セラピストだから知っておきたい 夏バテ予防になる食事の選び方
公開日:2015.09.09 更新日:2015.09.18
患者さんをケアするセラピストにとっては、自分自身の健康管理も大切な仕事。しかし、忙しくなると食生活が乱れがちになり、夏バテしてしまうことも。食事の管理は健康維持の基本! 単身でも簡単にできる夏に負けない食事のポイントを紹介します。
その食事が夏バテを招く
暑い日が続くと、疲れが抜けにくい、食欲がわかない……といった不調が続いてしまうことがあります。これがいわゆる「夏バテ」の状態。熱中症対策として、こまめな水分補給を意識される方は多いようですが、食欲がないときの食事となると、なかなか思うようにはいかないものです。
食欲のない夏は、のどごしがよく食べやすい麺類や、冷たいアイスやジュースを選ぶ機会が多くなります。でも実は、こうした食事の偏りが夏バテを悪化させる原因に。夏にありがちな糖質中心の食生活は、身体を作るたんぱく質をはじめ、エネルギー産生に必要なビタミン、ミネラルなどの栄養素が不足しやすくなります。日々の栄養不足に加えて、汗によって排出される栄養分を補いきれず、さまざまな不調をまねきます。さらには、冷たいものを食べることで胃腸が冷え、消化不良を起こすことも。そうなると、ますます食欲がなくなり夏バテの悪循環が始まります。夏バテ予防には、食事の管理がとても大切なのです。
栄養不足によって起こる身体と心の不調
疲れやすい夏は、ビタミン、ミネラルが不足することによってさらに代謝が滞りやすくなります。エネルギーの代謝に必要な栄養素が不足すると、休養しても疲れがとれにくくなることも少なくありません。たとえば神経伝達に必要なマグネシウム不足や、糖質の代謝に必要なビタミンB1不足により、エネルギーが作られにくくなることが関係します。糖質の代謝が滞ると血糖値が不安定になり、イライラするといった精神的な不調も引き起こしてしまいます。
また夏の時期は、ただでさえ暑さという身体的ストレスで自律神経が乱れやすくなっています。自律神経の働きにもビタミン、ミネラルが関係するため、栄養不足によって体内の環境を整える機能がうまく働かなくなり、疲労感やだるさ、胃腸の不調といった症状を起こす可能性もあるのです。
夏バテ解消につながる栄養素とは
夏に不足しがちで、特に積極的に摂りたい栄養素として「たんぱく質」「ビタミンB1」「アリシン」「ビタミンC」が挙げられます。
夏の暑さで消耗されやすいたんぱく質は、肉類や魚介類、豆類、卵などからの補給が必要です。エネルギーのビタミンとも呼ばれる「ビタミンB1」は、豚肉やうなぎに多く含まれています。このビタミンB1の吸収を高めてくれるのが「アリシン」で、たまねぎやにんにく、ねぎなど匂いの強い野菜に含まれる成分です。ビタミンB1と一緒に摂ると、さらに効果が高まります。
そして暑さによるストレスや疲れやすさをサポートしてくれるのが、夏に盛りを迎える柑橘(かんきつ)系やブロッコリー、ゴーヤなどに含まれる「ビタミンC」です。
簡単にできる食事のポイント
暑いさなかにキッチンで火を扱うのはなかなか気が進まないもの。とはいえ、健康管理のためにもきちんと食事したい、というときに便利なのが「トースター料理」。
たとえば、豚肉ににんにくと醤油で味をつけてから、トースターで10~15分焼くだけなら、手間をかけずに簡単に作れます。カレー粉やハーブなどをまぶして焼くと、味のバリエーションも広がりますね。ゆでるだけのブロッコリーや枝豆、切るだけのミョウガや大葉を添えれば、見た目にも華やぎ食欲もアップ! 夏バテがひどく水分しか摂れないような場合は、アミノ酸とミネラルが豊富な煮干しや昆布で出汁をとり、簡単な汁物を作ってみましょう。
食事の量はいつもより減ってしまってもかまいません。まずは、身体に必要な栄養素を含んだ食事を心がけること。身体のなかから改善することで、夏の元気を取り戻せるでしょう。
患者さんの元気を支えるセラピスト
日々の食事に工夫を加えることで、夏バテ予防につながります。また、夏に消費されやすい栄養素を知っておけば、夏バテの症状が出たときにも対策が取りやすくなります。患者さんの元気を支えるためにも、まずはセラピストが栄養たっぷりのおいしい食事で、夏をいきいきと過ごしましょう。
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