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被災地でのこころと身体のケアを担った作業療法士たち2015.04.06

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東日本大震災からはや4年。被災地で起きた出来事は、多くの人々に深い心の傷を負わせましたが、なかには惨事のなかで希望を見出した人もいます。その陰には、震災発生から間もない頃に立ち上がった、勇敢な作業療法士たちの姿がありました。

作業療法士が被災地に向かった!

震災直後、日本中がパニックに陥るなかで、強い使命感をもってボランティアとして被災地へと向かった人たちがいます。その多くは医療や福祉に従事する人たちであり、作業療法士の姿も見受けられました。

彼らは震災被害で苦しむ人たちのケアをするために被災地を訪れましたが、到着して間もない頃の作業療法士たちは、なかなか思い描いていた活躍ができずにいました。それもそのはず、当時は多くの人が死活問題に迫られている状態。そんな最中、職務への認知が十分でない彼らに相談を持ちかける人は、極めて少数でした。

避難生活を送る人たちのためになにができるのか?

彼らは考えました。避難生活を送る人たちに何ができるのか、そして、どうすれば少しでも生きる希望を与えられるのか。パーテーションで区画されただけの生活を強いられ、極度のストレスや疲労を感じている人たちの心に寄り添うのは、決して簡単なことではありません。

彼らが悩んだ末にたどり着いた答えは、避難所で暮らす人たちの「心の解放」でした。さまざまなアクティビティを通じてコミュニケーションをとり、心のケアを図ることにしたのです。

日常の仕事の延長線上で考える被災者へのケアとは?

作業療法士としてできることは、仕事で培った知識とスキルの活用です。日常で行っている製作やゲームなどの訓練は、被災地の人たちの心をリラックスさせ、窮屈な生活による身体の緊張をほぐす効果が期待できます。

また、製作や絵画を通してものづくりの喜びを感じたり、心の内を表現することができたりすることで、達成感を得られます。達成感はやる気を引き起こす刺激となります。

普段の仕事では、訓練を通して心身のケアを図ることが目的となりますが、被災地ではさらにもうひとつ大きな効果が追加されます。その効果とは、被災地の人が、震災によって失われた穏やかな時間を取り戻すことです。訓練を通してかつての日常がよみがえると、自然と笑顔が生まれます。こうした訓練の継続が、生きる希望へとつながるのです。

アクティビティが生んだ避難地での交流

避難地の人間関係はとてもデリケート。パーテーション1枚で仕切られた脆弱な生活環境では、騒音、のぞきなどさまざまなトラブルが起こっていました。このような環境で良好な人間関係をつくることはなかなか難しいものでした。

そこで彼らは、お手玉やだるま落とし、折り紙などの昔ながらの遊びを提案してみました。それらのゲームは高齢者と子どもたちとの交流を盛んにし、手持ち無沙汰だった両者の生活をいきいきさせていったのです。アクティビティは被災地の人々の心と身体をケアし、さらに交流を深めることにも成功させました。

作業療法士が果たした被災地での大きな役割

震災が人に与える影響は、地震そのもので受けた被害だけではありません。怪我を負い、家族や知人を亡くし、家も仕事も失った人たちは、そこから再出発しなければならないのです。人々の疲労が蓄積されていくなかで、生きがいをもてず、メンタルヘルスが悪化する人も少なくありません。

作業療法士が提案するアクティビティには、活動を一つひとつ成し遂げていくことで達成感を得て、前向きさを取り戻していく効果があります。
被災地という混乱した状況で、一筋の光となれる力をもつ作業療法士は、今後の活躍にも大きな期待が寄せられています。

 

【参考URL】

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