管理栄養士の仕事内容は種類が豊富!気になる年収も紹介

更新日 2022年11月17日 公開日 2020年11月18日

#年収・給料 #情報収集 #転職検討/準備

食事や栄養に関心があるみなさんのなかには、「管理栄養士を目指したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。健康志向が高まっている現代において、管理栄養士はニーズの高い職業です。

しかし、管理栄養士が具体的にどのような仕事をするのか、「詳しくはわからない」という方も少なくありません。また、管理栄養士が活躍する職場は多岐に渡るため、管理栄養士を目指す場合は、それぞれの職場で求められる役割や仕事内容を把握することも重要です。

本記事では、管理栄養士の仕事内容から、管理栄養士を目指す場合の流れ、年収までを解説するので、管理栄養士に興味のある方は参考にしてください。

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管理栄養士とは?

管理栄養士は、食事と栄養に関する高度な専門知識を生かし、子どもから大人まで、さまざまな人の栄養指導や栄養管理を行う職業です。

主な特徴は以下のとおりです。

◯食のエキスパートとして活躍が期待される仕事
管理栄養士は、食事と栄養に関するエキスパートとして社会的な信用も大きく、多方面からニーズがある職業です。活躍が期待されるフィールドにおいて、マネジメントやリーダーといったポジションを担うことも多くあります。現場全体を見渡す中心人物としての活躍が可能なため、仕事のやりがいやキャリアアップを求める方に適した資格と言えるでしょう。
○栄養士と違い、国家資格の取得が必要
同系統の資格に栄養士がありますが、栄養士は養成課程を卒業するだけで取得できます。一方、管理栄養士は国家試験を受験して合格しなければ、取得することができません。修了するべき課程が多い分、勉強面で苦労を感じることもあるでしょう。
◯栄養士よりも幅広い知識が求められる分、携われる仕事が多い
栄養士の上位資格に位置付けられる管理栄養士は、より高度で幅広い専門知識・技能を求められます。その分、能力を発揮できるフィールドや携われる仕事も多く、医療機関や福祉施設、保育園、小学校、一般企業など、幅広い場面で活躍することが可能です。

管理栄養士になるための流れは?

管理栄養士になるには、栄養士の資格を取得してから国家試験に合格する必要があります。国家試験を受けるためには受験資格を得る必要があり、どのような養成施設を経たかによって要件が異なります。

管理栄養士になるための流れは、以下の2つです。

①厚生労働大臣指定の管理栄養士養成施設(4年制大学・4年制専門学校)を卒業
→国家試験を受験して合格する
②厚生労働大臣指定の栄養士養成施設(4年制大学・短期大学・専門学校)を卒業し、履修期間に応じた実務経験を経る(4年制卒は1年・3年卒は2年・2年卒は3年)
→国家試験を受験して合格する

どちらのルートでも、管理栄養士の資格を取得することはできますが、①の管理栄養士養成課程を修了したケースでは、特に新卒者の合格率が高く、2022年度の第36回管理栄養士国家試験では、新卒者の合格率が92.9%でした。一方、②のルート(栄養士養成課程の既卒者)は、同試験の合格率が28.8%で、①の新卒者と比較すると低めの割合となっています。

(出典:厚生労働省「第36回管理栄養士国家試験の合格発表」/https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24659.html

栄養士養成施設から実務経験を経て管理栄養士になるのは、決して簡単ではありません。将来的に管理栄養士として活躍したい場合は、管理栄養士養成施設への進路を選択するのがおすすめです。

【関連リンク】管理栄養士資格の取得方法・流れ|
栄養士資格との違いも

管理栄養士の仕事内容

栄養士や管理栄養士の働く場所として、多くの方が学校や病院、福祉施設などをイメージするのではないでしょうか。しかし、栄養士の上位資格である管理栄養士は、高度な専門性を発揮してより多くのフィールドで活躍することが可能です。

ここでは、管理栄養士が活躍できる主な職場と、各フィールドにおける仕事内容を解説します。

地域における健康問題の解決

地域社会に密着して健康増進や健康問題の解決など、地域における健康問題の解決に取り組むのも管理栄養士の仕事です。地域貢献に携わる管理栄養士は、主に次のような活動を行っています。

・保健所や保健センターなどの行政機関に勤務し、自治体の健康政策・健康教育・栄養相談等に携わる
・栄養ケアステーションの一員として、講座を開催したり地域住民に栄養相談やアドバイスを行ったりする
・経験を生かして独立し、地住民のニーズに応じた活動を行う

