【理学療法士(PT)向け】 職務経歴書作成のコツ・職場別の自己PR例文

更新日 2026年03月17日 公開日 2022年06月27日

#書類準備 #応募 #面接・選考

【理学療法士(PT)向け】 職務経歴書作成のコツ・職場別の自己PR例文

文:内藤 かいせい(理学療法士)

職務経歴書には決まった形式がないため、作成方法に迷う方もいらっしゃるでしょう。採用側が職務経歴書で知りたいのは、「応募者がどのような仕事をしてきたか」や「その経験を転職先でどう生かせるか」です。

しかし、理学療法士の仕事は実績や成果を数値で示しにくく、ぼんやりとした印象の書類になりかねないことも事実。就職・転職活動を成功に導くためには、職務経歴書のポイントを押さえて、理学療法士としての強みをしっかりと伝える必要があります。

当記事では、就職・転職活動を目指す理学療法士に向けて、職務経歴書の書き方のコツや選考において重要視される自己PRの例文を紹介します。魅力ある職務経歴書を作成したい方は、ぜひお役立てください!

 

理学療法士が職務経歴書を書く目的

職務経歴書を作成する目的は、これまでの業務経験や保有しているスキルを具体的にアピールすることです。履歴書にも職歴欄はありますが、そこには勤務していた病院名や入退社の日付といった基本的な情報しか書けません。そのため、履歴書とは別に自分の経験や強みを詳細に説明するための書類が職務経歴書です。

職務経歴書があれば採用担当者は入職後の仕事ぶりを明確にイメージでき、採用のミスマッチ防止につながります。ただし、すべての職場で職務経歴書が必要なわけではないので、作成前に応募先の募集要項をしっかりと確認しましょう。

【理学療法士(PT)向け】職務経歴書の書き方

【理学療法士(PT)向け】職務経歴書の書き方
職務経歴書といっても、形式や項目によって書き方が異なります。ここでは、職務経歴書の形式や項目ごとの書き方を解説します。

職務経歴書の形式

職務経歴書ではおもに以下の3つの形式が主流です。

  • ・編年体形式
  • ・逆編年体形式
  • ・キャリア形式

そのなかでもっとも書きやすくメジャーなのが編年体形式で、キャリアを古い順から時系列に書くスタイルです。逆編年体形式は、最新の職歴から順にさかのぼって記載する形式で、直近の経験をアピールしたい場合に適しています。実務経験が多い人は、関わったプロジェクトや身に付けたスキルごとに職歴を記載するキャリア形式がおすすめです。

職務経歴書の枚数は、A4サイズ1~2枚にまとめるのが一般的で、3枚以上は採用担当者の負担が大きくなるので避けたほうが無難です。

各項目の内容

職務経歴書に書くべき項目と書き方のポイントを以下の表にまとめました。これらのポイントにもとに、自分の業務経験や知識・技術がしっかり伝わる職務経歴書を作成しましょう。

職務経歴書の項目
日付・氏名 日付は、職務経歴書を送付する日か、面接日を記入します。年の表記は、西暦・和暦のどちらでも構いませんが、職務経歴書全体でどちらかに統一しましょう。氏名は、名字と名前の間を1文字分空けるのが一般的です。
職歴要約 これまでの職務経歴を3~5行程度にまとめます。職場の名称だけでなく「何を経験してきたのか」を簡単に記載すると、応募先へのアピールになります。
職務経歴 職務経歴に記載するのは、職場の名称、病床数、利用者数、従業員数、担当した業務内容などです。病院名、担当課といった固有名詞は省略せず、正式名称で記載しましょう。業務内容が多い場合は、箇条書きにして読みやすくするのがおすすめです。
取得資格等 保有資格は、取得した順に正式名称で記載します。理学療法士資格のほか、応募先の仕事内容に関係する資格免許を書きましょう。
自己PR 「これまでの経験から学んだ新しい職場に役立つこと」や、「理学療法士として心がけていること」などをアピールする項目です。自分の能力や仕事への熱意を伝える資料でもあるため、採用において重要視される傾向にあります。冒頭に結論を書き、読み手が趣旨を理解しやすい自己PRに仕上げましょう。

