男性管理栄養士・栄養士の給料相場|メリット・デメリットや活躍できる職場も
管理栄養士・栄養士の数は女性のほうが多いため、「男性も管理栄養士・栄養士として活躍できるのだろうか」と気になっている方も多いではないでしょうか。男性が管理栄養士・栄養士として働く場合、活躍できる場は豊富にあり、さまざまな職場で長期的なキャリアを築くことも可能です。
この記事では、男性管理栄養士・栄養士の給料相場から、男性が管理栄養士・栄養士を目指すメリットとデメリット、男性が活躍できる職場までを詳しく解説します。管理栄養士・栄養士を目指している男性の方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
男性管理栄養士・栄養士の給料相場|女性よりもやや高給傾向
男性の管理栄養士・栄養士の給料相場は、女性の管理栄養士・栄養士よりも高い傾向にあります。
以下は、管理栄養士・栄養士の給与相場に関するデータです。
栄養士(管理栄養士と栄養士を両方含む)の給料相場 | |
---|---|
女性 | 約351万円 |
男性 | 約391万円 |
管理栄養士のみの給料相場 | |
男女合計 | 約350万~450万円 |
(出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/index.html)
厚生労働省の調査によれば、2021年における栄養士(管理栄養士と栄養士を両方含む)の月給は男性が約27.4万円、女性は24.2万円となっています。また、年間賞与その他特別給与額は、男性が約62.9万円、女性は約60.8万円です。
以上のことから、管理栄養士・栄養士の平均給与は、男性のほうがやや高いことが分かります。なお、男性栄養士の平均給与が高いのは2021年に限ったことではなく、2010年から2021年までのすべての調査で、男性栄養士の平均給与は女性の平均給与を上回っています。
一方の「管理栄養士のみ」の給料相場は、厚生労働省の統計に掲載されていないため、マイナビコメディカルの求人から算出した推定値となります。こちらの数値をもとに、栄養士と管理栄養士の給料相場を推察してみると、管理栄養士のみのほうが高い傾向にあると言えるでしょう。
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男性が管理栄養士・栄養士を目指すメリット・デメリット
2021年における厚生労働省のデータでは、女性の栄養士(管理栄養士と栄養士を両方含む)は99,932人となっています。それに対して、男性の栄養士(同)は7,870人となっており、女性よりも圧倒的に人数が少ない状況です。
(出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/index.html)
しかし、だからといって男性の管理栄養士・栄養士に需要がないわけではありません。例えば、力仕事が必要な職場などでは、男性のほうが歓迎される傾向にあります。
では次に、男性が管理栄養士・栄養士を目指す際のメリットとデメリットについて解説しましょう。
メリット① 長期的なキャリアを築きやすい
男性は女性と比較して、結婚・子育てなどで退職するケースがそれほど多くありません。そのため、男性の管理栄養士・栄養士は、長期的なキャリアを築きやすい傾向にあります。
ただし、厚生労働省の調査を見ると、2021年時点における男性栄養士(管理栄養士と栄養士を両方含む)の平均勤続年数は6.2年。女性栄養士よりも1.5年短い数値となっています。そのため、管理栄養士・栄養士として長くキャリアを積むことができる方は、他の管理栄養士・栄養士との差別化が図れる上に、多くの職場で歓迎されるでしょう。
加えて、管理職候補としてキャリアアップできる可能性がある点も、男性が管理栄養士・栄養士を目指すメリットと言えます。
(出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/index.html)
メリット② さまざまな職場で資格を生かせる
管理栄養士・栄養士の資格は、介護業界、食品業界、医療業界などさまざまな職場で生かすことが可能です。また、スポーツを通して栄養学に興味を持った男性の管理栄養士・栄養士のなかには、アスリートを対象とした食事管理、栄養管理などのサポートを行う方も多くいます。
資格も併せて紹介
管理栄養士・栄養士は職場の選択肢が豊富なため、長期的なキャリアを形成したい男性にとっては、大きなメリットと言えるでしょう。
デメリット① 一般企業よりも平均給与が低い傾向にある
2020年分の国税庁の統計によれば、男性(給与所得者)の平均給与は約532万円となっています。また、会社の規模で区別した場合、資本金2,000万円未満の株式会社では男性の平均給与が約448万円、資本金10億円以上の株式会社では約721万円という数値です。
このことから、男性の管理栄養士・栄養士の平均給与は、一般企業等に勤務する男性全体と比較して低い水準にあることが分かります。