食事と栄養に関する知識は、老若男女あらゆる層から求められています。「地域社会に貢献したい」という意欲がある方にとっては、大きなやりがいと達成感が得られる働き方と言えるでしょう。

研究機関における商品の開発

管理栄養士が活躍できる場所として、自治体、大学、企業などの研究機関も挙げられます。

研究機関では、主に調査や実験に携わり、食事や栄養を人々の健康に役立てる活動を行っています。企業においては、一般的な食品の開発から健康食品、美容食品の開発まで幅広く活動しており、それぞれの商品開発を支える重要な役割を担っています。

管理栄養士の専門性を存分に発揮したい方や研究職として活躍したい方は、研究機関への就職を目指すのも良いでしょう。

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医療現場における栄養指導

医療現場の管理栄養士は、医師や看護師といった医療関係者と連携を取りながら、食事・栄養の管理、栄養指導、臨床といった多くの業務に携わります。

医療機関において、食事は医療行為の一環と考えられています。そのため、患者さま一人ひとりの病状や体調に合わせた食事・栄養管理は、患者さまの健康維持や治療効果の向上につながる大切な仕事と言えるでしょう。

栄養の専門家として、多様な栄養療法や管理業務を実践する必要があるため、責任が重く業務難易度も高くなります。高度な専門性を発揮したい方や医療行為に携わりたい方にとって、医療現場は非常にやりがいのある職場と言えるでしょう。

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食堂における献立作り

会社や学校などに設けられている食堂は、安価かつ手軽に食事ができる施設です。こうした食堂で提供する食事の献立作りや食材選定も、管理栄養士の仕事となります。

多くの人が利用する食堂は、利用者のニーズもさまざま。だからこそ、栄養バランスや価格だけでなく、毎日利用しても飽きのこないメニューを考える必要があります。定番メニューに日替わりのメニューを加えたり、旬にこだわったメニューを考案したりという活動は、専門職としての知識とセンスが問われるでしょう。

食事を通じて健康と楽しさを提供したい方は、食堂での勤務を検討してみるのも一案です。

管理栄養士の年収は?

管理栄養士の平均年収は約350万~450万円です。同系統の資格に栄養士がありますが、栄養士の平均年収は約300万〜400万円。管理栄養士は取得難易度の高い国家資格であり、資格の専門性に対する手当などが豊富なため、栄養士よりも年収が高い傾向にあります。

ちなみに、令和3年賃金構造基本統計調査によれば管理栄養士・栄養士を合わせた「栄養士」の平均年収は約368万円というデータが出ています。

(出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/index.html

ただし、上記の年収額はあくまで平均値であり、実際には勤務する職場や勤続年数によって大きく変わります。

病院、介護施設、食品メーカーなど、高い専門性が必要とされる職場では、平均年収が400万~450万円となることも珍しくありません。また、行政機関では初任給こそ安めに設定されていますが、勤続年収が長くなると平均年収は民間企業よりも高くなる場合があります。

職場によって年収は異なるため、就職・転職の際は求人募集の内容をしっかり確認することが重要です。自身が納得できる職場で働きたい場合は、マイナビコメディカルを利用して転職活動を進めてみてはいかがでしょうか。

マイナビコメディカルでは、未公開求人を含めて多数の求人を扱っているほか、専属のキャリアアドバイザーがついて、希望に合った求人を紹介することが可能です。また、面接の日程決めや面接対策、履歴書・職務経歴書などの添削、キャリアパスに関する相談なども行っているため、就職・転職活動がよりスムーズに進められます。

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年齢や施設ごとに総まとめ!

まとめ

今回は、管理栄養士の仕事内容に関して、また管理栄養士を目指す場合の流れから年収までを解説しました。

管理栄養士は、食と栄養に関するスペシャリストとも言える職業です。管理栄養士が働く場所として、多くの方が学校や病院などをイメージすると思いますが、高度な専門性を持つ管理栄養士は、一般企業、研究施設などさまざまなフィールドで活躍することができます。

管理栄養士として就職・転職をお考えの際は、求人数が豊富なマイナビコメディカルにお気軽にご相談ください。専属のキャリアアドバイザーが、活動をしっかりサポートさせていただきます。

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※当記事は2022年5月現在の情報をもとに作成しています

監修者プロフィール

マイナビコメディカル編集部

 

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