【栄養士】保育園への転職面接のポイント|志望動機の答え方も解説
栄養士として保育園への転職を希望する場合、書類選考の後の面接がとても重要になります。保育園の面接において、特に重視される傾向にあるのは「清潔感」「コミュニケーション能力」「事務処理能力」の3つです。また、志望動機やキャリアプランなど、栄養士としての姿勢を確認するための質問も多く見られます。
面接は、これまで培ってきた経験やスキル、労働意欲などをアピールする絶好の機会。自身の仕事に対する考えをまとめた上で、事前に回答を準備しておくと良いでしょう。当記事では、保育園への転職面接で面接官から見られる点やよく聞かれる質問、面接時のマナーについて紹介します。
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目次
【栄養士】保育園の面接で重視される3つのポイント
栄養士として保育園に転職する場合、採用担当者は次のような点を見ています。
●清潔感
栄養士は、衛生管理に対する高い意識が求められる仕事です。加えて、保育業界では清潔感・信頼感が非常に重視されます。そのため、面接時の身だしなみに清潔感がないと、採用担当者から「仕事中、衛生面に気を遣ってもらえるかどうか不安」と思われるかもしれません。シワのないスーツを着用する、汚れていない靴を履くなどの基本をおさえつつ、清潔感のある服装を心がけましょう。
また、保育園の栄養士は、普段から子どもと接する機会が多くなります。爪を短く切っておく、メイクを派手にしすぎないなどの点にも配慮してください。
●コミュニケーション能力
保育園は、調理スタッフや保育士、園児など、人と関わる場面がとても多い職場です。ときには、アレルギー対応などで保護者と関わることもあるでしょう。
なかには、献立の作成から食材の発注までを栄養士1人で担当する保育園もあり、そうした場合は業者とのやりとりが発生します。このように、さまざまな立場の方たちと円滑にコミュニケーションをとる必要があるため、コミュニケーション能力は保育園の栄養士にとって大切なスキルの1つと言えるでしょう。
●事務処理能力
保育園勤務の特徴として、意外に事務作業が多いことが挙げられます。食材の発注や管理はもちろん、毎月の献立表や給食だよりといった発行物を作成したり、献立作成のためのカロリー計算を行ったりすることもあるでしょう。そして、そうした場面では、文書作成ソフトや表計算ソフトを扱うケースが少なくありません。
栄養士として保育園での勤務を希望する場合は、基本的なパソコンスキルと文章作成のスキルを身に付けておくのがおすすめです。
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【栄養士】保育園の面接における「志望動機」の答え方と例文
面接の際、ほとんどの保育園で聞かれるのが「志望動機」です。志望動機は、「施設の方針に合った人材か」「一緒に働きたい人物か」などをチェックする項目でもあるため、保育園の面接では特に重視される傾向にあります。志望動機を聞かれた際、「どのように答えるか?」については、しっかり対策しておきましょう。
ここでは、志望動機について答える際のポイントや回答例を紹介します。
志望動機の答え方
志望動機を答える際には、次のような点に注意すると良いでしょう。
●前向きな動機を伝える
転職の場合、前職を辞めて新たに就職することになりますが、なかにはネガティブな理由で辞めるケースもあるでしょう。しかし、面接で前職の悪口や不満、人間関係の悩みといった話をするのは避けたほうが賢明です。
仕事上の目標や思い描くキャリアプランを挙げつつ、「この保育園でなら実現できると思う」という前向きな動機を伝えて、好印象につなげましょう。
●食育に対する熱意を伝える
保育園の栄養士は、子どもたちの食育にかかわる仕事です。食事を通じて、子どもたちに食べることの大切さや楽しさを伝える必要があるため、「おいしく楽しく食べて、食に対する興味を深めてもらいたい」などの言葉で、食育に対する熱意をアピールしましょう。
面接を受ける保育園が食育活動に熱心に取り組んでいるのであれば、保育園の活動と自分の食育への思いを絡めて話をするのもおすすめです。
●責任感の強さをアピールする
保育園の栄養士は、幼い子どもたちが「直接口に入れるもの」を扱う仕事です。特に、食中毒やアレルギーなどは大きな健康被害につながるため、慎重かつ責任感を持って取り組む必要があります。
前職で責任感を持って取り組んだことがあれば、その点を志望動機に盛り込み、「保育園の栄養士として責任を持って仕事にあたれること」を伝えましょう。
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志望動機の例文
面接で志望動機を聞かれた際に、「どのように答えるべきか分からない」という方のために、汎用性の高い例文を紹介します。自分の考え方に合った内容にアレンジして、あなたの思いをしっかりアピールしてください!
