脚やせにおすすめの筋トレとは?具体的な内容と効果を高めるポイントを解説
公開日:2024.08.27
文:内藤 かいせい(理学療法士)
「脚の太さが気になってきた……」
「脚やせするにはどんなトレーニングをすれば良いかわからない……」
そのようなお悩みを持っている方はいませんか?脚やせをして引き締まった下半身を目指したい方は、筋トレがおすすめです。
この記事では、脚やせが期待できる筋トレの内容や、ダイエット効果を高めるための組み合わせについてご紹介します。筋トレを継続的に行って、すっきりとした脚を目指してみましょう。
脚が太い原因とは?
脚が太くなる原因は、おもに「脂肪の蓄積」や「むくみ」などがあり、それらは運動不足がきっかけで起こります。
運動不足は基礎代謝を低下させ、脂肪が蓄積しやすい体質につながります。また、筋肉を使わないと、血行が悪くなってむくみが生じやすくなるのです。
これらの問題を解決するためには、筋トレを行うのがおすすめです。筋トレによって筋肉を鍛えることで、基礎代謝を上げて脂肪の燃焼が促されます。同時に血行が良くなり、むくみの予防につながるでしょう。
脚やせするための重要な筋肉
脚やせのためには、以下のような下半身の筋肉が重要です。
● ハムストリングス(太もも裏の筋肉)
● 大殿筋(お尻の筋肉)
● 下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)
大腿四頭筋は膝を伸ばす際に働き、鍛えることで引き締まった脚を作れます。ハムストリングスは膝を曲げる働きがあり、大腿四頭筋とバランスよく鍛えることで、より効果的な脚やせが可能です。
お尻の筋肉である大殿筋もトレーニングすることで、整った下半身を作れるでしょう。
下腿三頭筋は足首を動かすだけでなく、血流の循環を促進し、むくみを予防する役割があります。これらの筋肉をバランスよく鍛えることで、美しい脚を手に入れられます。
脚やせするためのおすすめの筋トレ
脚やせするためには、具体的にどのようなトレーニングをすれば良いのでしょうか。ここでは、脚やせにおすすめの筋トレをご紹介します。
スクワット
スクワットは、下半身の筋肉を鍛える基本的なトレーニングです。下半身を全体的に鍛えられるのが大きなメリットです。
1. つま先を前にして、脚を肩幅よりもやや広めに開く
2. まっすぐの姿勢のままゆっくりと股関節と膝を曲げる
3. 膝を90度ほど曲げたらゆっくりと戻る
4. 2〜3の手順を15〜20回×2〜3セット行う
スクワットを行う際は、膝はつま先より前に出ないように注意してください。
ランジ
ランジは脚を前に踏み出すトレーニングです。大腿四頭筋や大殿筋に負荷をかけられます。
1. 両脚を肩幅程度に開く
2. 片脚を前方に踏み出して体重を乗せる
3. 踏み出した膝を90度ほど曲げたら、ゆっくりと脚を戻す
4. 2〜3の手順を交互の脚で15〜20回×2〜3セット行う
脚を踏み出す際にふらつかないように注意してください。不安な方は手すりや壁など、支えがある場所に近くで行いましょう。
サイドランジ
サイドランジは、通常のランジを横方向に行うトレーニングです。大殿筋や太もも裏の筋肉の「内転筋」を鍛えやすいメリットがあります。
1. 両脚を閉じる
2. つま先を前にしたまま、右脚を真横に踏み出して体重を乗せる
3. 踏み出した膝を90度ほど曲げたら、ゆっくりと脚を戻す
4. 2〜3の手順を左右交互に10〜20回×2〜3セット行う
最初は踏み出す距離を短めにして、慣れてきたら少しずつ大きくしてみましょう。
ヒップリフト
ヒップリフトは、大殿筋やハムストリングスなどの筋肉を鍛えるトレーニングです。ヒップアップを目指したい方はぜひ取り入れてみましょう。
1. あお向けになって両膝を立てる
2. ゆっくりとお尻を上げる
3. 上半身と太ももが一直線になるまで上げたら、ゆっくりと元に戻る
4. 2〜3の手順を15〜20回×2〜3セット行う
