理学療法士には夜勤がある?具体的な仕事内容や夜勤のある職場をご紹介

更新日 2025年12月03日 公開日 2022年02月01日

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理学療法士には夜勤がある?具体的な仕事内容や夜勤のある職場をご紹介

文:内藤 かいせい(理学療法士)

理学療法士には夜勤があるのか、知りたい方はいるのではないでしょうか。理学療法士は基本的に日勤がほとんどですが、夜勤のある職場もゼロではありません。夜勤のある職場で働く場合は、どのような仕事をするのかを把握しておく必要があります。

この記事では、夜勤の仕事内容やメリット・デメリットをご紹介します。夜勤の具体的な仕事内容を知ることで、日勤のみの職場を選択するかどうかの判断材料となるでしょう。

理学療法士に夜勤はある?

理学療法士は基本的に日勤での仕事が中心ですが、職場によっては夜勤があります。理学療法士のおもな仕事であるリハビリは、患者さんが起きている日中の時間帯に行われるのが一般的です。そのため、多くの理学療法士は朝から夕方までの日勤で働いていますが、一部の職場では夜勤での勤務を求める場合があります。

詳細は後述しますが、夜勤では通常のリハビリとは異なる業務が中心です。理学療法士として夜勤のある職場への就職や転職を検討する際は、事前に勤務形態や具体的な業務内容について詳しく確認することが大切です。

夜勤のある理学療法士の仕事内容

夜勤のある理学療法士の仕事内容

理学療法士の夜勤では、どのような仕事が行われるのでしょうか。ここでは、具体的な仕事内容を解説します。

事務当直

理学療法士が夜勤をする場合の仕事として、事務当直があげられます。事務当直のおもな業務は、以下のとおりです。

・夜間の電話対応
・来訪者への対応
・院内の巡回業務

電話対応では救急外来への問い合わせや、患者さんの家族からの連絡に対応します。また定期的に院内を巡回し、セキュリティの確認や施錠管理を行うこともあるでしょう。このように、事務当直では夜間の職場の運営をサポートする仕事をします。

介護対応

理学療法士が夜勤で働く場合、介護施設では介護対応をすることがあります。具体的な業務内容としては、以下のとおりです。

・利用者さんの夕食や朝食の介助
・夜間のトイレ誘導
・おむつ交換、体位変換
・ナースコールの対応
・定期的な見回り

このように、夜間は理学療法士というよりも介護職員としての役割が中心となります。施設によっては、理学療法士もほかの介護スタッフと同じシフトに組み込まれるケースもあるでしょう。

夜勤はないが早番・遅番を採用している職場もある

理学療法士の職場では夜勤がなくても、早番や遅番のシフト制を採用している場所も少なくありません。早番では通常よりも早い時間帯からリハビリを開始し、患者さんの生活リズムにあわせたサービスを提供します。

一方、遅番ではリハビリを行いつつ、夕方以降の患者さんの一日の状態を総合的にチェックする役割を担います。夜勤はなくても、早番・遅番がある職場も少なくないので、就職・転職の際はよく確認しておくことが重要です。

夜勤がある職場

夜勤があるおもな職場として、介護老人保健施設や特別養護老人ホームなどの介護施設があげられます。これらの施設では24時間体制で利用者をサポートする必要があるため、夜勤スタッフが配置されています。デイサービスでも、ショートステイを併設している場合は夜勤を採用しているケースがあるでしょう。

とくに人員不足の職場の場合、理学療法士が事務当直や看護助手として夜勤を担当するケースがみられます。

理学療法士が夜勤のある職場で働くメリット

理学療法士が夜勤のある職場で働くメリット
理学療法士が夜勤のある職場で働くメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、具体的なメリットを解説します。

給料アップできる

夜勤のある職場で働く最大のメリットは、夜勤手当により給料をアップできることです。夜勤手当は勤務先によって金額が異なりますが、月収が数万円アップすることも珍しくありません。

