病院で働く管理栄養士の仕事内容や待遇は?学びが多い環境!

最終更新日:2021年2月24日
 公開日:2020年11月18日

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管理栄養士の資格を活かせる職場には、介護福祉施設・学校・企業・保健所などがあり、中でも、人の健康に携わる「医療機関」は人気のある職場です。

管理栄養士として病院で働きたいと考えている人は、まずは仕事内容や待遇など、就職・転職に役立つ情報を集めましょう。

今回は、「病院で管理栄養士が求められる理由」と「病院勤務の管理栄養士の詳細」について解説します。
病院で働くメリットも紹介しているため、就職・転職を検討している管理栄養士は、ぜひ参考にしてください。

病院で管理栄養士が必要な理由

病院で管理栄養士が必要な理由には、法律の存在も影響しています。
管理栄養士の設置が定められている主な法律は、以下の2つです。

●医療法
医療法では、適切な医療提供を行うために、医師・薬剤師・栄養士・管理栄養士などの人員配置標準を示しています。

医療施設 人員配置標準数
一般病棟 病床数100以上の施設に栄養士1人以上
特定機能病院 管理栄養士1人以上

●健康増進法
健康増進法の第21条では、栄養管理士に関する以下の内容が記載されています。

第二十一条 特定給食施設であって特別の栄養管理が必要なものとして厚生労働省令で定めるところにより都道府県知事が指定するものの設置者は、当該特定給食施設に管理栄養士を置かなければならない

(引用:「電子政府の総合窓口 e-Gov「健康増進法 第二十一条」/https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=78aa3837&dataType=0&pageNo=1

【例:東京都の場合】

・病院または介護老人保健施設の特定給食施設(1回300食以上または1日750食以上提供)
・病院(病床数300以上)に設置される特定給食施設
・介護老人保健施設(入所定員300人以上)に設置される特定給食施設

以上2つの法律の定めもあり、病院で働く管理栄養士の求人は需要が高く、倍率も高いことが特徴です。
最初の段階で、管理栄養士として医療機関に就職できなくても、介護施設などで管理栄養士の経験を着実に積むことで、のちに転職できる可能性も高くなるでしょう。

病院で働く管理栄養士の詳細とは?

管理栄養士は働ける職場の選択肢が豊富です。
しかし、職場ごとに管理栄養士に求められる専門性が異なることもあります。

管理栄養士の資格を活かした就職・転職を考えている場合は、自分の働きたい分野・職場で求められる人材の特徴や働き方を確認することが大切です。

ここでは、病院で働く管理栄養士の仕事内容や待遇について解説します。

仕事内容

病院で働く管理栄養士の仕事は、患者さんの栄養ケアが主な業務です。
患者さんの栄養ケアは、「給食部門」「臨床部門」の2つに分けられます。

給食業務 献立の作成・食材発注・調理指導など
臨床業務 栄養指導・栄養管理・NST業務など

患者さんが抱える病気や体調を改善するためには、治療の一環として食生活の見直しが必要です。

献立作成では、患者さんの活動量や術後の調子などを考えながら、必要な栄養を体に負担なく摂取できるような食事内容が求められます。
また、美味しく完食してもらうために、見た目や味付けの工夫など患者さんの気持ちに寄り添った対応も大切です。

さらに、比較的大規模な病院で直営の管理栄養士として働く場合、栄養サポートチーム「NST」に加わることもあります。
各分野のスタッフとともに、患者さんの栄養面をサポートすることが主な役割です。

給食業務・臨床業務のどちらにおいても、日々進歩する医療の現場で働く際は、常に新しいこと学ぶ努力と意欲が必要となります。

必要な知識・スキル

管理栄養士として病院で働くために、患者さんの心身状態を正しく理解し、医師・看護師・調理師などと連携して業務を進めなければなりません。

病院勤務の管理栄養士には、以下の2つの知識と経験が求められます。

●臨床栄養の知識
患者さんの疾患や治療に必要な栄養マネジメントを行う際は、臨床栄養の知識が必要です。
臨床栄養学は、管理栄養士となるために必須で学ぶ内容ですが、病院以外の施設で働いている人の中には、知識が薄れている人も少なくないでしょう。