■面接で答える志望動機の例文
子どもたちに食の楽しみを知ってもらえる仕事に就きたいと考え、栄養士を志望いたしました。
私は、幼少期においしい食事に触れることで、食に対する親しみや興味を引き出せると考えております。また、子どもたちと一緒に野菜を育てたり、収穫した野菜を実際に調理したりするなど、楽しみながら食育活動を実践する貴園の方針にも共感しております。
畑の素材を生かした献立や、子どもたちと一緒に調理できる献立を考案することで、食事の時間がより楽しくなるように尽力したいと考え、貴園の栄養士を志望いたしました。
保育園への転職面接でよく聞かれる栄養士への質問3選
面接では、志望動機以外にもさまざまな質問を受けることになるため、聞かれる頻度の高い質問は事前に回答内容を準備しておくと安心です。
ここでは、保育園における栄養士の面接で、よく聞かれる質問と回答例を紹介します。考えがうまくまとまらない場合には、下記の例を参考にしながら、自分の考えに合った回答内容に仕上げましょう。
(1)栄養士を目指したきっかけ
私が栄養士を目指したきっかけは、小学生時代の給食がおいしかったことです。偏食が激しかった私ですが、給食のおかげで卒業までに食べられるものが増え、今では好き嫌いなく食事を楽しめるようになりました。
今度は私が、子どもたちに食の楽しみや大切さを伝えたいと考えるようになり、栄養士の道を選びました。
「自分に向いていると思ったから」などの漠然とした理由ではなく、例文のように自身の経験を具体的なエピソードを交えて話すのがおすすめです。
(2)栄養士として目指す姿
私は、子どもたちに食の楽しみを伝えられる栄養士を目指しています。
栄養バランスに気を配るだけでなく、味や彩り、食感などを楽しんでもらい、「保育園で食べた食事を家でも食べたい」と思ってもらえるような給食作りに励みたいと考えています。
採用担当者は、この質問を通じて応募者の向上心や目標、人柄などをチェックします「働く上で大切にしていること」や「子どもたちと関わるなかで実現したいこと」などを意識しつつ、熱意をもって自分のビジョンを伝えるようにしましょう。
(3)自分の長所・短所
長所は好奇心が強く、いろいろなことを調べたり学んだりするのが好きなところです。休日は、図書館や本屋などでいろいろなジャンルの本を探して読んでいます。
短所は心配性なところです。物事に対して慎重になりすぎるせいで、事前準備に力を入れすぎてしまったり、何度も確認を繰り返したりしてしまいます。
長所や短所を聞かれた場合、重要なのは短所の伝え方です。例文のように、「心配性」を「事前準備をきちんとやる」「確認を怠らない」というポジティブな言葉に置き換えれば、プラスの印象を与えることができます。長所はもちろん短所のほうも、「仕事をする上では、プラスに働きそう」と感じてもらえる表現を心がけましょう。
保育園での面接におけるマナー
保育業界に限ったことではありませんが、面接の合否は質問に対する回答だけで決まるわけではありません。たとえば、先に紹介したような身だしなみや立ち居振る舞いなども、立派な判断材料の1つです。面接官がいない場所でも、「常に見られている」という意識を持ち、マナーを押さえた行動を心がけましょう。
面接時には、次のような点に注意を払うことが大事です。
・面接の10分前には会場に到着するようにする
・コート類は会場に到着し、建物に入る前に脱いでおく
・受付の方など、面接官以外に対しても丁寧な振る舞いを心がける
・待ち時間も気を抜かず、履歴書の内容などを見返しながら静かに待つ
・面接の部屋に入ったらきちんとあいさつし、着座を勧められてから座る
・面接が始まったらできるだけ肩の力を抜いて、明るくポジティブに話す
まとめ
保育園で働く栄養士には、清潔感やコミュニケーション能力、事務処理能力が求められるため、当日の身だしなみや受け答えに気を配るのはもちろん、基本的なパソコンスキルについても、できるだけ身に付けておきましょう。
また面接では、志望動機や栄養士を目指したきっかけなど、よく聞かれる質問が決まっています。栄養士として実現したい仕事や目指している姿など、自分の仕事に対する姿勢をあらためて確認し、事前に回答を準備しておくと良いでしょう。
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マイナビコメディカル編集部
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