(出典:国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」/https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/pdf/000.pdf)
男性が管理栄養士・栄養士として、一般企業と同等以上の収入を得たい場合は、「専門資格を取得する」あるいは「昇進する」などのキャリアアップが必要となります。転職でキャリアアップを狙う場合は、今後のキャリアプランも含めて、ぜひマイナビコメディカルにご相談ください。
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デメリット② 力仕事が多いこともある
職場によっては、男性の管理栄養士・栄養士に力仕事が集中する場合があります。特に、女性が多い職場や調理業務に多くの食材を扱う職場では、男性の管理栄養士・栄養士が力仕事を担うケースも少なくありません。
ただし、もともと力仕事が少ない職場であれば、肉体的な負担が増える心配はありません。例えば、病院で栄養指導やレシピ開発を行うケースや、食品会社で新商品企画などを行うケースなら、肉体労働が発生する頻度はさほど多くないでしょう。
男性が管理栄養士・栄養士として活躍できる職場3つ
管理栄養士・栄養士の資格を取得すれば、さまざまな職場で活躍することができます。ただし、職場によって仕事内容や働き方が大きく異なるため、管理栄養士・栄養士を目指す場合は、あらかじめ「どのようなキャリアを築きたいのか?」について考えておくことが大切です。
ここでは、男性が管理栄養士・栄養士として活躍できる職場を3つ紹介します。
病院
医療現場では人手不足の状況が多く見られ、男性の管理栄養士・栄養士が歓迎される傾向にあります。
病院勤務の管理栄養士・栄養士が行う仕事は、主に給食部門と臨床部門の2つに分けられます。給食部門では、メニューの作成や調理、発注業者の選定などを担当し、臨床部門では栄養管理計画書の作成、入院患者への栄養指導、衛生管理業務などを行うのが一般的です。
学びが多い環境!
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研究機関
男性が菅理栄養士・栄養士を目指す場合、研究機関に勤めることも1つの選択肢と言えるでしょう。なお、日本における研究者の割合は、男性が約82.5%を占めている現状です。
(出典:総務省統計局「2021年(令和3年)科学技術研究調査結果」/https://www.stat.go.jp/data/kagaku/kekka/youyaku/pdf/2021youyak.pdf)
研究機関に勤める管理栄養士・栄養士は、原材料の機能分析や栄養成分表示の作成、食品の安全性を証明する資料作りなどが主な業務となります。ただし、研究や論文の作成には論理的な思考力や、研究をやり抜く忍耐力が必要となるため、向き・不向きが分かれる仕事と言えるかもしれません。
食品メーカー
食品メーカーに勤める管理栄養士・栄養士の主な仕事は、商品開発や市場調査などです。
食品メーカーの社員として働く管理栄養士・栄養士は、ビジネスマンとしての側面が強くなる傾向にあります。そのため、管理栄養士・栄養士としての知識やスキルを生かした仕事だけでなく、資料作りやプレゼンテーションなどの業務を担う場面も多く見られます。
ただし、病院や研究機関に比べてキャリアアップの機会が多いため、長期的に勤務して、管理職や経営層を目指したい方にはおすすめです。
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男性管理栄養士・栄養士のキャリアステップには転職もおすすめ
男性が管理栄養士・栄養士としてキャリアアップを目指す場合は、転職を検討するのも1つの方法です。自分に適した転職先に巡り会えれば、管理栄養士・栄養士としてのキャリアアップや、年収アップが期待できるでしょう。
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まとめ
男性の管理栄養士・栄養士は、医療機関、介護施設、食品関連の民間企業など、さまざまな職場で活躍できます。管理栄養士・栄養士の平均給与は、女性よりも男性のほうがやや高い傾向にあり、キャリアアップによって収入を増やすことも可能です。
また、男性管理栄養士・栄養士がキャリアアップを目指す場合は、転職を検討してみるのも1つの手段です。自分の希望に合う転職先を見つけたい方は、マイナビコメディカルにぜひご相談ください。
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※当記事は2022年5月現在の情報をもとに作成しています
監修者プロフィール
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