが一般的です。給与は他の職場に比べて低く、勉強会などで残業が多くなってしまう傾向があります。

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特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、在宅での生活が困難になった、要介護の高齢者が生活するための公的施設です。ベッドサイドリハビリテーションが中心なので、提供できるサービスが限られており、リハビリの効果を実感できる機会が少ない傾向にあります。また、特別養護老人ホームは、一人ひとりの生活に寄り添いたい方や、終末期までしっかり関わりたいという方が多い職場でもあります。

有料老人ホーム

有料老人ホームは、必要に応じて介護サービスを提供する民間の高齢者居住施設です。「患者さまに医療を提供する」のではなく「お客さまにサービスを提供する」という意識で運営されていることが多く、自分が行うサービスでお客様を満足させたいと考えている方に向いています。

介護老人保健施設

介護老人保健施設は、3~6カ月での退所を前提にリハビリを行い、在宅復帰を目指すための施設です。「将来は在宅分野に進みたい」という方や、急性期後の回復に関わりたい方が選ぶ傾向があります。なかには、在宅復帰に力を入れた強化型介護老人保健施設もあり、積極的にリハビリに関わっていきたい方は、こちらを選ぶケースが多く見られます。

デイサービス

デイサービスは、日帰りで介護サービスを提供する施設です。理学療法士としてリハビリを行う機会は少なく、機能訓練指導員の一人として、レクリエーションや介護分野のサービスを担います。

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整形外科クリニック

整形外科分野のスペシャリストを目指す方におすすめの職場です。クリニックによっては、腰や肩など、特定部位に特化している場合もあります。

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スポーツクラブやスポーツチーム

プロスポーツチーム、実業団チームなどのスポーツ選手をサポートする仕事です。求人が少ない上に、1年ごとの契約が多いので、安定は期待できません。

訪問リハビリテーション

訪問リハビリテーションは、在宅分野を専門にしたい方に向いている職場です。慢性期や維持期(病状が比較的安定している時期)の方に対して、日常動作の維持・向上に向けたリハビリを行うことが多く、手応えを感じにくいともいわれています。ただし、土日休み・残業ほぼなし・給与は病院の約1.5倍など、待遇は良い傾向にあります。

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以上、理学療法士の職場となる主な施設の特徴をご紹介しましたが、同じ形態の施設でも地域や利用者のニーズ、経営者やドクターの考え方などによって、理学療法士の仕事内容・待遇は大きく変わってきます。

例えば、同じ介護老人保健施設でも、「これからの時代はリハビリが重要」と考え、複数の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のチームを編成して、積極的なリハビリを行っているところがあります。その一方で「リハビリも行うけれど、施設は基本的には地域の人々が交流する場」と位置付け、リハビリ専門スタッフが1人しかいないところもあり、その両者の間には別形態といっていいほどの違いがあります。

多くの問題は「自分に合った職場を選ぶこと」で解決できる

理学療法士の職場には、さまざまな種類・特徴があります。そのため、ある職場で「自分には合わない。理学療法士を辞めたい」と感じたとしても、希望に合った職場に移ることで問題が解消され、理学療法士としてやりがいを持って働くことができるケースは珍しくありません。

しかし、実際には「どうせどこへ行っても同じ」「自分のやりたいことができる職場はどこにもない」と考えて、理学療法士そのものを辞めてしまう方も多くいます。なぜ、そうなってしまうのでしょうか。その原因の多くは「情報不足から起こるミスマッチ」にあります。

職場選びに大切なのは情報の目線を広げること

どの職業であっても、以下に挙げる「希望」「価格」「市場」は、転職の際に必ず考慮するべき3大要素です。

希望
年収はどれぐらいほしいのか、どんなところでどんな仕事がしたいのかなど。
価格
転職市場における自分の価値はどのくらいなのか。
市場
企業側はどんな人を求めているのか。

これらの要素がぴったり合うのが「自分に合った職場」「理想の職場」となりますが、残念ながら求人票では、施設側が「どんな人を採用したいのか」という詳しいところまではわかりません。

その結果、「在宅リハビリの経験を積みたいと思って給与が高めの介護老人保健施設を選んだら、全然リハビリが行われておらず、実際の仕事は入浴・排せつ介助や送迎ばかり」というようなミスマッチが起こることもあります。また、周囲の同僚や先輩、同期から同じような話を聞くことで、「どこへ行っても同じなんだ」と思ってしまうこともあるでしょう。

このようなミスマッチを防ぐには、まず「自分はどんなふうに働きたいのか」を明確にすることと、「施設側はどんな人材を求めているのか」「実際のところ、どんな環境でどんな仕事をすることになるのか」といった客観的な情報を得ていくことがとても重要です。

とはいえ、そうした情報は個人では調べにくいため、理学療法士の転職に詳しいキャリアアドバイザーに相談し、適切なアドバイスを受けるのがおすすめです。

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辞めてしまう前に、「どうしたらやりたいことがかなうか」を考えて!

どういう思いで理学療法士になったのか、将来どうなりたくて今まで働いてきたのかなどを考えて、それでも他の仕事がしたいと思うのなら、転職も一つの道です。

しかし、やりたいことを見つけられない方も多いなかで、せっかく見つけた仕事を「思いがなかえられない」と思い込み、手放してしまうのはとてももったいないことです。やりたいことはきっとかなう——。この言葉を実現させる自信が、マイナビコメディカルにはあります。辞めるという選択肢を持つ前に、マイナビコメディカルに一度ご相談ください。

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著者プロフィール

金原正記

マイナビコメディカル 
キャリアアドバイザー

北海道から沖縄まで全国での紹介事業実績があり、今までに20代~60代の転職サポートを成功させている。過去の担当企業数は1,000件を超え、現在は北日本のセラピスト、介護職のアドバイザーとして転職市場の円滑化を行う。
趣味は格闘技で休みの日は道場に出向き、アクティブに活動している。

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