栄養士が辞めたいと思う理由4選!解決策と転職を成功させる方法も
専門的な知識と技術を身に付けて、念願の栄養士になったものの、「実際に仕事を始めてみたら辞めたくなった」という方は意外に多くいらっしゃいます。
栄養士を辞めたいと思う理由はさまざまですが、なかには「職場を変えることで悩みが解決された」という事例も多く見られます。辞めたいと思ったからといって、すぐに栄養士の仕事から離れるのは早まった判断かもしれませんよ。
今回は、栄養士が辞めたいと思う理由や、転職を検討したほうが良いケースについて解説します。栄養士を辞めたいと感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
栄養士を辞めたい時によくある理由
栄養士として働いている方が、辞めたいと感じた場合は、まず「辞めたい理由」を明確にすることが重要です。
課題が明確になれば、「今の職場で栄養士を続けるのか」、それとも「別の職場で栄養士として働くのか」「栄養士の仕事自体から離れるのか」という判断ができるからです。
ここでは、多くの栄養士が辞めたいと感じた際に、よく見られる理由について解説します。
仕事量が多く負担が大きいため
栄養士の仕事は、献立の作成やメニューの開発、調理、栄養管理など多岐にわたります。加えて、栄養士が働く医療機関、介護福祉施設といった職場のなかには、慢性的な人手不足に陥っているケースも多く見られます。
そうした場合、結果的に人員配置に無理が出てくる上に、栄養士1人あたりの仕事量も多くなるため、負担を感じて辞めたくなる方が増えてしまうようです。
慢性的な業務負担に加え、状況が改善される見込みがないと感じた際は、本格的に退職を決意する栄養士も少なくありません。
人間関係が面倒に感じるため
栄養士の職場環境は女性が多いため、女性特有の人間関係の難しさやトラブルが生じやすい傾向にあります。
また栄養士は、1人あるいは少人数で、たくさんの調理師やパートの方と関わらなければいけないポジションであり、その点も人間関係の問題やストレスを抱えやすい原因となっています。
人間関係の問題はどこの職場でも起こり得るため、ある程度の割り切りは必要ですが、陰湿ないじめや心身を病んでしまうほどの問題が発生している場合は、別の職場を検討したほうが良いでしょう。
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現実の仕事内容が想像と異なるため
想像していた仕事内容と異なることに驚く栄養士の方も少なくありません。
栄養士のなかには、献立の作成、栄養管理といったデスクワークや管理業務を行うイメージを持っている方が多いことでしょう。しかし、実際の現場では、献立の作成や食材の発注といった現場管理をこなしつつ、調理師やパートの方たちと一緒に調理、食器洗いも担当するなど、多くの業務を兼務することが珍しくありません。
イメージしていた仕事内容と厳しい現実とのギャップにつらさを感じ、栄養士を辞めたいと思うケースは、栄養士養成施設を卒業して、新たに仕事を始めた栄養士に多い傾向です。
労働時間が長い上に給料が安いため
栄養士の平均年収は約300万~400万円と言われており、他の職種と比較しても低い水準にあります。実際に、厚生労働省のデータ(令和3年賃金構造基本統計調査)を調べてみると、栄養士の全国平均年収は約368万円という結果でした。
(出典:職業情報提供サイト(日本版O-NET)「栄養士」/https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/171)
前述したように、栄養士の業界は人手不足に陥りやすい傾向にあるため、人員配置や勤務シフトに無理が生じるケースが見受けられます。また、長時間勤務が常態化している職場も少なからず存在するようです。
そうしたことから、「ハードな仕事内容であるにも関わらず給料が低い」ということに不満を感じ、栄養士を辞めたいと思う方も多く見られます。
ただし、給料に関する悩みは、職場を変えることで解決されることも少なくありません。
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職場を変えて栄養士を続けることもおすすめ
栄養士を辞める場合は、「栄養士の仕事そのものを辞める」、もしくは「今の職場を辞める」という2つの選択肢があります。しかし、苦労して栄養士の資格を手に入れたにも関わらず、「今の職場が嫌になったから」という理由で栄養士の仕事そのものを辞めてしまうのは、あまりおすすめできません。