【関連リンク】【理学療法士(PT)向け】履歴書作成のポイント・職場別の例文も

理学療法士が職務経歴書を書く際のポイント

理学療法士が職務経歴書を書く際のポイント
理学療法士が職務経歴書を書く際は、以下のポイントをおさえることが大切です。

  • ・応募先が求める人材を把握しておく
  • ・自分の強みや経験を明確にする
  • ・ネガティブな面はポジティブに言い換える
  • ・誤字脱字に注意する

ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

応募先が求める人材を把握しておく

職務経歴書の作成前に、応募先がどのような理学療法士を求めているのかを詳しく調べておきましょう。職場が求めているスキルや経験にあわせて自分の経歴をアピールすることで、採用される確率が高まります。

たとえば、急性期病院への転職を目指す場合、採用側はリスク管理能力や早期離床に向けたアプローチができる人材を求めている可能性が高いです。

応募先のホームページや求人票には、病院の理念や求める人物像が書かれているので、その内容に沿って自分の経験を強調して書くことがポイントです。的確なアピールができれば、「この人なら活躍してくれそうだ」と好印象を持ってもらえるでしょう。

自分の強みや経験を明確にする

効果的な職務経歴書を作るには、これまでの業務経験を振り返り、自分の強みを明確にしておくことが大切です。自分の強みが整理できていないと、アピールポイントがぼやけて担当者に伝わりにくくなります。

自分の強みを明確にするためには、まずキャリアの棚卸しを行いましょう。これまでの業務内容や役割について振り返り、紙に書き出してみてください。

自分の経験を整理することで、自信を持ってアピールできる強みが見つかりやすくなります。強みが明確になれば、職務経歴書の具体性や説得性がより増すでしょう。

ネガティブな面はポジティブに言い換える

転職のきっかけは、「人間関係に疲れた」「給料が安い」などのネガティブな理由であることも少なくありません。職務経歴書や面接での自己PRでは、これらをポジティブな表現に言い換えて伝えることが大切です。

例として「職場の人間関係が悪かった」という場合は、「チームワークを大切にし、よりよいリハビリを提供したい」と言い換えられます。「給料が安い」という不満は、「自分の成果や実力を評価してくれる環境でスキルアップしたい」と伝えれば、向上心のアピールにつながります。

このように、ネガティブな要素を前向きな言葉に変換して、あなたの熱意を伝えていきましょう。

誤字脱字に注意する

職務経歴書を書く際に注意したいのが、誤字脱字のチェックです。魅力的な経歴やスキルを持っていても、書類に誤字脱字が多いと、それだけで担当者からの評価が下がってしまいます。

理学療法士の業務では、カルテの記載や計画書の作成など、正確な情報伝達が求められます。そのため、誤字脱字のある書類を提出すると「仕事が雑ではないか」「確認作業を怠る癖があるのではないか」などのマイナスの印象を持たれる恐れがあります。

誤字脱字を防ぐためには、書き終えた後に必ず見直しを行うことが大切です。声に出して読んでみたり、翌日改めて確認したりするのも効果的です。

【理学療法士(PT)向け】職務経歴書に書く自己PRの例文5つ

【理学療法士(PT)向け】職務経歴書に書く自己PRの例文5つ
魅力的な自己PRを書くためには、きちんと自己分析を行うことが必要です。まずは、これまでの実務経験を洗い出し、成功体験や失敗体験から学んだことをできるだけ客観的に分析しましょう。その後は、洗い出した経験のなかから応募先の事業内容にマッチするアピールポイント(実績や強み)を厳選します。

いくら素晴らしい経験やスキルがあっても、応募先で生かせない内容では採用担当者の目に留まりません。アピールポイントを記載するときは、具体例やエピソードを入れるとより伝わりやすい自己PRになります。