腰の筋肉を使いすぎないように、お尻を締めるようなイメージで上げてみましょう。
カーフレイズ
カーフレイズはかかとを上げるトレーニングで、下腿三頭筋を鍛えられます。
1. 脚を肩幅程度に広げて壁や手すりに手を添える
2. ゆっくりと両方のかかとを上げる
3. かかとを上げきったらゆっくりと元に戻る
4. 2〜3の手順を15〜20回×2〜3セット行う
かかとを上げる際は、重心を前方に移動しすぎないように注意しましょう。なるべく真上に身体が上がるように意識してかかとを上げてみてください。
筋トレで脚やせするためのポイント
筋トレで脚やせするためには、どのようなポイントを意識すべきなのでしょうか。ここでは、そのポイントについて詳しく解説します。
正しいフォームで行う
筋トレを行う際は、正しいフォームを意識して行いましょう。フォームが崩れた状態で筋トレすると、狙った筋肉に効かせにくくなります。
たとえば、姿勢が丸まった状態でスクワットすると腰の筋肉に負荷がかかりやすくなります。それだけでなく、腰痛をはじめとした身体の不調にもつながるでしょう。正しいフォームで行うためには、鏡で姿勢を見ながら筋トレを行うのもおすすめです。
栄養バランスを整える
筋トレの効果を最大限に引き出すためには、栄養バランスを整えることが重要です。栄養バランスが偏ると脂肪がたまりやすくなり、脚が太くなる原因となります。とくに、たんぱく質は筋肉の修復と成長に不可欠な栄養素なので、積極的に補給しましょう。
また栄養バランスを整えるだけでなく、食べすぎにも注意してください。消費エネルギー以上のカロリーを摂取すると、その過剰分が脂肪として蓄積されやすくなります。バランスのとれた食事を心がけることで、筋トレの効果を高め、健康的に脚やせできます。
筋トレ以外でおすすめの脚やせ方法
筋トレ以外にも、さまざまな脚やせの方法があります。ここでは、そのほかのおすすめの脚やせ方法について解説します。
有酸素運動
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、脚やせに効果的な方法の1つです。有酸素運動は脂肪燃焼効果が高いため、継続的に行うことで体脂肪を効率的に減らせます。20分以上続けると脂肪燃焼の効果が高まるとされているので、その時間を目安に行うと良いでしょう。
また、自分のペースで無理なく続けられる運動を選ぶことが重要です。これから有酸素運動をはじめる際は、誰でも気軽に行えるウォーキングからはじめてみましょう。
ストレッチ
ストレッチを行うのもおすすめです。筋肉の柔軟性を高め、血流促進につながるので、むくみ予防が期待できます。運動前後のストレッチは、ケガの予防や疲労回復にも役立ちます。
脚の太さを解消するためには、ストレッチだけを行うのではなく、筋トレや有酸素運動と組み合わせるのがおすすめです。運動の補助としてストレッチを取り入れて、美しい脚を手に入れましょう。
筋トレで効率的に脚やせを目指そう!
脚が太くなる原因は運動不足やむくみなど、さまざまな要素が考えられます。それらの問題を解消するには、筋トレによって下半身の筋肉に刺激を加えることが重要です。
筋トレの効果を高めるためには、正しいフォームで行いつつ、栄養バランスを整えることも意識しましょう。今回の記事を参考にして、下半身を鍛えて脚やせを目指しましょう。
内藤 かいせい
理学療法士として回復期病院と訪問看護サービスに従事し、脳血管疾患や運動器疾患などの幅広い症例を経験する。リハビリで患者をサポートするとともに、全国規模の学会発表にも参加。 新しい業界にチャレンジしたいと決意し、2021年に独立する。現在はWebライターとして活動中。これまでの理学療法士の経験を活かして、医療や健康分野で多くの執筆・監修に携わっている。
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