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リハビリ職が副業をするメリット・デメリットは?おすすめの副業5選を紹介

公開日:2024.05.09

リハビリ職が副業をするメリット・デメリットは?おすすめの副業5選を紹介

文:伊東浩樹(理学療法士)

リハビリ職には、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士など、さまざまな職種があります。どのような職種であっても、医療系国家資格取得者として、仕事に誇りを持って働いている人が多いことでしょう。

その一方で、今の働き方や収入に疑問や不安を感じ、副業を考えることがあるかもしれません。

今回は、リハビリ職が副業をするメリット、デメリットに加え、おすすめの副業5選を紹介します。

リハビリ職で働きながら副業をするメリット

リハビリ職が副業をするメリットとして、最初に挙げられるのが収入アップです。本業のみ比べて、副業分の収入が増えれば、金銭的な余裕が生まれます。現状や将来の生活に不安を感じているのであれば、心理面での安定にもつながるかもしれません。

加えて、副業として自分がやりたいことに挑戦すれば、自己肯定感も向上するでしょう。異なる職場や分野を経験することで、新たな知見が広がり、スキルアップの機会も得られます。また、同じ職場で働いていると、視野が狭くなって周囲の悪い部分に目が行きがちですが、他の働き方や新たな環境を知ることで、今の職場の良い部分を再確認することもあります。

新しい場所での出会いや挑戦が、自分が得意なことや苦手なことを知るきっかけになるかもしれません。

リハビリ職として副業をするデメリット

一方で、副業にはデメリットもあります。例えば、働き方によっては、両立が難しく、どちらも中途半端になってしまう可能性があることです。どちらも全力で取り組めればよいのですが、本業のみと比べて、肉体的・精神的な負担が大きくなり、かえって仕事を続けるのが難しくなるかもしれません。

中途半端な仕事や、疲れた状態での仕事は、同僚だけでなく、患者さんや利用者さんへの対応にも影響を及ぼす可能性があるため、本業をおろそかにしてしまわないように注意が必要です。また、副業の程度にもよりますが、自己資金が必要な場合もあります。収入アップを目指すつもりが、結果的に出費が増えて経済的に不安定になってしまうこともあり得ます。

リハビリ職におすすめする副業5選

リハビリ職が副業をするメリット・デメリットは?おすすめの副業5選を紹介

リハビリ職の副業にはさまざまありますが、筆者の経験をもとに、副業入門編としておすすめの働き方を紹介します。

①現在と同系の施設でアルバイトをする

リハビリ職として、アルバイトやパート勤務するのが、最も取り組みやすい副業といえます。とはいえ、いきなりまったく経験のない分野に飛び込むと、かえって不安を感じることもあります。そんなときは、同系の施設を選ぶとよいでしょう。

現在、病院で働いているのであれば他の病院でアルバイトするなど、経験を生かしながら副業できる場所にするのがおすすめです。同じ病院という分野であっても、主となる診療科が異なれば、学びも深まります。

例えば、今の勤務先が整形外科であれば、副業として脳血管障害の分野を主とする病院に行くなど、新しい知見を得られる場所を探すのもよいでしょう。

②リハビリ職として、異なる分野でアルバイトをする

もっとスキルアップしたい、知見を広げたいと思うのであれば、今働いている分野とはまったく別の事業所での副業にチャレンジしてみましょう。

例えば、現在が病院勤務なら、障がい者施設や介護施設といった福祉施設を選ぶと、異なる知見が得られます。福祉施設はさまざまあり、小児〜高齢者までと対象が幅広く、療育や認知症などについて学びを深めることができるかもしれません。

③リハビリ職として学校教員(非常勤)になる

臨床現場から離れて、教育分野で働く方法もあります。専門学校や大学などのリハビリ職の養成校では、現場経験のある講師を募集していることがあります。

自分の経験を生かして、リハビリ職を目指す若い人材の教育に関わることで、自己肯定感も向上し、双方にとって学びが多い時間となるでしょう。ただし、学校によっては、採用時に臨床で働いていることを前提とする場合もあります。現職との兼ね合いを確認し、募集要項をよく読んで検討しましょう。

④医療系のライターとして副業をする

リハビリ職である理学療法士や作業療法士などは、論文や症例報告などで書類を作成する機会が多く、文章作成に慣れている人も多いのではないでしょうか。

文章を書くのが苦手ではない、自身の知識を生かしたい、経験を伝えていきたいという方には医療系ライターとして副業する方法もあります。

ライターの仕事は、帰宅後の在宅時間に作業できるので、本業への影響をできるだけ減らしながら働けるのがメリットです。ただし、副業とはいえ、ライターとして安定した収入を得るには、ある程度の実力や経験が問われます。また、締め切りを守るためにも、自身のスケジュール管理が求められます。

ライターとして活躍したいなら、日頃から文章力を磨いておきましょう。

⑤自身のやりたい分野や、独立開業で副業する

リハビリ職としての専門性にこだわらず、まったく新しい分野で働くのもよいでしょう。例えば、カフェの店員や花屋での勤務など、今まで自分がやってみたいと思っていた職場でアルバイトとして副業するという選択肢もあります。

新しい業種としてゼロから学ぶことになりますが、自分の人生の価値を向上させて、毎日を豊かにするきっかけになるかもしれません。

一方で、リハビリ職として、より自由な働き方を目指すために、独立開業するのも一案です。ただし、理学療法士や作業療法士には開業権がありませんので、提供する内容を吟味する必要があります。

具体的には介護事業所の運営やトレーニングジム、ヨガ講師などでの開業です。また、開業のためには、必要に応じて行政に申請を出したり、ベッドや備品などの設備をそろえたりするなど、資金と時間がかかります。

副業で開業する場合には、本業と並行して無理なく働くための営業日を設定したり、急な出費に対応するため予算を組んでおいたりするなどの準備をしっかり行ったうえで始めることをおすすめします。また、独立開業となれば、全ての責任を自分が負うことになります。知識と技術の向上に加え、事業主としてリスクマネジメントに取り組みましょう。

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リハビリ職の副業は、無理をしないことが大切

リハビリ職が副業をするメリット・デメリットは?おすすめの副業5選を紹介

リハビリ職として収入を増やしたり、スキルアップしたりと、副業にはさまざまなメリットがあります。しかし、副業をするなら注意してほしいことがあります。それは「無理をしないこと」です。

副業のために、本業がおろそかになってしまったり、むちゃな働き方をしたりするなど、心身を壊すような働き方をすれば、かえって悪い方向へ進んでしまいます。

また、職場によっては副業を禁止しているところもあるため、就職や転職の際にはあらかじめ確認をしておくとよいでしょう。加えて、副業時には自身で確定申告をする必要があります。副業に必要な準備も行いながら、自分に合った働き方を考えてみましょう。

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伊東 浩樹(理学療法士)

伊東 浩樹(理学療法士)

理学療法士として総合病院で経験を積んだ後、予防医療の知識等を広めていくためにNPO法人を設立。その後、社会福祉法人にて障がい部門の責任者や特別養護ホームの施設長として勤務。医療機関の設立や行政から依頼を受けての講演、大学、専門学校等での講師なども勤める。

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