令和6年度の調査によると、理学療法士の平均年収は「約444万円」とされており、全体の給与所得者の平均年収である「460万円」よりも低い傾向にあります。そのため、少しでも収入を増やしたい方にとって夜勤は魅力的な選択肢となります。体力的には負担がかかりますが、効率的に収入を増やせる点として夜勤のある職場はメリットといえるでしょう。

夜間の患者さんの状況がわかる

夜勤で働くことにより、日勤では見られない夜間の患者さんの状況を把握できるメリットがあります。理学療法士は通常日中にリハビリを実施するため、患者さんの夜間の様子を直接観察する機会はほとんどありません。夜勤を経験すれば、以下のような貴重な情報を把握できます。

・患者さんの睡眠パターン
・夜間の行動
・痛みの訴え方
・介助の必要度合い

このような夜間の情報を把握することで、患者さんの生活全体を理解したうえでリハビリプログラムを組めます。夜間の状況を踏まえたアプローチにより、より効果的なリハビリを提供できるでしょう。

ゆとりを持って通勤できる

夜勤のある日は、朝の忙しい時間帯を避けてゆとりを持った通勤ができるメリットがあります。一般的な日勤では朝の通勤ラッシュに巻き込まれることが多く、満員電車や渋滞によるストレスを感じる方も多いでしょう。夜勤の場合は出勤・退勤時間が日勤の方とずれるため、比較的空いている電車やバスを利用できます。

さらに、夜勤明けの翌日は休みになることが多いため、帰宅後の時間を有効活用できる点も魅力です。

理学療法士が夜勤のある職場で働くデメリット

理学療法士が夜勤のある職場で働くデメリット
夜勤のある職場はメリットがある一方で、いくつかのデメリットも発生します。ここでは、具体的なデメリットについてみていきましょう。

生活リズムが乱れやすくなる

夜勤がある理学療法士として働く場合のもっとも大きなデメリットとして、生活リズムが乱れやすくなる点です。日勤のみであれば朝の決まった時間に出勤し、夕方の決まった時間に退勤するため、規則正しい生活を送りやすくなります。

しかし、夜勤がある場合は勤務する日によって睡眠時間や食事時間がバラバラになりがちです。このような不規則な生活により、睡眠不足や食生活の偏りが生じやすくなります。体内時計が乱れることで疲労感が抜けにくくなったり、集中力が低下したりする恐れもあるでしょう。

友人や家族との予定を組みにくくなる

夜勤のある職場で働くと、友人や家族との予定を組みにくくなるデメリットがあります。夜勤シフトによって勤務時間が不規則になると、一般的な日勤で働く人たちとの活動時間がずれてしまいます。また、夜勤明けの日は休息を優先し、アクティブな活動を避ける方も多いでしょう。

とくに家族がいる方の場合、配偶者や子どもとのコミュニケーション時間が減少する可能性があります。夜勤中は家族が就寝している時間に働き、日中は自分が睡眠を取るため、すれ違いの生活になってしまうことも少なくありません。

理学療法士の夜勤に向いている方の特徴

理学療法士の夜勤の仕事に向いている方は、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは、夜勤に向いている方の特徴を解説します。

体力に自信のある方

夜勤に向いている方の特徴として、体力に自信のある方があげられます。とくに20代から30代前半の若い理学療法士は、年配者と比較して体力面で十分な余裕があります。夜勤は身体への負担が大きくなりがちですが、体力がある方であれば、この負担にも耐えやすいでしょう。体力的にも精神的にもストレスを感じにくく、夜勤手当による収入アップも大きなメリットとして捉えられます。

ただし、無理をして働くと年齢に関わらず不調をきたす恐れがあるため、夜勤のしすぎには十分に注意する必要があります。

夜勤に慣れている方

夜勤に慣れている方もおすすめといえます。アルバイトやほかの職種で夜勤を経験したことがある理学療法士は、以下のような夜間で働く際のコツを把握しています。

・深夜帯の眠気対策
・休憩のとり方
・夜勤明けの過ごし方

また、夜勤特有の職場の雰囲気や業務の流れにも慣れているため、適応しやすいでしょう。日勤のみで働いてきた理学療法士が急に夜勤をはじめると、その環境のギャップに戸惑うことがあります。しかし夜勤経験者であれば、こうした変化による身体的・精神的な負担を最小限におさえられます。

