栄養士が一般企業で働く方法!必要なスキルとホワイト企業の見つけ方

更新日 2023年02月20日 公開日 2023年02月22日

#情報収集 #転職検討/準備

栄養士は「食と栄養のプロ」であり、その知識と経験は学校や医療機関のほか、多くの企業からも必要とされています。しかし、これから栄養士の道へ進む方や、栄養士として転職を検討しているみなさんのなかには、「実際にどのような企業で働けるのか」「企業ではどのような役割を求められるのか」などが、よくわからないという方も多く見られます。

また、栄養士からまったく違う職種へと転職する場合に、おすすめの業界や職種を知りたいという方もいらっしゃるでしょう。

そこで当記事では、栄養士が一般企業で働く方法と、必要なスキルについてご説明します。応募前に知っておきたいホワイト企業の見つけ方についても詳しくご紹介するので、当記事を参考に、ご自身に合った企業を見つけてください!

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栄養士が一般企業で働く方法!必要なスキルとホワイト企業の見つけ方

栄養士が企業で働くには?どんな勤務先がある?

栄養士として病院や介護福祉施設、学校などで働いていると、「自分が一般企業で働くイメージが湧かない」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際には多くの方が栄養士資格を生かして一般企業で活躍しています。

栄養士が一般企業で働く際には、栄養士として働くのか、それ以外の職種として働くのかによって勤務先や担当業務が異なります。ここでは、それぞれのケースでどのような勤務先や職種があるのかを解説します。

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栄養士として働ける企業

栄養士として一般企業で働く場合は、以下のような勤務先があります。

・委託給食会社
委託給食会社は学校や高齢者施設などから給食事業を受託し、食事を提供する会社です。委託給食会社に雇用された栄養士は、自社の契約先に派遣され、献立作成や栄養管理、衛生管理などの業務を行います。施設に直接雇用される場合と異なり、複数の職場で経験を積むことができるため、介護食や学校給食など多様な食事形態の知識・スキルが学べるでしょう。

委託給食会社の業務には、ほかに調理や食材発注、清掃、帳簿作成などがあります。配属先が学校の場合は学校の休みに合わせて長期休暇になるので、年間休日は多い傾向です。

・食品メーカー
コンビニチェーンや加工食品会社などの食品メーカーも、栄養士として働く際の有力な職場候補です。食品メーカーでの仕事は、商品開発やメニューの考案、原材料の手配、製造方法の確立、衛生管理、マーケティングなど多岐にわたります。基本的に土日祝は休みで、カレンダー通りに働ける職場が多いでしょう。

・薬局(ドラッグストア)
2016年にスタートした「健康サポート薬局制度」により、薬局は地域住民の健康をより積極的にサポートできるようになりました。栄養士が薬局で働く場合は、来店した方への栄養指導や健康相談、栄養関連イベントの開催などのほか、他の店員と同様に店舗業務も行います。一般に、大手のドラッグストアほど働きやすい環境が整っている傾向です。

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栄養士以外に転職したい場合

栄養士のなかには、「ハードな仕事内容でありながら年収が上がりにくい」、あるいは「職場によっては休みが少ない」などの理由から、違う職種に転職する方もいます。

栄養士が違う職種へ転職する場合は、知識や経験が生かせる食品業界・美容業界、未経験者を歓迎する傾向にあるIT業界などがおすすめです。ここでは、一般企業の営業職と事務職を例に、栄養士としての知識・経験をどう生かせるかについて見ていきましょう。

・営業職
営業職は、がんばり次第で高収入につながりやすい職種です。栄養士の業務を通じて、大勢のスタッフをまとめてきた経験がある方は、コミュニケーション能力や対人スキルが重要視される営業職でも活躍できるでしょう。また、営業職の募集は「経験不問」「年齢不問」のケースが多いため、意欲があれば転職に成功する可能性も高いと考えられます。

・事務職
事務職は一般的に残業が少なく、「土日休み」の職場も多いため、ワークライフバランスをとりやすい点が魅力です。パソコン操作に自信がない方でも、「未経験OK」とする企業があるので、まずは求人情報をチェックしてみましょう。栄養士として働くなかで培った、時間内に作業を終える能力、あるいはマルチタスクをこなす能力は、事務職でも役立つはずです。

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栄養士が企業で働くために身に付けたいスキル3選

栄養士の資格を生かして働く場合でも、異業種に転職する場合でも、一般企業で働く際には、身に付けておきたい基本的なビジネススキルがあります。

ここでは、企業から求められるビジネススキルについてご紹介します。一般企業に転職を果たした栄養士の方からは、「ビジネススキルがなく入社後に苦労した」という声が聞かれることも多いので、あらかじめ準備しておくのがおすすめです。

基本的なビジネスマナー

ビジネスシーンにはさまざまなマナーがあり、多くの場面でマナーに沿ったコミュニケーションが求められます。基本的なビジネスマナーを知らないと、相手に不快な思いをさせたり、仕事に支障をきたしたりすることもあるため、一般企業で働く際は、書籍やWEBサイトなどで基本的なビジネスマナーを学んでおきましょう。

