【副業OK?】言語聴覚士(ST)におすすめの副業|稼ぐ方法と注意点を解説
公開日:2023.02.02 更新日:2023.12.12
文:tokoshi(言語聴覚士)
近年では、多様で柔軟な働き方として「兼業・副業」を推奨する声が広がっています。言語聴覚士は、保有資格や実務経験を活かせる副業が多くあり、本業と並行して稼ぎやすい傾向にあります。本記事では、言語聴覚士におすすめの副業ジャンルと、副業を行う際の注意点について解説します。今の給与にプラスして収入を得たい方や、別の分野でチャレンジしてみたい方は、副業を検討してみてはいかがでしょうか。
>>言語聴覚士は副業を行える?メリット・注意点とおすすめの副業を紹介
目次
おすすめの副業①「言語聴覚士のスキルを活かす」
言語聴覚士が稼ぎやすい副業として「言語聴覚士のスキルを活かした副業」があります。すでに必要なスキルは備わっているため、求人さえあれば「すぐに副業を開始」できるのが魅力です。また、本業とは別の場所で言語聴覚士の業務を行うことで「スキルアップ」にもつながるでしょう。具体的な副業例として、下記2つが挙げられます。
訪問リハビリや他施設でのアルバイト
言語聴覚士のスキルを活かした副業先として、本業の勤務先とは別の施設でのアルバイトがあります。例えば、訪問リハビリや有料老人ホームで週に1回だけ働くなど、選択肢はさまざまです。実際に筆者が維持期となる高齢者を受け入れている老人ホームで働いていた時には、「週5日は回復期の施設で働き、週1回は維持期の施設で働く」といったワークスタイルをされている言語聴覚士もいました。本業とは異なる領域で副業として働けば、スキルアップにつながりやすく、本業で活かせることが増えるのもメリットといえるでしょう。
セミナー講師
「話す・聞く・食べる」の専門家として、セミナー講師を副業にする方法もあります。例えば、「自治体施設が主催する肺炎予防の講座」や「地域住民向けの誤嚥を防ぐための嚥下体操教室」などでの活躍が挙げられます。セミナー講師は、臨床現場では体験できない業務であり、改めて言語聴覚士としてのやりがいを感じられることでしょう。ただし、不定期で開催されることが多く、継続的に副収入を得たい方には向いていないかもしれません。安定した副収入を得たい場合には、先に紹介した「訪問リハビリや他施設でのアルバイト」の方が良いでしょう。
おすすめの副業②「他のスキルと組み合わせる」
言語聴覚士のスキルと「他のスキルを組み合わせ」ることで、副業の幅が広がります。また、ほかのスキル単体でも副業として稼げるため、「言語聴覚士の仕事以外の働き方を見つけたい方」にもおすすめです。具体的には、以下のような仕事が挙げられます。
Webライター
Webライターは、インターネット上に掲載される記事を執筆するのが主な仕事です。パソコンとインターネット環境があれば、未経験からでもチャレンジできるのが特徴といえます。言語聴覚士のスキルを活かした「専門性のあるWebライター」を目指す道もあります。Webライター業務の多くは、在宅作業となるため、スキマ時間を効率的に活用して稼げるのも大きなメリット。「副業はしたいけれど休みもしっかり確保したい」という方は、本業後でも行えるWebライターがおすすめです。
動画編集
YouTubeやTikTokといった動画配信サイトに人気が集まり、「動画で情報を得る」機会が増えた現代では、動画編集のスキル需要が高まっています。さまざまな動画編集ソフトがあり、上手に活用できれば副業の1つになりえます。言語聴覚士スキルと掛け合わせて、自身で言語聴覚士のノウハウを動画投稿し、収入を得ることを目指すのもよいですし、リハビリ関係の動画編集に特化した、動画編集者を目指すのもよいでしょう。
おすすめの副業その3「自分の趣味を活かす」
言語聴覚士とは関係のない分野で副業をしたい方は、「自分の趣味を活かした副業」もおすすめです。言語聴覚士以外の自分の強みを活かせられれば、スキマ時間に効率良く稼げるかもしれません。具体的な副業の例として、下記2つが挙げられます。
ハンドメイド作家
物作りが好きな方は、「ハンドメイド作家」として、副業をはじめるのはいかがでしょうか。最近では、ハンドメイド品を売買するためのアプリやサービスが増えており、販売までの作業を「在宅で完結」できるようになりました。スキマ時間を活用しながらハンドメイド作家として収入を得ることが、以前よりも身近になっているといえるでしょう。
出張カメラマン
写真を撮るのが好きな方は、「出張カメラマン」として副業をするのもよいでしょう。出張カメラマンのニーズとして、「家族写真」や「成人式などのお祝い写真」などがありますが、最近では「マッチングアプリ用の撮影依頼」や「普段の何気ない日常の撮影依頼」なども増えているようです。カメラマンと依頼主をつなげるアプリやサービスも年々多くなっているため、「休日に趣味活動をしながら稼ぎたい」という方にピッタリでしょう。
言語聴覚士が副業を行う際の注意点
副業で年間20万円以上の所得がある場合は、確定申告を行う必要があります。確定申告を怠ってしまうと「脱税」とみなされ、延滞税や無申告加算税が課せられるケースがあるので注意しましょう。
また、副業を始める際は、本業である職場が副業を許可しているかどうかを、確認する必要があります。副業が禁止されていることを知らずに副業をしてしまうと、就業規則の違反として何かしらの罰則が科せられる可能性があります。後からトラブルに発展しないためにも、事前に職場に確認してから始めることをおすすめします。
収入アップが目的なら、転職も視野に入れて
言語聴覚士は、資格や実績が活かせる副業が多く、スキルアップや収入アップにつながりやすいのが特徴です。一方で、プライベートの時間が減ってしまったり、確定申告を行う必要あったりなど「マイナスと感じる部分」もあります。「自分の時間も確保したいけれど収入アップもしたい」という方は、転職も視野に入れてみるとよいでしょう。言語聴覚士は経験があれば、転職をきっかけに収入が上がる可能性があります。また、最近は「副業OK」の職場も多いため、転職後に副業をしてみるのも1つの選択肢でしょう。あなたのライフスタイルに合わせて、副業・転職を検討してみてはいかがでしょうか。
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関連記事
>>言語聴覚士(ST)を辞めたいと思ったときに考えるべきこと
>>理学療法士におすすめの副業8選!収入とやりがいがアップする働き方とは?
参考
多様で柔軟な働き方|経済産業省
副収入などがある方の確定申告|金融庁
tokoshi
言語聴覚士
回復期で失語症と高次脳機能障害を中心としたリハビリ業務に携わる。その後転職し、看取り施設で「最期の食事」を言語聴覚士として支援。現在は訪問リハビリやデイサービスでリハビリをしながらライターとしても活動しています。
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