ここからは、勤務していた施設ごとの自己PR例文を紹介するので、下記を参考に自分らしい文章を考えてみましょう。

病院で勤務していた場合の例文

例文
私は、患者様の声に耳を傾けることを念頭に置いて働いていました。総合病院の回復期リハビリテーション病棟で一度に4~5人の患者様を担当していましたが、同じ疾患でもそれぞれの生活環境によって必要な支援は異なります。そのため、ご本人様やご家族とコミュニケーションを大事にし、同じ目標に向かって支援を進めるように努めた結果、「発症前と同じように自力で自宅内の移動を行いたい」という希望をかなえられた方もいます。今後も、患者様やご家族の希望をくみ取り、より良い生活を継続できるように支援してまいります。

総合病院などの大きな施設では、理学療法士が何人も所属しているようなケースが珍しくありません。自己PRでは、自分の担当業務を明確にしたうえで、学びや信念などのアピールポイントを具体的に記載しましょう。

【関連リンク】マイナビコメディカルで病院勤務の理学療法士求人を探す

クリニックで勤務していた場合の例文

例文
患者様が前向きな気持ちでリハビリに取り組み、成果が出せるよう、明るい雰囲気を作ることを大切にしています。前職の整形外科クリニックでは、通院される患者様の主訴を引き出し、短時間で効果のあるリハビリを実施することが期待されていました。クリニックに通う患者様の困りごとは多種多様ですが、接客業の経験も生かして、世間話からも患者様のニーズを引き出すようにした結果、常に相手の立場に立って物事を考える習慣が身に付きました。患者様が明るい気持ちでリハビリを続けられるよう、これからもコミュニケーションを大事にしたいと考えております。

クリニックは、たくさんの患者さんを担当する機会に恵まれているため、積み重ねた臨床経験が強みになります。限られたリハビリ時間のなかで行っていた工夫や、習得したスキルを積極的に盛り込みましょう。

【関連リンク】マイナビコメディカルでクリニック勤務の理学療法士求人を探す

介護福祉施設で勤務していた場合の例文

例文
介護老人保健施設では、利用者様の快適な生活のために、チームで支援を行っておりました。利用者様それぞれに合わせたリハビリプログラムを組み、快適な生活ができるようにお手伝いするのが、私の主な担当業務です。日常生活のさまざまな場面でリハビリの効果を高めるには、介護福祉士や看護師、作業療法士、言語聴覚士といったスタッフ間での情報交換が欠かせません。貴所でも、他職種のスタッフと連携しながら支援にあたりたいです。

介護福祉施設におけるリハビリの目的は、生活動作の改善であり、理学療法士も生活の場に入って支援します。機能回復に向けた具体的な支援方法や、他職種との連携方法について実績を交えながら記載すると、魅力的な自己PRになるでしょう。

【関連リンク】マイナビコメディカルで介護福祉施設勤務の理学療法士求人を探す

訪問リハビリ(在宅医療)で勤務していた場合の例文

例文
私は、一人ひとりに適切な支援を提供するため、理学療法士として「常に学ぶ姿勢」を大切にしております。勤務先の訪問リハビリでは、医師や看護師、ケアマネージャーと協働する機会が多くありました。そのため、理学療法士の視点だけでは気付かない広い視野で意見をもらう機会も多く、知識の幅が広がったと感じています。より良い支援ができるよう、ポジショニングの研修や救急救命の講習会にも積極的に参加してきました。今後も柔軟な姿勢で学び、一人ひとりに合わせた支援を行っていきたいです。

臨機応変に対応する力が身に付いたり、他職種と協働する経験が数多く積めたりするのは、訪問リハビリの強みといえます。訪問リハビリでは、理学療法士が利用者さんや家族に対して1人で対応する機会も多いため、在宅医療の現場で経験したエピソードを盛り込むと、心に響く自己PRになるでしょう。

