セラピスト必見! オーラルケアで口臭予防
公開日:2015.06.04 更新日:2015.06.11
患者さんをはじめ、さまざまな人と身近に接するセラピストにとってオーラルケアはとても大切なこと。相手に不快な思いを与えないだけでなく、自分自身の健康のためにもオーラルケアについて見直してみませんか?
オーラルケアとは
オーラルケアとは、虫歯や歯周病の予防を目的として、口腔内を清潔に保つために行うお手入れのこと。
近年では、虫歯治療だけでなく、歯周病や口臭の予防のために歯科へ通う人も増えているようです。口臭や歯周病の原因となるのは、大きく分けて「歯垢」「歯石」「着色」「舌苔」という4つの汚れによるもの。歯の表面に付着する粘着性の細菌の塊である歯垢や、舌の表面に溜まった細菌によって発生する舌苔は、口臭の原因になるといわれています。また、歯石と着色は、見た目にも影響します。歯磨きのようなホームケアはもちろんのこと、歯科にかからないとできないケアもあるため、定期的なクリーニングが必要です。
普段のケアに加えて、キシリトール入りガムや乾燥を防ぐスプレータイプの保湿剤は手軽に使えます。また、そのほか便利に使えるグッズも増え、電動歯ブラシやワンタフトブラシ、デンタルフロスや歯間ブラシなどが定着してきました。
先進国のなかでも、口腔衛生への関心が低いといわれてきた日本。近年では、オーラルケアが徐々に浸透し始めているようです。
口臭の原因は虫歯や歯周病だけではなかった
自分自身の口臭には気づきにくいもの。歯科によっては、口臭を機械で測定し、科学的に分析するところもあります。もちろんこちらも参考になりますが、まずは虫歯や歯周病をチェックし、必要に応じて適切な治療を受けることが大切です。
ただし、口臭の原因が口腔内にあるとは限りません。鼻やのどの病気である蓄膿症、扁桃腺炎、アデノイドも、口臭を引き起こす可能性があるといわれています。また、胃炎や胃拡張といった消化器系のトラブル、慢性気管支炎、糖尿病、腎不全といった疾患も口臭に影響するとか。口臭が気になったら、歯科だけでなく全身の健康チェックも忘れずに。
丁寧な歯磨きを習慣化しよう
普段の歯磨きを丁寧に行うことで、口腔内もきれいに保たれます。毎日の習慣を見直してみましょう。
- 歯ブラシは、毛先が細く歯と歯の間に毛先が入りやすいものを。前歯2本よりも短い幅で、毛の硬さはふつうかやわからめのものが最適。歯ブラシは月に1度は取り替える。
- 歯磨き剤は、低刺激のものを目的に合わせて選ぶ。歯ブラシが乾いた状態で毛先半分くらいにつける。
- 力を入れすぎると歯がすり減るため、やさしく磨く。歯にブラシを当てたら、15~20回程度で細かく動かす。前歯から奥歯まで表と裏をまんべんなく磨く。歯の根元、歯肉との境目なども丁寧に。
- 歯磨き時間の目安は8~10分間。
- 歯磨き後は、デンタルフロスで歯と歯の間の汚れを落とす。
- 舌ブラシで舌苔をやさしく落とす。
- しっかりうがいを行い、口腔内の汚れを吐き出す。
- 仕上げはデンタルリンスで口臭予防、口内殺菌、保湿を行う。
美しい歯と清潔な口を想像しながら、時間をかけてケアを行いましょう。
口臭予防と唾液の関係
口臭予防においては、唾液が十分に分泌されていることも大切なポイントです。唾液には抗酸化作用、再石灰化作用、消化作用、免疫向上成分など口腔環境を整えるのに必要な成分が含まれています。唾液の分泌を促すトレーニングをやってみましょう。
唾液の分泌を促すトレーニングその1
口の周りには、顔の約7割にあたる筋肉、表情筋が集まっています。この筋肉に刺激を与えることで、唾液の分泌が促されるそうです。やり方は簡単。首から背中をまっすぐ伸ばし、「あいうえお」と大きく口を動かしながら発声してみましょう。腹筋に力を入れるのもポイントです。左右対称に顔の筋肉が動いているか意識してください。
唾液の分泌を促すトレーニングその2
口を閉じ、左右片方ずつ頬を膨らませます。片方5秒ずつ、それぞれ4回行いましょう。次に、鼻の下(上唇)だけ10秒膨らませて。最後にほうれい線を伸ばすように、頬から唇の周りまでゆっくりと内側から舌で押していきます。
第6の生活習慣病にならないために
虫歯や歯周病は、第6の生活習慣病とも呼ばれています。虫歯や歯周病が進むと気づかないうちに食事や健康へ影響を与え、さらに口臭が起きると、人とのコミュニケーションを難しくさせてしまうことも。こうした症状が出る前に、自分でできるオーラルケアを習慣化しましょう。
【参考URL】
- Women’s Health 口臭の原因は?…オーラルケアしてますか?
- 徹底!大人のエチケット 正しいオーラルケアをマスター!
- HOW TO BEAUTY ORALCARE 目からウロコの美容歯磨きメソッド
- ホワイトガールプロジェクト 現代人の口腔事情
他の記事も読む
- 【スマホ首でお悩みの方必見】ストレートネック解消アプローチと予防策を解説
- 筋トレの効率を高める食事とは?食習慣のポイントやメニュー例を紹介
- 筋トレはダイエットに効果的?おすすめメニューや痩せるポイントを解説
- 腰痛におすすめの筋トレは?知っておきたい腰痛対策やおすすめのメニューも解説
- 筋トレ初心者が意識すべきポイントは?おすすめの筋トレメニューもご紹介
- 筋トレでたるんだ下腹部を解消しよう!ぽっこりお腹の原因も解説
- 筋トレの消費カロリーはどのくらい?計算方法や効率的に痩せるポイントをご紹介
- 有酸素運動と筋トレの組み合わせはOK?目的による最適な順番もご紹介
- ハムストリングスを鍛えるには?おすすめの筋トレメニューと鍛え方のポイントを解説
- 【ズキンと痛む】膝の痛みの原因を撃退するストレッチを解説!
- 最短で反り腰を改善するストレッチを解説!【理学療法士監修】
- 簡単にできる!首こりをスッキリさせるストレッチを解説
- 【眠れない夜に試したい】睡眠の質を高める寝る前ストレッチ3選
- 低血圧の人が食べてはいけないものはある? おすすめの食べ物や改善方法
- 【初心者必見!】ハンギングレッグレイズのやり方と効果を高めるポイントを解説
- プッシュアップを効果的に行うには?コツや種類を徹底解説!
- ドローインでおなかが引き締まる?効果を最大限に引き出すやり方を解説
- 筋トレはどの時間帯がおすすめ?避けるべきタイミングもご紹介
- 無酸素運動とは?具体的な効果・種類や有酸素運動との違いを詳しく解説
- 三角筋をバランスよく鍛える筋トレは?メニューと実施中のポイントをご紹介