管理栄養士の栄養指導とは|仕事内容から指導ポイント・職場探しまで

最終更新日:2022年3月22日
 公開日:2020年11月18日

管理栄養士が携わる業務は多岐にわたりますが、食事と栄養に関する専門知識を存分に発揮できる業務が「栄養指導」です。

健康な方から病気を抱える方まで、食事と栄養に関する課題を抱えている方は多くいます。一人ひとりの状況を把握して的確なアドバイスを行う栄養指導は、食事と栄養のエキスパートである管理栄養士ならではの仕事と言えるでしょう。

今回は、管理栄養士が行う栄養指導の概要から、栄養指導を行う際の流れやポイント、栄養指導を行いたい方の職場の探し方まで解説します。

管理栄養士の重要な業務の一つである栄養指導に携わりたい方は、ぜひ参考にしてください。

自分に向いている職場は?
転職のプロがアドバイスします♪(完全無料)
img

管理栄養士が行う栄養指導とは

栄養指導とは、食事や栄養に不安や疑問を抱えている方や、病気で食事に制限がある方に対して、管理栄養士が専門家の観点から指導することです。
対象者の悩み・問題・疾患などに合わせ、食事内容や食事量、食材の選定、調理法と、多岐にわたる指導を行います。

現状の把握から経過観察まで繰り返し計画的に行う必要があるため、主に医療機関に勤める専属の管理栄養士によって実施されています。

栄養指導は健康の維持・増進から病気の回復まで深く影響するため、指導を担当する管理栄養士の責任は非常に大きく、栄養学に関する確かな知識が必要です。

栄養指導の内容

ここでは、管理栄養士が行う栄養指導の具体的な内容について解説します。
特に、栄養指導を行える職場を探している方は、ぜひ参考にしてください。

・食習慣・生活スタイルの改善指導
食習慣・生活習慣について悩みを抱える方に対して、現状のヒアリングを行い、課題や問題点を見出して、具体的な改善指導や改善提案を行います。

・対象疾患に合わせた食事療法の提案
病気や疾患により身体機能が低下すると、特定の食材を控え、栄養バランスに配慮しなければならない場合があります。
管理栄養士は、患者の対象疾患に合わせた食事療法の必要性を説明し、定期的に食事療法の効果を観察します。

・調理法や献立の提案
食事療法を実践する方に対して、献立や調理法に関しての提案やアドバイスを行います。
実践する方の性格や、生活スタイルに合わせた計画を作成することが大切です。

栄養指導を行う際の流れ

ここでは、患者の目線から、病院で栄養指導を受ける際の流れを解説します。

■基本的な栄養指導の流れ

(1)医師による診察→栄養指導の予約
栄養指導は医療行為の一環となるため、医師の指示のもと行われる必要があります。
最初に医師による診察・診療を受け、栄養指導を希望する方、もしくは医師が必要と判断した場合は、予約を行います。
(2) 初回指導
カルテや検査結果、食習慣や生活習慣のアンケートやヒアリングを通して、管理栄養士が現状を把握します。
上記の情報から得た結果をもとに、患者の状態に合った食生活や病状に合わせた食事についてアドバイスを行います。
(3)継続指導
継続して栄養指導を希望する方や、繰り返し指導が必要と判断された方は、引き続き栄養指導を受けます。
継続指導では、初回指導でのアドバイス内容を実践できているか、改善点や問題点があるかなどを確認し、現状に応じた食生活のアドバイスを提供します。

継続指導を繰り返すことで目標達成の確度も高くなるため、根気強く栄養指導と実践を繰り返すことが重要です。

【対象者別】栄養指導のポイント

管理栄養士が行う栄養指導は、指導する対象となる方や指導内容も多岐にわたります。
そのため、対象者や状況に合わせて内容・指導法を変化させることが、効果的な栄養指導を行う重要なポイントです。

ここでは、栄養指導の実務で良くある4つのシチュエーションを想定して、それぞれの栄養指導のポイントについて解説します。

【子ども】アレルギーの有無に注意が必要

子どもに対して栄養指導を行う場合は、年齢に応じた食事や栄養のアドバイスを行うだけではなく、アレルギー有無の確認が必須です。

対象の子どものアレルギーを理解せずに栄養指導を行い、万一、指導した食事に該当アレルギーが含まれていた場合は、深刻な事態を招く恐れもあります。
子どもの中には、自分がどのようなアレルギーを持っているかを把握していない子もいるため、栄養指導の際は、保護者の方に確認を取ることが必要です。

