忙しいセラピストが覚えておきたい4つの快眠方法
公開日:2016.06.03 更新日:2016.06.13
日々忙しさに追われ、睡眠時間も十分に取れず次の日まで疲れが残る……そんな経験はありませんか? セラピストたるもの自己管理は大切だけど、時間に余裕のない日もあるでしょう。とはいえ、疲れを残しては仕事にも影響します。短時間でも質のいい睡眠をとったり、なるべくリラックスできる時間を作ったりして、気力・体力を整えましょう。そこで今回は、忙しいセラピストだからこそ知っておきたい、快眠を導くコツを紹介します。
疲れと睡眠の関係
社団法人日本看護協会発刊「睡眠に関する地域保健活動実践ガイドブック」によると、日本では成人4~5人に1人が、睡眠に関する何らかの問題を抱えているとされています。こうした現状にもかかわらず、日中の体調が睡眠の影響を受けていることを、きちんと理解している人は少ないようです。
睡眠不足は昼間の作業効率が下げるだけではなく、注意力ややる気の減少にもつながります。さらに血圧の上昇や免疫力の低下など、さまざまな疾患を引き起こす要因にもなるとされています。運動による肉体疲労は休息によって一時的に回復しますが、睡眠によって脳を休めなければ、身体全体の疲労回復にはつながりません。慢性的な疲労状態に陥らないためにも、睡眠時間を確保したり、睡眠の質を上げたりするなど早めの対策が必要です。
忙しいセラピストにおすすめ、快眠方法
なかなか睡眠時間が確保できないのであれば、短時間であっても良質な睡眠をとり、疲労回復を図るための工夫が必要です。日々の習慣を見直し、睡眠の質を向上させましょう。
- 毎朝、同じ時刻に起きて太陽を浴びる
「早寝早起き」といわれますが、実は早起きをすることが早寝につながることがわかってきました。毎晩同じ時刻に床に就くよりも、起床時刻を一定にするほうがよりよい入眠を促すようです。毎朝同じ時刻に起きて太陽の光を浴びると、体内時計が「朝」に切り替わります。太陽光の刺激により視床下部にある体内時計に「朝」という信号が送られると、その15~16時間後に自然な眠気がおとずれるようです。
日中の活動量や季節によっても変化しますが、休日もなるべく平日と同じ時刻に起きて、日々の起床時刻を一定にすることが快眠への近道といえるでしょう。
- 夕食に睡眠を促す成分を摂る
眠れないときにおすすめなのが「ホットミルク」。牛乳に含まれるカルシウムが筋肉の緊張をほぐすだけでなく、アミノ酸成分「トリプトファン」が、リラックスホルモン「セロトニン」に変わり睡眠を促す効果があるようです。
さらに心身の興奮を沈めてくれる食材を夕食に選んで、よりリラックスしやすい状態を作ってみましょう。例えば「ラクツカニウム」という鎮静効果を持つ成分を含んだレタスや、安眠ホルモン「メラトニン」を含むチーズを使ったサラダはいかがでしょうか。神経系のストレス解消が期待できるマグネシウムを取り入れるなら、天然の塩を使うこと。疲れた日こそ、快眠に役立つ食材として取り入れてみてはいかがでしょうか。
- 深酒をしない
眠れない夜にはナイトキャップとして、入眠作用のあるアルコールを飲む人も多いようです。寝る前の飲酒は眠りにつきやすい反面、アルコールの作用で中途覚醒が起こりやすく、充分な睡眠がとれない場合があります。眠りが浅いため身体が充分に休息できておらず、日中に眠くなってしまうことも。かえって睡眠の質を下げることもあるため、寝る前のアルコールは極力控えましょう。 - 寝る前にストレッチ
ストレスがかかると過緊張が起こり、身体は硬くなりがちです。寝る前にストレッチを行い、意識的に身体を伸ばし疲れを軽減させ、細胞の修復を促しましょう。眠る前に仰向けの状態で片足ずつ上げてももの裏を伸ばしたり、あぐらをかいた状態で脚の付け根を伸ばしたりするなどして、心地よい伸縮を行うのがポイントです。5分間のストレッチでも構いません。血液を流すポンプの働きを助け、老廃物が流れやすくなることで、朝すっきりと目覚めることができるでしょう。
翌日に疲れを残さないために
充分な睡眠時間を確保するのが理想的ですが、なかなかそうはいかないはず。患者さんへのリハビリの質を落とさないためにも、セラピストが睡眠の質を向上させることはとても大切なこと。快眠方法を取り入れながら睡眠の質を高め、気持ちよくリハビリに励みましょう。
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