転職・就活用メールアドレスの決め方は?気をつけたいポイントを紹介【第61回】
公開日:2021.11.04 更新日:2023.05.25
文:村尾 孝子
薬剤師/医療接遇コミュニケーションコンサルタント
セラピストの就活・転職活動では、説明会への申し込みや病院から送られてくる案内への返信など、メールのやり取りの機会が多くなります。すでにメールアドレスを持っている人は多いと思いますが、プライベートと同じアドレスを求人応募にも使えるかと言えば、それはちょっと考えもの。
今回は、就活する学生やはじめて転職活動するセラピストの皆さんに知っておいて欲しい「求人に応募するときにふさわしいメールアドレス」についてお伝えします。
プライベートと就活用・転職活動用のアドレスは別々に用意しましょう
就活や転職活動の際は、専用のメールアドレスを用意することをおすすめします。プライベートと同じアドレスを使うと、採用担当者に公私混同と思われてしまい、真剣みがないと受け取られかねません。
また、日ごろ送られてくるメールマガジンや広告メールなどに病院等からのメールが紛れてしまい、重要な連絡を見落としてしまう可能性もあります。
ただしアドレスひとつにも応募者の姿勢が見えてくるため、誰が見ても支障のないアドレスを使うことが大切です。
求人応募における正しいメールアドレスは?気をつけたい3つのポイント
「メールの送受信さえできればアドレスの内容は何でもいい」と思っている人は要注意。アドレスの内容によっては、採用担当者にマイナスのイメージを与えてしまいかねません。
就活・転職用に新しくメールアドレスを作る場合に気を付けたい3つのポイントをまとめてみます。
1.キャリアメールは求人応募では使わない
携帯電話会社のメールアドレスは受信できる容量が小さく、病院等から送られてくるメールを全て受信できないことがあります。大切な情報をきちんと受信するために、キャリアメールの使用は控えましょう。
2.就活なら養成校のメールアドレスを活用する
学生の場合、最適なのは大学や専門学校といった養成校のメールアドレスの活用です。学校名の入ったアドレスの場合、そのメールを受けた採用担当者は就活生からのメールだとすぐに気づきます。
アドレスに記載の学校に在学していることがわかるのはもちろんのこと、セキュリティ面、何より学校指定という信用面で安心です。
注意点として、受信ボックスの容量が小さい場合は、新しいメールを受信できないことがあります。容量制限があるかどうかを先に確認し、必要のないメールをこまめに削除するなどの対策が必要です。また、学校によっては、メールをスマートフォンで受信できない場合もあります。主にスマホでメールチェックをするという人は、事前に設定や機能を確認しましょう。
3.求人応募でフリーメールを使うときの注意点
新しいメールアドレスを作る場合、GmailやYahoo!などのフリーメールを活用する人が多いようです。スマートフォンとの連携ができる、セキュリティ機能がしっかりしている、容量が大きいなどメリットが大きく、就活用メールアドレスとして安心して使えます。
ただし、セキュリティ機能が高いために、届いたメールが迷惑メールに振り分けられることもあります。就職活動や転職活動をしているときは、毎日必ず迷惑メールボックスを確認しましょう。
転職・就活用メールアドレスの決め方
新しくメールアドレスを作る場合の注意点は次の通りです。
1.不適切なメールアドレスは避ける
一般的にメールアドレスは@マークの前を自分で決めることができます。しかし、就活用のメールアドレスは書類に記載したり就活サイトに入力したりすることがあります。
自分が間違えないためはもちろんですが、採用担当者が入力する場合の負担や手間まで考えて、シンプルなメールアドレスを作成しましょう。
・趣味やペットの名前などプライベート感が出るもの
・アルファベットや数字がランダムに並ぶアドレス
・長すぎる、同じ文字が続く、記号が続きわかりにくい など
ハイフンやアンダーバーの使用は、手書きの際に見分けがつきにくく、誤入力の原因になるため、できるだけ使用を控えるのが無難です。
love.kumachan@example.com(プライベート感が出ている)
keowpyqdheo7vb@example.com(長過ぎる、わかりにくい)
2.適切なメールアドレスを作成するポイント
就活や転職活動で利用するメールアドレスは、自分の名前などを入れたシンプルで分かりやすいものがいいでしょう。名前が入っているアドレスであれば、採用担当者はアドレスだけで誰からのメールか一目でわかるメリットがあります。
ただしGmail等のフリーメールでは、名前のみではすでに使われていて取得できない場合もあります。その場合は、【名前+誕生日】など、プラス要素を組み合わせるといいでしょう。誕生日のほかに、好きな数字や、電話番号、郵便番号の下4桁などを加える方法もあります。
求人応募のために作ったメールアドレスは、入職するまでの間、病院や施設との連絡に使う機会が何度もあるため、内定をもらったからといってすぐにアカウントを削除するのはNGです。
社会人になれば、プライベート用と仕事用のメールアドレスを分けて管理するようになります。就活中からプライベート用と就活用のメールを別々に管理する習慣をつけておくと、社会人になったときにスムーズに対応できると思います。
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村尾 孝子(むらお たかこ)
薬剤師、医療接遇コミュニケーションコンサルタント。
株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。
薬剤師として総合病院薬剤部、漢方調剤薬局、調剤薬局で20年以上にわたり調剤、患者応対を経験。管理薬剤師として社員の人材育成に注力する。
現在は医療現場経験を活かし、医療接遇コミュニケーションコンサルタントとして活躍中。
マイナビ薬剤師・連載コラムが書籍化された、
「患者さん対応のプロをめざす! 『選ばれる薬剤師』の接遇・マナー」が
2017年7月19日 同文舘出版より発売。
株式会社スマイル・ガーデン : https://smile-garden.jp/
ブログ「いつもワクワク Always Smiling!」: https://smilegrdn.exblog.jp/
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