幅広い患者さんにどう対応する? 作業療法士は自分の個性を生かして
公開日:2016.08.08 更新日:2016.08.22
作業療法士が受け持つ患者さんの領域は幅広いもの。さまざまなタイプの人がいるため、患者さんとの付き合い方に悩む人もいるのでは? どんな患者さんであっても、リハビリを進めるうえで重要なのが、患者さんとの信頼関係の形成です。多くの患者さんから親しみを持たれ、安心してリハビリのお手伝いをさせてもらえるような魅力的な作業療法士になるには、どうすればいいのでしょうか?
すべての患者さんから好かれるのは難しい
作業療法士のリハビリを必要とする対象は幅広く、子どもから高齢者、身体・精神障害者、発達障害児など、さまざまな疾患を持つ患者さんと関わります。さまざまな患者さんに関わるということはそれだけ多くの知識が必要であり、同時にそれぞれに適切な対応を行わなければいけません。
患者さんに寄り添い、心身の機能回復を目指すためにも、患者さんとの関係は良好でありたいものですが、残念ながらすべての人に理解されるのは難しいこと。理由もなく嫌われてしまったり、小さな誤解からトラブルに発展したりすることもありえます。しかし、どんな相手でも必要なリハビリを行うためには、コミュニケーションを円滑にする工夫が必要です。経験を重ねながら広い視野と柔軟な考えを持ち、患者さんごとに適した対応や判断ができるようになれば、信頼も得やすくなることでしょう。また、どうしても関係構築が難しそうな患者さんの場合は、すでに信頼関係ができ上がっている他職種スタッフにフォローしてもらうとスムーズかもしれません。作業療法士が複数名いる施設であれば、該当する患者さんと関係を築きやすい作業療法士を見つけ出すことも、リハビリを進めるうえで欠かせない視点です。
患者さんに興味をもたれる作業療法士になりましょう
リハビリを円滑に進めるためにも、患者さんに自らやる気を持って作業に取り組んでほしいですね。同時に作業療法士である「あなた自身」に興味を持ってもらえれば、積極的な姿勢で交流ができることでしょう。患者さんの興味を引くためには、個人の魅力が感じられるような作業療法士であることが大切です。自分の個性や長所などを生かし、注目を集めることで患者さんのモチベーションアップにつなげましょう。例えば患者さんが興味を持ち、特に好む課題のスキルをアピールするという方法があります。作業療法士が介入し、課題の完成度をさらに高めることができれば、そのスキルや姿勢に興味を持ってもらえるのではないでしょうか。
趣味や特技を生かす
患者さんと同じ趣味や特技があれば、会話も弾むというもの。ときには意見を交換したり、ともに楽しんだりすることで、患者さんとの距離を縮めることができます。また、関係性の向上だけでなく、刺激的な意見交換や共同作業を通して、作業への意欲を喚起することにもつながります。また自分自身のアピールもかねて、特技を披露するイベントを開催することも有効です。病棟でマジックショーや演奏会を開いたり、患者さんも参加できる発表会を設けたりして、作業療法士という存在に親しみを感じられる機会を作るとよいでしょう。
リハビリの成功で信頼感をアップ
患者さんが自分に興味を持ってくれても、肝心のリハビリで結果を出せなければ信頼は得られません。作業療法の効果を感じてもらえる工夫も取り入れましょう。リハビリ効果が早く表れそうな回復しやすい障害から動作訓練を進め、改善の実績を作ります。早期のうちにリハビリに対するポジティブな印象を与えることで、信頼感アップのきっかけになります。患者さんが身をもって回復を感じられると、プロとしての実力を認められやすくなり、リハビリへの姿勢も前向きになりやすいでしょう。
患者さんのやる気を引き出すために自分の個性を利用する
自分に対して興味を持ってもらうことは、あくまでも良質なリハビリへ導くきっかけづくりのようなもの。患者さんの心を開き、リハビリへの熱意を高めるためには、患者さんの意見にしっかりと耳を傾け、寄り添う姿勢が何よりも大切だといえるでしょう。
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