理学療法士の平均残業時間|残業を減らす方法も解説

更新日 2024年04月25日 公開日 2024年04月25日

#情報収集 #転職検討/準備

「理学療法士は残業が多い職種」という言葉を聞くことがありますが、本当でしょうか。

残業時間が多い職場があるのは事実ですが、他のコメディカル職と比べて、理学療法士の残業時間はけっして多いとはいえません。また、理学療法士は業務の進め方や工夫次第で残業時間を減らすことが可能です。

この記事では、他のコメディカル系の職種と比較しながら、理学療法士の残業時間について解説します。あわせて、理学療法士が残業時間を減らす4つの方法についても紹介するので、自身の残業時間が気になっている方は、ぜひご一読ください。

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理学療法士の平均残業時間|残業を減らす方法も解説

理学療法士の平均残業時間はどれくらい?

厚生労働省が公表した令和4年の「賃金構造基本統計調査」によると、理学療法士の1か月の平均残業時間は5時間となっています。

以下の表は、理学療法士を含む複数のコメディカル職種の平均残業時間をまとめたものです。これを見ると、理学療法士の残業時間は臨床検査技師、看護師などの職種よりも少ない傾向にあることがわかります。

ただし、この平均残業時間は理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士の平均値であり、理学療法士単独のものではない点には注意が必要です。

◆他の職種と比較

職種 1か月間の平均残業時間
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士 5時間
臨床検査技師 11時間
診療放射線技師 9時間
看護師 6時間
薬剤師 9時間

(出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2022/index.html

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理学療法士の残業が多い施設・残業が少ない施設

理学療法士の活躍の場は幅広く、職場によって残業時間の長さは異なります。理学療法士の残業が多い傾向にある施設と少ない傾向にある施設は、以下の通りです。

【比較的残業が多い施設】
・急性期病院
・回復期病院
・訪問看護ステーション

【比較的残業が少ない施設】
・デイケア
・デイサービス
・特養・老健

急性期病院では、新しい手術方法や治療方法に関する勉強会・研修会などが頻繁に実施されます。急性期病院のなかには実習生を受け入れているところも多いので、通常のリハビリ業務に加えて学生指導が必要になる場合もあるでしょう。

リハビリ部門の収益ノルマが厳しい回復期病院も、残業が多くなりがちです。また、訪問件数を多く抱える訪問看護ステーションも、業務時間内にカルテや書類を作成するのが難しく、残業が増えてしまいます。

このように残業が多い施設がある一方で、デイケア、デイサービスや特養・老健など、残業が比較的少ない施設もあります。例えば、デイケア、デイサービスの場合は、利用者さまの帰宅時間が決まっていることから、各種業務を時間内に終わらせやすいのが特徴です。

デイケア、デイサービス、特養・老健は、医師や他のリハビリ職との検討会議なども少なく、その点も残業が多くならない理由の1つでしょう。

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理学療法士の休日数

マイナビコメディカルをはじめとする求人サイトの情報を調査したところ、理学療法士の休日は週休2日が一般的でした。お盆休みや年末年始、国民の祝日などを加えた年間休日は110日から120日が基本となっています。このことから、理学療法士は休みをしっかり取って働ける職種といえそうです。

ただし、急性期病院や回復期病院のなかにはシフト制を導入し、土日や祝日も患者さまのリハビリを実施している施設があります。また、シフト制の職場では夜勤が発生するケースもあります。

休日は確保しやすいものの、勤務先によっては土日や祝日に休めない場合もあることを理解しておきましょう。

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理学療法士が残業時間を減らす4つの方法

先に「理学療法士は休日を確保しやすい」と紹介しましたが、理学療法士のなかには業務量や残業の多さに悩んでいる方もいらっしゃいます。以下では、理学療法士が残業時間を減らすためのポイントを4つ紹介するので、日々の業務負担を減らすための参考にしてください。

書類をテンプレート化する

残業時間を減らすための方法として、「書類をテンプレート化して作成時間を短縮すること」が挙げられます。

理学療法士には、カルテや介護保険関係の書類など、作成しなければならない書類が多数あります。日々作成する書類はできるだけテンプレート化し、必要な項目を書き換えれば済むように工夫しましょう。

あわせて、メールの返信や伝達メモ、作業依頼などもテンプレート化しておくのがおすすめです。例えば、作業依頼の場合、依頼内容や期限、担当者などの記入項目を設定しておくことで、他の職員との情報共有も迅速化できます。項目に沿って記入すれば、伝達事項の抜け漏れも防げるでしょう。

