栄養士・管理栄養士が内定を得るためのポイント|入職時の注意点

更新日 2023年11月13日 公開日 2023年11月13日

#情報収集 #転職検討/準備 #内定・退職・入社

栄養士・管理栄養士は、人々に「食」や「栄養」についての指導をしたり、献立作成、栄養素の計算といった食事の管理を行ったりする職業です。食や栄養は、私たちの健康維持に深く関わるため、栄養士・管理栄養士はやりがいの大きな仕事と言えるでしょう。

栄養士・管理栄養士は、病院や学校、介護福祉施設、行政などさまざまな職場で活躍できますが、誰でも簡単に採用されるわけではありません。希望の職場で働きたい場合は、就職・転職におけるポイントを押さえておく必要があるでしょう。

そこで今回は、栄養士・管理栄養士が就職・転職で内定を得るためにやるべきことと、内定が出たときのポイント、内定後の流れについて詳しく解説します。

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栄養士・管理栄養士が内定を得るためのポイント|入職時の注意点

栄養士・管理栄養士が内定を得るためにやるべきこと3つ

栄養士・管理栄養士が就職活動や転職活動で内定を得るためには、念入りな準備が不可欠です。やっておくべき事前準備には、下記の3つが挙げられます。

  • ・目標を明確にする
  • ・自己分析と業界研究をする
  • ・待遇・条件を確認する

この3つをきちんと行った上で、就職・転職の軸(次の仕事あるいは転職先を選ぶときに重視する条件)を決めておかないと、応募先の採用担当者に自分の希望や熱意を伝えるのが難しくなります。また、内定をもらって働き始めたときに、「思っていた職場と違う」とミスマッチを感じてしまう可能性もあるでしょう。

ここからは、栄養士・管理栄養士が内定を得るためにやるべきこと3つについて、詳しく解説します。

目標を明確にする

栄養士・管理栄養士が活躍できるフィールドは多岐にわたります。

栄養士・管理栄養士の主な活躍フィールド
医療分野 医療施設(病院・クリニックなど)
福祉分野 介護施設、社会福祉施設(老人ホーム・障害者支援施設など)
教育分野 幼稚園・保育園、学校(小学校・中学校など)
研究分野 研究施設(食品メーカー、大学病院など)

栄養士・管理栄養士は、給食や食事を提供する職場で幅広く活躍することができ、なかには保健所や自衛隊で働く栄養士・管理栄養士もいらっしゃいます。

ただし、職場によって栄養士・管理栄養士の役割や仕事内容が異なる点に注意が必要です。就職・転職活動を行う際には、自身が持っている専門知識やスキルを十分に生かせる職場を選ぶようにしましょう。

自分に合った職場を選ぶにあたっては、職場ごとの仕事の違い理解した上で、「どの分野でどのような活躍がしたいのか」「自身の思い描く理想の働き方はどのようなものか」「そうした理想は、どの分野がいちばんかなえやすいのか」などを明確にすることが重要です。

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自己分析と業界研究をする

就職・転職活動においては、いかに自身の強みや魅力をアピールできるかがポイントとなります。綿密な自己分析を行うことで、「自分の知識や経験が応募先でどう生かせるのか」「今後どのようなキャリアを歩んでいきたいのか」などが見えてくるため、自己PRや志望動機がより具体的でオリジナリティーのあるものになるでしょう。

以下に、自己分析の一例を紹介しておくので、就職・転職活動の際の参考にしてください。

学生時代の経験について

学生時代に得た経験は、自身の特徴や価値観を伝えるのに役立ちます。小さなことでもいいので、しっかり洗い出してみましょう。

<例>
●学校・部活動・サークル活動での出来事
●インターンシップで学んだこと
●アルバイト経験で得た知見や学び

社会に出てからの経験について

社会に出てからの経験・スキルを伝えることは、転職活動において非常に重要です。自身の社会人経験を振り返りながら、「どのような働き方をして、どんな実績を上げてきたか」「どのような知識・スキルを身に付けたか」「それらをどう生かしたか」などをしっかりアピールしましょう。

<例>
●これまで行っていた栄養指導の方針
●評価されたこと・成功したこと
●働く上で大切にしていた信念・こだわり

自身の強みと弱みについて 自身の強みと弱みは、「自分をどれだけ客観的に評価できているか」をアピールする際にも役立ちます。エピソードなどを交えながら、具体的に伝えるようにしましょう。

待遇・条件を確認する

就職先・転職先で長く働き続けるためには、待遇や条件面も重要です。待遇・条件をきちんと確認しておかないと、働き始めたあとにトラブルが起きる可能性もあるので注意してください。

以下は、特に確認しておくべき待遇、条件です。

給与 ●基本給の金額
●諸手当の有無・金額
賞与 ●支給時期
●支給金額
退職金 ●退職金の有無
●退職金の算出方法
休日 ●休日数
●有給休暇の日数・ルール
残業 ●平均残業時間
●残業手当の有無