【関連リンク】マイナビコメディカルで訪問リハビリ(在宅医療)の理学療法士求人を探す

保育園で勤務していた場合の例文

例文
5年間勤めた児童発達支援事業所は保育園に併設されており、障害を持つ子どもと持たない子どもが一緒に生活する環境でした。そうしたなかで一人ひとりに合った療育プランを提供するため、「子どもがどこに困難を抱えているか」をしっかり観察するように心がけてまいりました。子どもは日々成長し、できることが増えていきます。だからこそ「今この子は何ができるのか」「何に困っているのか」を見極め、チームで共有した上で支援していくことが大切です。新しい環境でも観察と協働を大切にしながら、精進してまいります。

保育園や児童分野で働いていた理学療法士は、「どんな思いを持って子どもたちと接してきたか」や「経験してきた業務を次の職場にどう生かせるか」を記載するのがおすすめです。採用側は、応募者の業務経験を詳しく把握していないため、前職の仕事内容を簡潔に説明すると分かりやすい自己PRになります。

【関連リンク】マイナビコメディカルで保育園勤務の理学療法士求人を探す

ブランクがある場合の例文

例文
出産と育児のため、約3年間理学療法士の業務から離れておりました。この期間中は、育児を通じて家族のサポートの大切さを身をもって学び、家族への精神的な支援の重要性を再認識しました。また、復職を見据えてオンライン研修の受講や、専門書の確認など、知識のブラッシュアップに励んでいました。以前勤務していた総合病院での5年間の臨床経験と、母としての視点を活かし、患者様の生活に寄り添ったリハビリを提供していきたいと考えております。

出産や育児などでブランクがある場合、復職できるかどうか不安に感じる方も多いでしょう。しかし、職務経歴書ではブランクを活かし、復職に向けた準備や意欲をアピールする材料に変えることが重要です。離職中も知識の維持に努めていたことや、家庭と仕事の両立に向けた環境が整っていることを伝えると担当者に安心感を与えられるでしょう。

マイナビコメディカルのキャリアアドバイザーに転職相談する(完全無料)

まとめ

職務経歴書の形式は、キャリアを古い順から時系列で書いていく「編年体形式」が一般的です。職場名などの固有名詞は正式名称を用い、分かりやすい文章を心がけながら、履歴書では伝えきれない業務の詳細を伝えることが大切です。

なお、職務経歴書における自己PRは、仕事への熱意をアピールするための重要な項目です。これまで経験した業務内容を分析し、新しい職場に生かせる学びや信念を積極的に書きましょう。採用側が応募者と一緒に働くイメージが膨らむように、具体的な実績やエピソードを盛り込むのもおすすめです。

マイナビコメディカルでは、業界に精通したキャリアアドバイザーが理学療法士の皆さんの転職をサポートしております。面接対策や応募先との日程調整といったサポートサービスを完全無料で行っていますので、転職を考えている理学療法士の方はぜひご相談ください。

著者プロフィール

内藤 かいせい

理学療法士

理学療法士として回復期病院と訪問看護サービスに従事し、脳血管疾患や運動器疾患などの幅広い症例を経験する。リハビリで患者をサポートするとともに、全国規模の学会発表にも参加。 新しい業界にチャレンジしたいと決意し、2021年に独立する。現在はWebライターとして活動中。これまでの理学療法士の経験を活かして、医療や健康分野で多くの執筆・監修に携わっている。

理学療法士(PT)の転職ノウハウ 記事一覧

理学療法士(PT)の記事一覧を見る

理学療法士の転職情報

理学療法士(PT)のピックアップ求人

理学療法士(PT)の新着求人2026年4月更新!

人気コラムランキング

直近1ヶ月でよく読まれている記事を
ランキングでご紹介します。

職種・カテゴリから記事を探す

キーワードから記事を探す

著者・監修者から記事を探す

簡単1分無料転職サポートに申し込む