理学療法士の夜勤を避けるべき方の特徴

理学療法士のなかには、夜勤を避けたほうがよい方もいます。ここでは、夜勤を避けるべき方の特徴についてみていきましょう。

体力面に不安のある方

体力面に不安がある方は、理学療法士の夜勤を避けることをおすすめします。夜勤は日勤で働くときのリズムとは異なった環境で働くため、普段以上に体力を消耗しがちです。夜間は病院や施設の人員も少なくなるため、一人あたりの業務負担が重くなる傾向にあります。患者さんの急変対応や巡回業務など、緊張感を保ちながら長時間勤務する必要があり、心身のストレスもかかりやすいでしょう。

とくに年齢を重ねるにつれて、夜勤による疲労からの回復には時間がかかるようになります。若い頃は問題なく夜勤をこなせていた方でも、加齢とともに体力的な限界を感じるケースは少なくありません。体力面で不安を感じている方は、無理をせず日勤のみの職場を選択しましょう。

生活リズムを整えたい方

生活リズムを一定に保ちたい方も、理学療法士の夜勤は避けるべきでしょう。夜勤がある職場では勤務時間が不規則になるため、規則正しい生活の維持が困難になります。その結果、体内時計が乱れやすくなり、質のよい睡眠の確保が難しくなります。

また、食事のタイミングも不規則になりがちで、栄養バランスのとれた食生活を送りにくくなるでしょう。このように、健康的で規則正しい生活を重視する方にとって、夜勤による生活リズムの乱れは大きなストレス要因となります。

理学療法士は職場によっては夜勤の仕事もある

理学療法士は夜勤の職場もありますが、日勤の職場と比較すると少ない傾向にあります。夜勤の仕事はリハビリではなく、事務当直や介護業務などが中心となります。

夜勤の仕事は手当をもらえる、患者さんの夜の状況を把握できるなどのメリットがある一方で、生活リズムが崩れてストレスの原因となるでしょう。そのため、人によって夜勤に向いている方・向いていない方が分かれます。ぜひ今回の記事を参考にして、就職・転職の際は夜勤の有無についてもチェックしてみましょう。

参考

政府統計の総合窓口|令和6年賃金構造基本統計調査
国税庁|令和5年分 民間給与実態統計調査

【監修者コメント】
理学療法士の働き方には、日勤・夜勤を含めて幅広い選択肢があります。
臨床の現場でリハビリ業務に専念したい方には向かない場合もありますが、収入アップや新しい経験を得たい方にとっては良い選択肢になるでしょう。
夜勤の有無にとらわれず、「自分が何を得たいのか」を明確にすることが、理学療法士としてのキャリアを豊かにします。

著者プロフィール

内藤 かいせい

理学療法士

理学療法士として回復期病院と訪問看護サービスに従事し、脳血管疾患や運動器疾患などの幅広い症例を経験する。リハビリで患者をサポートするとともに、全国規模の学会発表にも参加。 新しい業界にチャレンジしたいと決意し、2021年に独立する。現在はWebライターとして活動中。これまでの理学療法士の経験を活かして、医療や健康分野で多くの執筆・監修に携わっている。

監修者プロフィール

寺澤 慶大

理学療法士

2007年に長野医療技術専門学校(現在の長野医療大学)を卒業。
長野県松本市にある一之瀬脳神経外科で10年、長野県松本市にある武内整形外科クリニックで4年勤務。
また、介護分野領域でも4年程度の経験あり。
その他、自費診療での施術やスポーツトレーナー等もおこなう。
現在は整体院を開業し、整体りびるど院長として様々なクライアントの悩みに寄り添う施術をおこなう。

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