理学療法士で年収500万円以上は可能?おすすめの職場や給料アップの方法をご紹介
更新日 2025年12月04日 公開日 2025年12月04日

文:内藤 かいせい(理学療法士)
理学療法士として年収500万円以上稼ぐことは可能なのか、どのような方法で到達できるのか知りたい方はいませんか?決して簡単ではありませんが、理学療法士が年収500万円に到達することは現実的に可能といえます。
この記事では、年収500万円以上になりやすい職場や具体的な方法をご紹介します。どのような条件を満たせばよいのかを知ることで、今よりも給料アップが見込めるでしょう。
目次
理学療法士で年収500万円は到達可能?
結論からいうと、理学療法士でも年収500万円以上は十分に可能と考えられます。令和6年度の調査によると、理学療法士の平均年収は「約444万円」とされています。また、年齢別の平均年収は以下の表のとおりです。
| 年齢 | 平均年収 |
|---|---|
| 20〜24歳 | 約345万円 |
| 25〜29歳 | 約398万円 |
| 30〜34歳 | 約444万円 |
| 35〜39歳 | 約461万円 |
| 40〜44歳 | 約491万円 |
| 45〜49歳 | 約530万円 |
| 50〜54歳 | 約536万円 |
| 55〜59歳 | 約610万円 |
| 60〜64歳 | 約457万円 |
| 65〜69歳 | 約461万円 |
年齢を重ねるごとに平均年収は増加し、最終的には600万円以上に到達することがわかるでしょう。このことから、理学療法士として働き続けることで年収500万円を達成できる可能性は高いと考えられます。
理学療法士で年収500万円以上になりやすい職場

理学療法士が働く職場によっては、高い給料を得られる場所もあります。ここでは、年収500万円を達成しやすい職場について解説します。
医療機関
年収500万円以上を目指しやすい職場の一つが、医療機関です。病院をはじめとした医療機関では、基本給に加えて各種手当や賞与が支給される職場が多い傾向にあります。規模が大きい病院ほど給与体系が充実しやすく、福利厚生も手厚いことが特徴です。
実際に、令和6年度の調査では1,000人以上の規模の職場は平均年収が高いことがわかっています。
| 職場の規模 | 給料(平均月給) | 年間賞与 | 平均年収 |
|---|---|---|---|
| 10〜99人 | 約32.3万円 | 約60.8万円 | 約450万円 |
| 100〜999人 | 約30.2万円 | 約67万円 | 約432万円 |
| 1,000人以上 | 約32.3万円 | 約82万円 | 約469万円 |
訪問リハビリ
訪問リハビリも、年収500万円以上を達成しやすい職場といえます。その理由として、インセンティブ制度を導入している事業所がある点があげられます。
インセンティブ制度とは、訪問件数に応じて給料が上乗せされる仕組みのことです。固定急が中心の職場ではリハビリの回数で給料の変動はみられませんが、訪問リハビリでは訪問件数が多いほど収入を増やせます。そのため、経験年数が比較的浅い理学療法士でも、訪問件数をこなすことで年収500万円に届く可能性があります。
自費リハビリ
自費リハビリとは、医療保険や介護保険を使わずに自己負担でリハビリを受けるサービスのことです。保険適用外のため、事業所は自由に料金を設定でき、一般的な保険診療よりも高単価のサービスを提供できるのが特徴です。
また、施設によっては担当の理学療法士を指名できる制度を導入している場所もあり、リピーターによる売上の安定化にもつながります。こうした仕組みにより、自費リハビリで働く理学療法士の給料はほかの分野と比べて高くなりやすい傾向にあります。
教育機関
大学や専門学校などで理学療法士を育成する教員として働く場合も、高い給料が期待できます。専門学校の教員では、経験や役職によって幅がありますが年収500万円以上は十分に可能です。大学教員の場合はさらに高く、年収600〜800万円になることもあるでしょう。
ただし教員になるためには一定の条件を満たす必要があり、専門学校では5年以上の実務経験と指定講習会の修了が求められます。大学教員の場合、さらに大学院卒以上の学歴や研究実績が必要とされることも多いです。
理学療法士で年収500万円以上になるための方法