会議・話し合いに時間をかけない

日常的な会議や話し合いには、時間をかけすぎないようにしましょう。そのためには、以下の2点に注意してください。

・時間を最小単位に設定する
・参加人数を最小限に抑える

業務を効率化し、残業時間を削減するためにも、会議や話し合いをダラダラ続けるのは避けたいところです。会議時間は15分単位・30分単位などの最小限に設定し、決められた時間内に目的を達成するように意識しましょう。会議時間を踏まえて、重要な伝達事項や決定すべき事項をまとめておくなどの工夫も欠かせません。

また、会議に参加するメンバーを最小人数に抑えるのも、話し合いを長引かせないためのポイントです。

業務を自分のところで止めないようにする

他の人から渡された仕事は、できるだけ自分のところで止めないように心がけましょう。

理学療法士としてのキャリアを積んでいくと、複数の人と仕事をする機会が増えていきます。その際、1人ひとりの作業がスムーズであれば、滞りなく仕事が進むはずです。

チームで仕事を進める場合は、自分が担当する作業をできる限り早く終わらせて、他の人に渡しましょう。「仕事はボールの渡し合い」といわれるように、ボールを抱えたままにしないことが大事です。

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理学療法士が残業の少ない職場に転職するには?

前述したように、理学療法士の残業時間は職場によって差があります。そのため、残業の少ない職場への転職を検討するのも、残業時間を減らす手段だといえるでしょう。

ここからは、転職を検討する際に注意すべきポイントを紹介していきます。

残業が少なめの施設を選ぶ

1つ目のポイントは、残業が少ない施設を転職先に選ぶことです。理学療法士の残業が比較的少ない職場は、以下の通りとなります。

・デイケア
・デイサービス
・特養
・老健
・有料老人ホームなど

デイケア、デイサービスは、利用者さまの帰宅時間が決まっているため、日々のスケジュールを立てやすいのが特徴です。特養や老健、有料老人ホームなども、急に対象者が増えたりしないので、勤務スケジュールに沿って仕事を進められるでしょう。

ただし、実習生の受け入れや勉強会を積極的に実施している施設では、残業が多くなる場合もあるので注意しましょう。

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職場見学や面接で確認する

職場見学や面接のタイミングで、残業時間の目安を確認するのもおすすめです。「残業時間について尋ねると、意欲が低いと思われそう」と不安がる方もいそうですが、質問すること自体に問題はありません。

時間外労働は、仕事以外の生活時間にも影響する項目です。プライベートとのバランスが取りやすい職場か、長く働ける職場かなどを検討するためにも、スタッフの方に確認しておくとよいでしょう。

ただし、求人票などに時間外労働の平均時間が記載されている場合は、あらためて確認する必要はありません。

転職エージェントを活用する

転職エージェントとは、転職を検討している求職者と採用を考えている企業・施設の間に立って、転職活動をサポートしてくれるサービスです。転職エージェントでは、キャリアアドバイザーが求人の紹介から必要書類の添削、面接調整までさまざまなサポートをしてくれるので、転職活動を効率的に進められます。

さらに、キャリアアドバイザーを通して、年収や待遇、残業時間などを事前に確認できるのも転職エージェントのメリットです。

マイナビコメディカルでは、公開・非公開を含めた豊富な求人のなかから、1人ひとりの希望に合った求人をご紹介します。転職がはじめての方や、転職に不安を感じている理学療法士の方は、マイナビコメディカルを活用してみてはいかがでしょうか。

【関連リンク】理学療法士の求人の探し方は?転職エージェントの見分け方も解説

まとめ

理学療法士は、他のコメディカル職に比べて残業時間が短めです。しかし、なかには残業が多い職場もあるため、「今よりも残業時間を減らしたい」という方は、転職を検討してみるのもよいでしょう。

コメディカル職に特化した転職エージェント「マイナビコメディカル」では、経験豊富なキャリアアドバイザーが、転職を検討するみなさまをしっかりとサポートいたします。転職に不安を感じている理学療法士の方は、ぜひマイナビコメディカルにご相談ください。

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【関連リンク】マイナビコメディカルへのよくあるご質問

※当記事は2024年2月時点の情報をもとに作成しています

監修者プロフィール

マイナビコメディカル編集部

 

リハ職・医療技術職・栄養士のみなさまの転職に役立つ情報を発信中!
履歴書や職務経歴書の書き方から、マイナビコメディカルサイト内での求人の探し方のコツや、転職時期ごとのアドバイス記事などを掲載。
転職前の情報収集から入職後のアフターフォローまで、転職活動の流れに添ってきめ細やかなフォローができる転職支援サービスを目指しています。

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