病院勤務を目指す場合は、再度勉強が必要をしたり、看護師向けのセミナーや外部の研修会に参加したりして、知識を深めることもおすすめです。

●コミュニケーションスキル
患者さんにとってベストな栄養管理や栄養指導を行うためには、コミュニケーションスキルが欠かせません。
コミュニケーションが上手な管理栄養士は、患者さんの生活習慣や食事内容、さらに不安や悩みを自然に聞き出すことができます。

コミュニケーションスキルを高めるために、普段からさまざまなタイプの人と会話するとよいでしょう。
「聞く・理解する・伝える」を意識すると、患者さんはもちろん医療チームのメンバーとの信頼関係も築きやすくなります。

給料・待遇

病院勤務の管理栄養士を目指す場合は、給料や待遇面も確認しましょう。
管理栄養士の平均給料とボーナスの有無は、以下の通りです。

管理栄養士の平均給料 ボーナスの有無
350万~400万円 勤務する病院によって異なる

(出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/index.html

勤務する病院の規模が、必ずしも給料額に影響するとは限りません。
規模の小さい病院でも、経営方針によっては給料が高く設定されている場合があります。

ボーナスに関しては、「一律支給」「経営状態を反映」「勤続年数による」など、病院によって支給基準が異なるため、就業規則を確認しましょう。

管理栄養士の業務は不規則な勤務になりやすく、学校・介護施設などほかの職場で働く場合よりも、残業が多い傾向にあります。
ただし、「残業は月○時間まで」と定める病院もあり、勤務する病院の方針によって残業時間は増減します。

病院での勤務は忙しいが学びも多い

以下は、実際に病院で働く管理栄養士の1日の流れです。
病院での働き方をイメージし、転職や就職の不安を軽減させるためにも、ぜひ参考にしてください。

8:00~ ・出勤
・朝礼
・食事箋(しょくじせん)の確認
9:00~ ・食事札の用意
・食材の納品確認(業務委託している場合は不要)
・患者さんへの栄養指導
・患者さんの情報を確認し栄養管理計画書を作成
・献立の作成
12:00~ ・昼食(休憩)
13:00~ ・患者さんへの栄養指導
・患者さんの情報を確認し栄養管理計画書を作成
17:00~ ・会議
17:30~ ・退勤

勤務時間は施設形態にもよりますが、8時から17時半までの固定勤務が基本です。
ただし、夕食の配膳チェックや検食、さらに配膳後のトラブル対応のために、交代制で1時間程度の残業が必要な場合もあります。

また、病院勤務では、限られた時間内で業務内容の優先度を考えながら、仕事をしなければなりません。
突発的な仕事も多いため、管理栄養士の資格を活かせるほかの職場に比べると、忙しい傾向にあります。

一方で、患者さんや同僚の医師・看護師から学ぶことも多く、やりがいを感じつつ、スキルアップやキャリアアップも目指せる環境といえます。
特に、規模が大きい総合病院などは、入院患者数や外来患者数が多く、症例もさまざまです。

病院で働きたい場合は粘り強い転職活動が求められる

病院は、管理栄養士の資格を活かして働ける職場として人気です。
人気の高い職場だからこそ、転職を成功させるためには、粘り強く転職活動を続ける必要があります。

また、働きながら転職活動をする際は、求人サイトや転職エージェントサイトを上手く使うことがポイントです。
マイナビコメディカルでは、医療介護職や管理栄養士に特化した転職・就職の支援を無料で行っています。

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まとめ

医療機関は、法律によって管理栄養士の配置が定められており、高齢化が進行している日本では、今後も一定の需要がある職場と言えます。
また、管理栄養士として病院で働く際は、「臨床栄養の知識」と「患者さんや医療スタッフとのコミュニケーションスキル」が必要です。

病院での勤務は、ハードワークではあるものの、その分やりがいや学びが多い職場環境のため、人気も高い傾向にあります。

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病院で働きたいと考える管理栄養士は、マイナビコメディカルにぜひご相談ください。

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