栄養士を辞めたい理由をきちんと分析し、職場環境や待遇面などを変えることで課題の改善が見込めるようであれば、「今の職場を辞めて、別の職場で栄養士として活躍する」という選択肢を選ぶのが良いでしょう。
食事と栄養の専門家である栄養士が活躍できるフィールドは非常に多く、以下のような分野で栄養士が求められています。
・保育園、幼稚園
・病院
・介護福士施設
・食品関係
・美容業界
・スポーツ業界
・行政機関 など
栄養士を辞めたいと考え始めると、どうしても視野が狭くなって「現在の職場のやり方が栄養士業界の定番」ととらえてしまうケースもあります。
しかし、フィールドが変わると栄養士の仕事内容も大きく変わるため、栄養士を辞めたいと感じるのは、「自分が活躍できるフィールドを見つけられていないだけ」という見方もできます。
栄養士を辞めたい場合は、栄養士そのものを辞めてしまうのではなく、広く情報を集めて新たな活躍のフィールドを模索してみましょう。
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栄養士が転職したほうがいいケースとは?
転職には大きな労力と時間が必要となるため、安易に転職することはあまりおすすめできません。しかし、状況によっては、明らかに転職を検討したほうが良いケースもあります。
栄養士が転職を考えたほうが良いケースには、下記が挙げられます。
〇現在の職場で実践できる対処法を試したものの、改善が見込めない場合
仕事量の多さや劣悪な人間関係などについて、実践できる対処法を試しても改善が見込めない場合は、別の職場での活躍を考えたほうがスムーズに解決できるでしょう。
特に、心身の不調を感じ始めている場合や、ダメージが日々蓄積されているような場合は、早急に転職を検討することをおすすめします。
〇同じ職場で働き続けても、スキルアップにつながる可能性が低い場合
「今の職場では、同じ業務の繰り返しで成長が見込めない」と感じる場合は、今後のスキルアップ・キャリアアップのために、転職を検討するのも1つの方法です。
これまで身に付けた知識・経験を生かせる職場に転職すれば、さらなる活躍が期待できるでしょう。
栄養士が転職する場合は、転職先で同じ状況に陥らないためにも、転職理由を明確にしておくことが重要です。その上で、仕事内容や待遇面などの希望条件を満たせる職場を探しましょう。
転職はエージェントに相談するのがおすすめ
繰り返しになりますが、転職には大きな労力と時間が必要です。また、転職をしすぎるのも「忍耐力がない」「不満が多そう」と見られて、自身のキャリアに悪影響を及ぼすリスクがあります。
自分に合った職場で長期的に働くためには、求人情報に掲載されている仕事内容や待遇面をよく精査してから、応募先を決めることが大切でしょう。
もし、転職を検討している栄養士のみなさんのなかに、「何から始めていいかわからない」「転職活動に不安を感じている」という方がいらっしゃるようなら、転職情報サイト「マイナビコメディカル」を利用してみるのはいかがでしょうか。
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まとめ
栄養士として活躍している方のなかには、さまざまな理由から「今の職場を辞めたい」と考えている方もいらっしゃいます。しかし、栄養士の資格は苦労して手に入れた専門家の証。辞めたいと思ったからといって、すぐに栄養士の仕事から離れるのは早まった判断かもしれません。
栄養士の活躍のフィールドは非常に幅広く、それぞれに仕事内容や職場環境も異なるため、転職することで、現在抱えている課題が解決する可能性は大いにあるでしょう。
事実、転職に成功して、新しいフィールドで満足度の高い働き方をしている栄養士の方もたくさんいらっしゃいます。栄養士を辞めたいと考えている方は、ぜひマイナビコメディカルを利用して、自分に合った職場を探してください!
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※当記事は2022年5月現在の情報をもとに作成しています
監修者プロフィール
マイナビコメディカル編集部
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