また、学童期の子どもに対する栄養指導スキルを向上させたい場合は、「学童食アドバイザー」の資格を取得することもおすすめです。

好き嫌いや偏食、肥満・痩せといった学童期児童によく見られる悩みにも、適切に対応できるようになるでしょう。

【大人】疾患に合わせた提案が大切

大人に対する栄養指導は対象となる年齢層や抱えている問題や病気なども幅広いため、柔軟な対応ができるように、まずは正しい知識を身につけることが重要です。

一般の方に向けた栄養指導の知識はもちろん、症状や体質に応じた的確な指導ができるように、症状の基礎知識や栄養療法についても詳しく知る必要があります。

特に、重大な疾患を抱えている方に対しては、カルテを読み込み、医師と相談して栄養指導を行うようにしましょう。

【集団】レベルに合わせた講義を行う

管理栄養士は、特定のテーマに対する講義やセミナーなどで、集団に対して栄養指導を行うこともあります。

講義やセミナーは、個人を対象とした双方向コミュニケーションによる栄養指導とは異なり、講義者が一方的に話す形式となるため、指導方法にも工夫が必要となります。

淡々と話を進めるだけでは聞いてもらえない場合があるため、以下のような工夫を盛り込むとよいでしょう。

・参加者の知識レベルに合わせたわかりやすい用語を用いて講義を行う
・最後まで話を聞いてもらえるように興味深くて楽しい講義内容を作成する
・参加者に目的意識を持ってもらうため、ゴール設定を行う

つまらない講義やわかりにくい講義を行うと、指導内容も伝わりません。
そのため、集団指導を行う際は、栄養指導のスキルだけではなく、ある程度のプレゼンやスピーチのスキルを身につけておくことも必要と言えます。

【個別】傾聴を行い良好な関係性を築く

個別指導は、管理栄養士の栄養指導の中でも、最もコミュニケーション能力が重要視されます。

指導を受けに来る方が抱える問題や生活習慣はさまざまです。
適切な栄養指導を行うためには、一人ひとりの話に耳を傾け、課題や解決策を個別に見出す必要があります。

また、双方向コミュニケーションをしっかりと行い、信頼関係を構築して対象者の意欲を高めることができれば、栄養指導の効果も高くなるでしょう。
個別指導は、管理栄養士の指導能力や人柄が最も発揮されるため、その分やりがいも大きい仕事です。

栄養指導を行える職場を探す際のポイント

同じ管理栄養士でも職場によって担当する業務内容は大きく異なるため、栄養指導に携わりたい場合は、職場選びが非常に重要です。
例えば、献立作成や調理がメインの職場に就職をした場合、栄養指導を行うチャンスがない可能性もあります。

ここでは、管理栄養士として栄養指導を行いたいと考えている方が、活躍できる職場を探す際のポイントについて解説します。

総合病院や「調理業務なし」と記載された求人を選ぶ

栄養指導を行いたい場合は、栄養指導を求めている職場で働くことが重要です。

栄養指導を求めている職場は主に医療機関が多く、特に管理栄養士が常勤している総合病院やクリニックでは栄養指導を行う機会が多い傾向にあります。

ただし、医療機関の管理栄養士も、職場によって業務内容は大きく異なる点に注意が必要です。
調理や献立の作成等の食事提供を主な業務とする職場では、医療機関であっても栄養指導に携われる機会がない場合もあります。

必ず求人内容を確認して、栄養指導が業務内容に含まれている職場に応募するようにしましょう。

「マイナビコメディカル」を利用する

管理栄養士として栄養指導に携わりたい場合は、職場の探し方も重要なポイントとなります。

マイナビコメディカルでは、非公開求人を多数扱っているだけでなく、キャリアアドバイザーによる転職サポートも行っております。
管理栄養士専門のキャリアアドバイザーが、栄養指導を行っている職場を探し、書類作成や面接時のフォローも行うため、自分に合った職場へ転職できる可能性も高まるでしょう。

新しい職場を検討している際は、ぜひマイナビコメディカルをご利用ください。

【関連リンク】マイナビコメディカルで
管理栄養士・栄養士の求人を探す

まとめ

管理栄養士の重要な業務の一つである栄養指導は、健康な方から病気の方までの多くの食事と栄養の課題を解決する業務です。

幅広い知識と、大きな責任がともなう業務ですが、指導した方が目標を達成したり課題を解決したりした場合は、その分大きなやりがいと達成感を感じることができます。

管理栄養士として栄養指導に携わってみたい方は、栄養指導を実施している職場を探すことが大切です。

マイナビコメディカルでは、ご希望条件にあった求人をご紹介しております。
栄養士専門のキャリアアドバイザーが1対1であなたの転職をサポートさせていただきますので、転職をご検討中の方はお気軽にご相談ください。

【関連リンク】管理栄養士・栄養士の給料事情は?
年齢や施設ごとに総まとめ!
マイナビコメディカルの
キャリアアドバイザーに転職相談する(完全無料)

信頼と実績のマイナビが運営する
安心のサービスです

管理栄養士/栄養士(NRD)の転職ノウハウ

管理栄養士/栄養士(NRD)の記事一覧を見る