理学療法士として年収500万円を目指す場合、どのような方法があるのでしょうか。ここでは、具体的な方法についてみていきましょう。
管理職になる
年収500万円を達成するための方法として、管理職への昇進があげられます。管理職になることで役職手当が支給されるため、基本給に加えて月々の収入の増加が可能です。管理職を目指す際には、理学療法士としての知識や技術だけでなく、以下のようなスキルが求められます。
・多職種との連携能力
・リハビリテーション科全体を運営するマネジメントスキル
管理職を目指す場合は、リハビリだけでなく組織運営に関わる業務にも積極的に取り組むことが重要です。
転職する
現在の職場で昇給が望めない場合は、転職がおすすめです。職場によって給与体系や手当の内容は大きく異なるため、転職によって大幅な年収アップが見込めるケースも少なくありません。先ほど紹介したような、給料が高い傾向にある職場もチェックしつつ、転職活動を進めていきましょう。
また転職を検討する際は、給与だけでなく賞与の支給額や各種手当なども確認することが大切です。転職サイトやエージェントを活用すれば求人先との交渉もサポートしてもらえるため、よりよい条件での転職が実現しやすくなります。
資格を取得する
理学療法士に関連する資格の取得も、給料アップにつながることがあります。職場によっては、特定の資格を取得すれば資格手当を受け取れます。資格手当の対象となる代表的な資格としてあげられるのが、認定理学療法士と専門理学療法士です。これらは日本理学療法士協会が認定する資格で、特定の分野における高い専門性を証明するものです。
ただし、これらの資格は実務経験や試験の合格が求められるため、簡単に取得できるわけではありません。まずは現在の職場が資格手当を支給しているかを確認し、対象となる資格や手当の金額を把握したうえで、取得を検討しましょう。
副業をする
本業以外に副業を行うことも、選択肢の一つです。副業であれば現在の職場を変えずに収入を増やせるため、転職に抵抗がある方や今の職場環境に満足している方には向いている方法といえます。理学療法士の経験を活かした副業としては、訪問リハビリや通所リハビリの非常勤アルバイトがあげられます。
そのほかにも、Webライターや動画編集などのパソコンを使った副業もおすすめです。パソコンを使用する副業は自宅ででき、体力的な負担も少ないため、本業との両立がしやすい点が魅力です。
理学療法士の年収を上げるために注意すべきポイント
理学療法士の年収を上げる際は、いくつかのポイントに注意する必要があります。ここでは、具体的な注意点を解説します。
計画的に進める
年収アップを目指す場合、計画を立てたうえで進めることが大切です。とくに転職活動や資格取得をする際は時間がかかるため、無計画に進めると途中で挫折したり、思ったような結果が得られなかったりする可能性があります。
いつまでになにを達成するのか明確な目標を設定し、逆算して今やるべきことを整理しましょう。転職なら「半年後に内定をもらう」という目標に向けて、情報収集や履歴書の作成など、具体的なステップに分けて進めることがポイントです。
このように段階的に取り組むことで、モチベーションを保ちながら着実に年収アップへと近づけるでしょう。
プライベートを犠牲にしすぎない
プライベートの時間とのバランスを保つことも重要です。資格取得の勉強や副業に没頭するあまり、家族や自分の時間をすべて犠牲にすると、人間関係にひびが入ったりする恐れがあります。
とくに家庭を持っている方は注意が必要です。配偶者や子どもとのコミュニケーションが減ると、すれ違いが生じてトラブルに発展することもあるでしょう。プライベートを犠牲にしすぎず、家族との時間を確保する、睡眠時間は削らないなど、自分なりのルールを設けましょう。
勤務先が副業OKかを確認する
副業をはじめる前に、必ず勤務先が副業OKかどうか確認しましょう。近年は副業を解禁する企業も増えていますが、医療機関によってはまだ禁止しているところもあります。確認せずに副業をはじめると、職場でトラブルが発生したり、最悪の場合は処分を受けたりする可能性もあります。
副業の可否を確認するには、まず就業規則をチェックしましょう。副業が認められている場合でも、事前に申請や届け出が必要なケースもあるため、手続きの流れもあわせて確認しておくと安心です。
理学療法士で年収500万円を目指そう
理学療法士は年齢に応じて給料が増加するため、年収500万円も達成できる職種といえます。とくに病院や訪問リハビリなどの職場は、給料が高い傾向にあります。早めに給料アップを目指すためには、転職や資格の取得などがおすすめです。
これらの方法で給料アップを成功させるためには、家庭の時間も大切にしつつ、計画的に進めることが大切です。
ぜひ今回の記事を参考にして、年収500万円を目指してみてください。
参考
理学療法士の年収は、年齢や職場、役職、資格取得などにより大きく変動します。統計的にも年齢とともに年収は上昇傾向にあり、500万円以上を達成することは十分可能です。ただし、訪問や自費リハビリなどでの高収入は、労働時間や業務負担とのバランスも重要です。特に訪問業務では、件数に応じたインセンティブが導入されている事業所が多く、収入に直結しやすい一方で、移動や時間管理の負担も生じます。安定した収入向上には、転職や管理職昇進、資格取得、副業など複数の選択肢を比較検討し、無理のない範囲で計画的にキャリア形成を進めることが重要です。
著者プロフィール

内藤 かいせい
理学療法士
理学療法士として回復期病院と訪問看護サービスに従事し、脳血管疾患や運動器疾患などの幅広い症例を経験する。リハビリで患者をサポートするとともに、全国規模の学会発表にも参加。 新しい業界にチャレンジしたいと決意し、2021年に独立する。現在はWebライターとして活動中。これまでの理学療法士の経験を活かして、医療や健康分野で多くの執筆・監修に携わっている。
監修者プロフィール

関 勇宇大
理学療法士
2014年、理学療法士免許を取得。回復期リハビリテーション病院にて、脳血管障害患者を中心にリハビリテーション計画を立案し、早期社会復帰を支援。訪問リハビリでは、在宅療養者とその家族に対し、生活環境に即した個別支援を提供。臨床経験で培った専門的知見をもとに、現在は医療ライターとして活動。運動療法クラウドサービス『リハサク』では、運動メニューの解説・動画制作も担当し、医療と表現の両面から、実用性と信頼性の高い情報発信を行っている。