誰しも待遇や条件に対する希望はあると思いますが、すべてが理想通りの求人を探すのはなかなか難しいものです。譲れない待遇・条件をピックアップして優先順位を決めておくと、職場選びがスムーズになるでしょう。

なお、給食業務に携わる場合は、運営方式が「委託」なのか「直営」なのかを確認することも大事です。直営であればその施設の社員として雇用されますが、委託の場合は委託会社が契約している施設で働くことになります。仕事内容に大きな違いはありませんが、雇用形態や勤務時間、昇給などの規定が異なるケースもあるため、就職・転職活動の時点でしっかりチェックするようにしましょう。

【関連リンク】【管理栄養士の面接対策】回答例付き!よくある質問と対策

【栄養士・管理栄養士向け】内定が出たときのポイント2つ

最終面接に通り、晴れて内定をもらったときは、以下の2点に注意しましょう。

〇入社承諾の回答期限を確認する
志望した企業・施設から内定が出た場合、最終的に働くか働かないかを先方に回答する必要があります。入社承諾の回答は遅くとも1週間以内に行うのが通例となっており、連絡が遅れると入社辞退と見なされることもあるので注意しましょう。「入社承諾の前にあらためて条件の確認を行いたい」「ほかの応募先の通知を待ちたい」といった場合も、必ず連絡するようにしてください。

〇円満退職できるように準備を進める
内定が出て正式に入社を承諾した時点で、現在の職場に退職の意思を伝える必要があります。多くの場合、就業規則に「退職希望日の○か月前までに退職を申し出なければならない」と明記されているため、あらかじめ職場のルールを確認しておいてください。あわせて、ボーナスの支給条件や残りの有給休暇などについても調べておくとよいでしょう。

退職の意向はまず直属の上司に伝え、上司や人事担当者と相談しながら退職日の調整や仕事の引き継ぎ、あいさつなどを進めるのが一般的です。円満退職を目指すためには、現在働いている企業・施設の環境や事情を考慮して退職日を決めることも大切です。

【関連リンク】管理栄養士/栄養士(NRD)の転職ノウハウ一覧

【栄養士・管理栄養士向け】内定後の流れとは?

ここからは、志望した企業・施設から内定をもらった後の流れについて、具体的に解説しましょう。

STEP1 内定通知に返事をする
STEP2 入社日を決めて雇用契約を結ぶ
STEP3 退職準備をする

なお、新卒の栄養士・管理栄養士の方は退職準備をする必要がないため、STEP3は転職の方のみの工程となります。

内定通知に返事をする

内定が出ると、内定通知書や採用通知書、雇用契約書などが届きます。届いた書類にきちんと目を通し、勤務条件や給与、待遇などに不明点・疑問点がなければ入社承諾の返事をしましょう。

内定通知を電話で受けた際は、「ありがとうございます。雇用契約書などを確認した後に、あらためて回答いたします」と返事してください。

内定を辞退する場合は、電話で連絡するのがマナーです。内定通知に対するお礼を述べつつ、辞退する旨を伝えましょう。このとき、辞退についての具体的な理由を述べる必要はありません。

入社日を決めて雇用契約を結ぶ

面接時に「いつから働けるか」というやりとりをし、それをもとに入社日を決めるケースが多く見られます。現在働いている職場の最終出勤日が延びてしまった場合は、想定していた入社日を変更する必要があるため、すみやかに連絡しましょう。

雇用契約を結ぶタイミングは、職場によって異なります。入社承諾の返事をもって契約とする職場もあれば、雇用契約書へのサインが必要な職場もあります。

退職準備をする

前述した通り、志望した企業・施設への入社を承諾した後は、現職の上司に退職の意向を伝える必要があります。労働基準法では退職日の14日前に申し出れば問題ないとされていますが、トラブルを避けるためには職場の就業規則に従うのがよいでしょう。

退職までのおおまかな目安は、以下の通りです。

2か月前 ●求人サイトで転職先探し
2か月〜1か月前 ●転職活動
1か月前 ●内定通知
●直属の上司に退職の意向を伝える
●退職願の提出(職場の規定に従う)
1か月前〜退職日 ●引き継ぎ作業やあいさつ
●退職

最終出勤日には、健康保険被保険者証や社員証などを返却する必要があります。

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まとめ

栄養士・管理栄養士が内定を得るためやるべきことは、「目標を明確にする」「自己分析と業界研究をする」「待遇・条件を確認する」の3つです。これらをおろそかにすると、応募先に自分の希望や熱意を伝えにくくなるほか、働き始めたあとに「思っていた職場と違う」とミスマッチを感じてしまう可能性があります。

また、内定が出たときには「入社承諾の回答期限を確認する」「円満退職できるように準備を進める」という2点に配慮することが大事です。スムーズに転職を進めるためにも、余裕を持って行動するようにしましょう。

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監修者プロフィール

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転職前の情報収集から入職後のアフターフォローまで、転職活動の流れに添ってきめ細やかなフォローができる転職支援サービスを目指しています。

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