栄養士が在宅で働く方法!栄養士資格を生かせる在宅ワークとは
栄養士は病院や介護施設などで働くイメージが強く、在宅ワークで働く姿を想像しにくいかもしれません。そのため、出産・育児などを機に「在宅で働きたい」と思っても、なかなか実践できずにいる栄養士の方も多いのではないでしょうか。しかし、実を言うと栄養士の資格を生かして在宅ワークする方法は、いくつもあります!
今回は、栄養士が在宅で働く方法と、栄養士資格を生かせる在宅ワークの実例を紹介します。あわせて、「栄養士が在宅でできる仕事」の見つけ方についても解説しますので、在宅ワークに興味がある方や、在宅ワークでの転職・復帰を考えている栄養士の方は、ぜひご覧ください。
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目次
栄養士が在宅で働く方法には何がある?
栄養士が在宅で働く方法には、以下の2種類があります。
・正社員や派遣社員として在宅勤務の許可を得る
近年は、ICT技術の発達やコロナ禍の影響によって、「テレワーク」という仕事スタイルが急速に普及しました。そのため、在宅勤務ができる企業で、正社員あるいは派遣社員として働いていれば、在宅で栄養士のスキルを生かすことができるでしょう。
なお、総務省が行った調査によると、テレワークを「導入している」と答えた企業の割合は47.4%でした。また、「導入している」と「導入していないが、今後導入予定がある」を合わせた割合は58.0%となっています。
(出典:総務省「令和2年 通信利用動向調査報告書 (企業編)」/https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/pdf/HR202000_002.pdf)
この先もテレワークを導入する企業は増えていくと予想されるため、栄養士の在宅での働き口も増えていくでしょう。
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・フリーランスや個人事業主として業務委託契約を結ぶ
フリーランスとは、「特定の企業に属さず、個人として仕事を請け負う働き方」のことです。
フリーランスであれば、働く場所を自由に決められるため、インターネット環境とパソコンがあれば在宅ワークができます。稼働時間についても自分でコントロールできるので、家事や子育ての合間に働いたり、休日を自由に設定したりすることも可能です。
フリーランスは、友人や知人、前職からの紹介や、SNSやブログのつながり、クラウドソーシングなどで仕事を探し、案件ごとに相手方の企業・施設などと業務委託契約を結ぶのが一般的です。つまり、自分自身で仕事を探さなければならない点が、会社員との大きな違いと言えるでしょう。
なお、法人ではなく個人として事業を行うことから、フリーランスは「個人事業主」に含まれます。そのため、確定申告などの税務処理も自身で行う必要があります。
資格を生かせる!栄養士の在宅ワークの種類
栄養士が在宅でできる仕事には、さまざまな種類があります。ここでは、栄養士が活躍できる在宅ワーク6種類とその業務内容、よくある雇用形態について紹介します。
栄養士としての経験で培った、メニュー開発や栄養分野の専門知識は、在宅ワークにおいても強い武器になるはずですよ!
献立作成
献立作成とは、栄養価計算されたレシピの一覧から、主食、主菜、副菜、汁物などを選び、それを組み合わせて1つの献立を作る仕事です。1食あたりのカロリーや栄養素の基準値が定められているため、基準内に収まるように、バランスよく栄養管理を行う必要があります。
献立作成では、旬の食材を使ったり、似た献立が続かないように配慮したりしながら、食べる方が楽しめるように工夫することも大事です。
フリーランスとして働く場合は、ある程度まとまった量の献立を作成し、まとめて納品日までに提出するケースが多いようです。
栄養価計算
栄養価計算は、食事の写真や献立から栄養価を計算する仕事です。近年では、食事管理アプリの利用者から写真が送られてきて、それをもとに栄養価計算をする仕事も見られます。そうした場合は、栄養価計算だけでなく栄養指導もあわせて行うケースが少なくありません。
栄養価計算は、企業などから業務委託されることが多く、決められた期日までに納品すれば良いため、自分のペースで進めることができるでしょう。
表示ラベルの作成事務
表示ラベルの作成事務とは、食品表示法にもとづいて、食品のパッケージやラベルに掲載する原材料名、内容量、成分表示表などを作成する仕事です。商品開発を手がける企業から提供されるサンプル品と資料を照合し、成分情報に間違いがないか、説明の文章が商品にふさわしいかなどをチェックします。
仕事を進めるにあたっては、担当部署、関連部署とのやりとり(ヒヤリング、問い合わせ対応など)が必要となるケースも少なくありません。
