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理学療法士としてキャリアアップするために必要なこととは?|役立つ資格やスキルアップとの違い

公開日:2023.02.28 更新日:2023.03.14

理学療法士としてキャリアアップするために必要なこととは?|役立つ資格やスキルアップとの違い

理学療法士の数は年々増加傾向にあり、将来的に需要と供給のバランスが崩れるのではないかと予想されています。そうした状況の中で、理学療法士としてキャリアアップするためには、何をすればよいのでしょうか。将来を見据えて働くためにも、どのようなキャリアを積んでいくのか、早い段階から考えておくことがとても大切です。この記事では、理学療法士の現状を踏まえ、キャリアアップするために必要なことについてお伝えします。

理学療法士を取り巻く環境

まずは、理学療法士を取り巻く最近の環境についてみていきましょう。
厚生労働省が公表している資料「医療従事者の需給に関する検討会・理学療法士・作業療法士受給分科会」によると、2019年時点で、理学療法士の供給数は需要数を上回っており、2040年頃には供給数が需要数の約1.5倍になるとされています。
養成施設の数も増え、定員数も増加傾向となっていますが、養成施設出身者の国家試験合格率が低下傾向にあることから、養成の質の低下を指摘する声も挙がっているのが現状です。こうした背景から、今後、就職先からの選別が激しくなることで就職における競争が激化し、理学療法士の個々の能力における差別化がより重要になっていく可能性があります。
理学療法士として、資格を生かして安定して働き続けるためには、キャリア形成について早い段階から真剣に考えていく必要があります。

理学療法士の「キャリアアップ」とは?

前述した理学療法士の現状を踏まえると、淡々と目の前の仕事をこなしているだけでは将来的に厳しくなってくることが考えられます。できるだけ早めに今後のキャリアアップについて考えていくことが大切です。
ですが、そもそも「キャリアアップ」とはどういうことを指すのでしょうか。似た言葉の「スキルアップ」とはどう違うのでしょうか。まずはキャリアアップとスキルアップとの違い、キャリアアップの考え方についてみていきましょう。

キャリアアップとスキルアップの違い

キャリアには、「経歴」「その職業能力を蓄積していく過程の概念」といった意味があります。キャリアアップとは、その人が置かれている職歴や環境がレベルアップすることを指し、役職についたり、好条件で働いたりすることも含まれます。
一方で、スキルには「技術」「教養や訓練を通して得た能力」といった意味があり、スキルアップは個人の能力がレベルアップすることを指します。キャリアアップを目指すには、スキルアップが必要であり、どちらも相関関係があり相互に作用するものと捉えてよいでしょう。
理学療法士で考えるなら、主任や科長などの役職に就く、新たな資格を取得して肩書きを持つというのがキャリアアップ。誰にも負けない治療技術を習得する、現場を統率するマネジメント能力を養うといったことがスキルアップに相当すると考えられます。

自分が将来どう働きたいのかを明確にすることが大切

理学療法士としてキャリアアップするには、将来どんな理学療法士になりたいのかを明確にすることが重要です。自分の得意な分野を専門的に極めたい、役職について現場を統率したい、自分で開業したいなど、まずは将来のビジョンを持つようにするとよいでしょう。それを実現させるために、自分が今何をすべきかを考え、日々コツコツと積み重ねていくことが大切です。

理学療法士がキャリアアップするための具体的な方法

では、理学療法士としてキャリアアップするためには具体的に何をすればよいのでしょうか。さまざまな方法がありますが、代表的な4つのケースを紹介します。

1.認定・専門理学療法士を取得する

理学療法士協会は、キャリアアップ制度として「認定理学療法士」「専門理学療法士」取得に向けた教育システムを設けています。両者とも、自分の選択する専門分野の研鑽を積み、決められたカリキュラムをこなすことで取得が可能です。資格を取得すれば、その分野においてより優れている理学療法士としての証明となり、他者との差別化が図れ、キャリアアップにもつながります。

2.専門性を高める

自分が得意とする、または極めたいと思う分野のスペシャリストを目指すことでもキャリアアップが期待できます。分野は多岐に渡りますが、ウィメンズヘルス、インソール、徒手療法、テーピング、スポーツリハ、小児リハなど、他者にはない武器を身につけることでキャリアアップを図ることも可能でしょう。

3.他の資格を取得する

理学療法士免許の他に、仕事に生かせる他の資格を取得するのも1つの手段です。義肢装具士、福祉住環境コーディネーター、ケアマネジャー、アスレチックトレーナーなど、理学療法士業界においても仕事の幅を広げられる資格を取得するのもよいでしょう。

4.独立開業する

近年、自分で独立開業をする理学療法士が増えています。理学療法士は開業権がなく、理学療法を提供して保険請求することはできません。しかし、スキルを生かして自費整体やデイサービスやセミナー団体などの運営、美容サロンの開設など、理学療法士として養った知識を生かして開業することが可能です。

自分の目指す道を明確にしてキャリアアップを図ろう

理学療法士としてキャリアアップを目指すなら、何かしら自分だけの武器を持っておくことがとても重要です。まずは自分が将来どのような理学療法士になりたいのか、どのような道に進みたいのかを明確にして、日々コツコツと積み重ねていくことから始めてみてはいかがでしょうか。

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参考

医療従事者の需給に関する検討会・理学療法士・作業療法士受給分科会

rana

rana(理学療法士)

総合病院やクリニックを中心に患者さんのリハビリに携わる。現在は整形外科に加え、訪問看護ステーションでも勤務。 腰痛や肩痛、歩行障害などを有する患者さんのリハビリに日々奮闘中。 業務をこなす傍らライターとしても活動し、健康、医療分野を中心に執筆実績多数。

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