基本的なビジネスマナーには、以下のようなものがあります。

  • ・言葉遣いのマナー
  • ・身だしなみのマナー
  • ・名刺交換のマナー
  • ・電話応対のマナー
  • ・メールやお知らせなど文章作成のマナー

お辞儀の角度や名刺の渡し方などは、自分自身で正しくできているかを確認することは難しいものです。短期間のセミナーなどを利用して、ビジネスマナーを習得するのも良いでしょう。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、周囲の人と意思の疎通を図り、人間関係を良好にするスキルです。事務職は「1人で黙々とこなす仕事」だと思われがちですが、実際には社内外の多くの人とコミュニケーションを取っています。そのため、一般企業においては、同僚、先輩、上司、取引先など、異なる立場の方とスムーズにコミュニケーションを取る能力が求められるでしょう。

すでに栄養士として働いた経験のある方は、基本的なコミュニケーション能力には問題ない場合がほとんどのはず。栄養士としての経験を生かすとともに相手の立場に配慮しながら、ビジネスマナーに則った応対を心がけましょう。

基礎的なパソコンスキル

栄養士の業務を行う際、献立の作成や栄養価計算、食材の発注などにパソコンを使用している方もいらっしゃると思いますが、企業で働く際もパソコン操作のスキルは必須といえます。

職種によって求められるパソコンのスキルやレベルは異なりますが、一般的な企業であれば、WordとExcelの知識・スキルが求められるケースが多いでしょう。「パソコンをあまり使ったことがない」という方は、まずはWordとExcelの練習から始めるのがおすすめです。パソコン操作に関しては、わかりやすい参考書籍が多数出版されているので、読みながら練習すれば、基礎的なことは理解できるでしょう。

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栄養士がホワイト企業で働く方法

やりがいを感じながら働き、心身ともに健康的な生活を送るためには、できるだけ環境・待遇の良い企業(いわゆるホワイト企業)に就職したいところです。ホワイト企業に明確な定義はありませんが、一般的には「従業員が働きやすい環境がある企業」と理解されており、下記のような特徴があります。

  • ・給料水準が比較的高い
  • ・残業がない、または短い
  • ・有給休暇を取得しやすい
  • ・福利厚生が整っている
  • ・離職率が低い
  • ・評価制度が明確化されている
  • ・出産や育児に理解がある

ホワイト企業は必ずしも大手企業とは限りません。

ホワイト企業の見つけ方には、いくつかのポイントがあります。求職者は企業から選ばれる立場である反面、企業を選ぶ立場でもあるという意識を持ち、しっかりと就職先を見定めましょう。では最後に、ホワイト企業を見つけるポイント2つをご紹介します。

・社内の雰囲気が良いか
ホワイト企業は社内の雰囲気が良好で、社員の不満も少ない傾向です。社内の雰囲気は、写真や会社のPR動画から部分的に想像できますが、可能であれば面接前に見学をするのがおすすめです。見学の際は、挨拶やコミュニケーションの様子、社員の表情などについてもしっかりとチェックしましょう。

・離職率を公開しているか
離職率が低い企業は、社員が働きやすい環境が整っているといえます。もちろん、離職率が高いからといって働きにくい企業だとは限りませんが、ホワイト企業を探すにあたっての基準の1つにはなるでしょう。

離職率は、企業のホームページに掲載されている場合もありますが、掲載がない場合には転職エージェントに確認してもらうのも1つの方法です。採用者数が少ないと離職率が極端な数値になる場合もあるため、あわせて採用者数についても確認しておきましょう。

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まとめ

栄養士の需要は高く、一般企業でも幅広く活躍することができます。具体的な勤務先としては、委託給食会社のほかに食品メーカーや薬局などが挙げられます。

栄養士が一般企業で働く際に求められるスキルには、ビジネスマナーやコミュニケーション能力、基礎的なパソコンスキルがあります。転職を検討している方は、可能な限り身に付けておくと良いでしょう。また、ホワイト企業にはいくつかの特徴があるので、転職してから後悔することのないよう、社内の雰囲気や離職率などを確認しておくことも重要です。

「マイナビコメディカル」では転職を目指す方に、非公開求人のご紹介や面接対策などさまざまなサポートを行っています。一般企業への転職を検討している栄養士の方は、ぜひマイナビコメディカルにご相談ください。

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※当記事は2022年4月時点の情報をもとに作成しています

監修者プロフィール

マイナビコメディカル編集部

 

リハ職・医療技術職・栄養士のみなさまの転職に役立つ情報を発信中!
履歴書や職務経歴書の書き方から、マイナビコメディカルサイト内での求人の探し方のコツや、転職時期ごとのアドバイス記事などを掲載。
転職前の情報収集から入職後のアフターフォローまで、転職活動の流れに添ってきめ細やかなフォローができる転職支援サービスを目指しています。

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