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食事や栄養に関わる記事執筆
栄養士の専門性を生かして、雑誌やwebメディアの記事を執筆するライティングの仕事もあります。記事の執筆が未経験でも、食事や栄養がテーマであれば、栄養士として学んできた知識や経験があるので、資格を持っていない人よりもコツをつかむのが早いでしょう。
また、栄養士の肩書きがあれば、記事の信頼性がぐんと高まります。食事や栄養に関するライターの募集には、「栄養士歓迎」のものも多く見られるので、興味のある方は積極的にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
料理レシピ動画などの編集
近年の動画人気にともない、レシピ動画などの編集を依頼されるケースもあります。動画編集というのは、クライアントから渡された素材動画に、以下のような編集を加える仕事です。
- ・カットやトリミング
- ・テロップ挿入
- ・BGM・効果音挿入
最初のうちは難しく感じるかもしれませんが、インターネット上には動画編集を教えるサイトやハウツー動画がたくさんあるので、独学でスキルを身に付けることも可能です。
料理教室
料理教室というと、キッチンスタジオや自宅のキッチンに参加者が集まるイメージですが、近年はオンラインで開催する料理教室も増えています。オンライン料理教室なら、講師側も生徒側も自宅にいながらレッスンに参加できるので、とても手軽ですよね!
また、インターネット環境とパソコンがあれば開催できるため、従来の料理教室に比べて、費用があまりかからない点もメリットです。
オンライン料理教室を行う場合、講師はビデオ通話アプリなどを使って、手元を写しながら解説し、切り方や火加減を伝えます。参加方法には、講師と生徒が一緒に料理を作るタイプと、生徒側が作り方を見て学ぶだけのタイプがあります。
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栄養士が在宅勤務OKの仕事を探すには?
栄養士が在宅勤務OKの仕事を探す方法は、大きく2種類あります。メリット・デメリットを考慮して自分に合った方法を選びましょう。
以下では、在宅勤務OKの仕事を見つける2つの方法を紹介します。
クラウドソーシングを利用する
クラウドソーシングとは、仕事を依頼したい企業や個人と、仕事を受注したい人をマッチングしてくれるサービスで、フリーランスの方や副業を行っている方がよく利用しています。
クラウドソーシングでは、発注側が仕事の内容や納期、報酬を決め、以下のような募集をかけます。
- ・献立作成○件で○円
- ・栄養に関する○千文字の記事1本で○万円
一方の受注側は、気に入った案件に応募し、選ばれたら納期までに仕事を完了させて納品。報酬を受け取ります。
オンラインでやりとりが完結し、自分のペースで仕事を進められるため、子育て中の主婦の方でも取り組みやすいのがメリットです。ただし、「実績がないうちは単価が低くなりやすい」、あるいは「トラブルがあった場合は自分で対処する必要がある」などのデメリットもあるので、その点には注意しましょう。
栄養士に特化した求人サイトを使う
在宅勤務OKの職場で、正社員や契約社員として働きたい場合は、栄養士に特化した求人サイトで職場探しをするのが良いでしょう。求人サイトにもさまざまな種類がありますが、転職に不安がある方は、キャリアアドバイザーによる求人の紹介や応募書類の添削、面接対策といった転職支援サービスが受けられるサイトを選ぶのがおすすめです。
マイナビコメディカルでは、管理栄養士・栄養士の求人を多数紹介しているほか、栄養士の業界に詳しいキャリアアドバイザーが、仕事探しを全面的にサポートいたします。在宅ワークを希望する方の仕事探しにも、しっかりと対応いたしますので、ぜひマイナビコメディカルをご利用ください。
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まとめ
栄養士が在宅ワークをする方法には、在宅勤務OKの企業に正社員や派遣社員として勤めるか、フリーランスとして働くかの2通りがあります。また、栄養士の資格を生かせる在宅ワークとしては、献立作成や栄養価計算、記事執筆などが挙げられます。
在宅勤務OKの職場で、正社員や派遣社員として働きたい栄養士の方は、栄養士に特化した求人サイトで転職先を探すのがおすすめです。マイナビコメディカルでは、管理栄養士・栄養士の業界に精通したキャリアアドバイザーが、安心して転職を進められるようにサポートいたします。ぜひマイナビコメディカルにご相談ください。
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※当記事は2022年4月時点の情報をもとに作成しています
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